表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

すみか

作者: 佳景山 雪多々

一昔前のガラケーで起きた心霊体験。

当時の私はこういう現象によく悩まされました。

あれは私が高校生の頃、当時付き合っていた彼氏と体験した恐怖体験です。

私には霊感があり、以前からよく人には見えない物が見えていました。

マナーはよくないのですが彼と自転車で二人乗りをしながら私の家で遊ぶ為帰っていました。

私は彼の後ろに乗って、当時はまだスマートフォンなどなかったのでいわゆるガラケーで、動画を取りながら帰っていました。

帰り道には美術館大きな池を通るのですが、その薄暗い池を通った時、寒気がしました。

あたりを見渡すも何も無く、彼を急かして家に着きました。

家についてひとしきり、イチャついた後、ふと先程の動画が気になり再生してみました。

何の気なしに写る二人の姿、笑い声、美術館を通り過ぎて、池に差し掛かった時に違和感を感じる。

「私の名前呼んだ?」

「いや?呼んでないよ?なんで?」

「今、私の名前聞こえなかった?」

「いや?もう一回聞いてみよ?」

先程の動画をもう一度流す。

「やっぱり聞こえる!!」

「聞こえないよ、気のせいだって」

耳を澄ませてもう一度聞くと、聞こえた。

「す。。み。か。」

彼の声ではない男性の低い声ではっきりと、私の名前を呼んでいる。

「。。気持ち悪い。よね」

でも声だけだったのと彼がいるのもあり気が強くなっていた私は、何回か確認の為聞いていました。

3回

4回と聞いていく。

「あれ?大きくなってない?声?」

本当にささやく程度の声量で最大にして聞き取れるくらいの声で。

「誰?何?」

などとバカにしながら5回目を聞く頃にははっきり聞こえるようになっていまいました。

6回目

「やっぱり大きくなってるよ。。。もうやめよ。。。」

「もう一回だけ聞いていい?」

「わかった」

私はそう返事をした。

7回目を確認した時に異変が起きた。

「すみか!!」

今までで一番大きな声で名前を呼ばれた。

「きゃっ!!」

私は驚いてケータイを投げてしまった。

「何!?これ!!」

「落ち着いて!!大丈夫だから!!」

彼氏にそうなだめられ、私は少し落ち着く、その日はそれからはなにもなく彼氏に、気持ち悪いから動画を消してとお願いし、二人で動画を消しました。

その日の夜

「あんた、それ、生き霊じゃないの?」

などと言われ、怖いよりも気持ち悪いという思いが勝ち、その日は眠りにつきました。

土曜日の朝、母と何の気なしに話しながらケータイを触っていると。

「消えていない。。。」

「え?」

「動画が。。消えてないの。。。」

「え?」

母は驚いた様子だった。

私は、恐怖で

「もうみたくないし、早く消して」

と母にお願いしました。

霊感の強い母に消してもらい削除でき、それ以来動画が復活する事は無かったが。

私の頭の中にはまだあの声が残っている。


いかがでしたでしょうか?

ガラケーでなくなった今も、スマホで起こりうる現象です、

明日は我が身、皆さんの身に起きるのは明日かも。。。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ