1−3 集結
話せる奴が少ない。
にも程がある。
グラウンドに出た
昼休みに外に出たのはいつぶりだろうか。
いつもは教室か図書室に居る俺は昼間の外が一層眩しく感じた。
俺が話せるやつ、彼はいつも運動場にいる。
案の定、今日も彼は20人近くの男女を集め遊んでいる。
「なぁ、ちょっといいか?」
「ん?どーした?」
彼はいつも通り優しく対応してくれるが、周りにいた男女は邪魔者を見るような目で見てくる。
ここで俺が彼を図書館に連れて行ったりすると尚更だろう。
「一つお願い事がある。」
俺は平木彩音という女と会った事。彼女からクラブを作ろうと言われたこと。を彼に話した。
「、、、、」彼は黙った。
そりゃ黙るよな。俺だって関わりたくないさ。
しかし彼は違った。
「めっちゃ楽しそうじゃん!!」
「え?じゃあ、」
「やるよ!僕も入れてくれ!」
よく分からないが、結果的には良かった。
「ねえ翔太ー、早く戻ってー」
女子からも人気な彼、川上翔太のことを遊んでいた、皆が待ってる。
「川上、そのことでこのまま図書室に来て欲しいんだが」
俺がいうと川上はみんなの方を向き、
「ごめん、急用ができた。」と言い、俺に
「じゃっ行こっか」と言った。
全く、彼のコミュニケーション能力には感心するばかりだ。
さぁ、これで男子は十分だ。
面倒臭いと思いつつも少し楽しいな自分もいる。
彩音が何人の女子を連れてくるが知らないが。
俺は川上と図書館へ急いだ。