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マジックの種は夢の中で  作者: 天河 蒼夏
13/20

第11章〜二つの世界〜

 見慣れない部屋の中、私は眩しい一筋の光に照らされて目を覚ました。

 昨日何があったんだっけ?

 寝ぼけまなこを擦りながらベッドに手を着くと、人の感触を感じた。

「う〜ん…あと少し…寝かせて…」

 あ!思い出した!昨日はトラスト・アクアで一人はっちゃけようと思ったら偶然ファンキャスト宮澤さん、もとい、星夜くんに会って、かくかくしかじかあって、夜のお遊びがあって、今に至るんだ!あの時は怖くて何も聞けなかったけど…今なら聞ける。早く起こさなきゃ。

「星夜くん!起きて!星夜くん!」

「うぅ〜…何〜どうしたの〜…もう少し寝てようよぉ〜……」

「ねぇ、そんなことよりどうして昨日の夜、あんなことしたの?ただ遊ぶ相手が欲しかっただけなの?私は星夜くんのなんなの?」

「!」

 すると、星夜くんはぱちっと目を覚ました。まるで、何か驚くようなことでもあったかのように。

「遊ぶ相手が欲しかったなんて、そんな理由じゃない。僕がそんな下らない理由で、真由ちゃんに近づく訳がない!」

 星夜くんは飛び起きると突然そう口走った。

「じゃあ、なんで?」

「…お土産。真由ちゃんが買ってたお土産でどうしても気になるものがあったの。トリュフ、買ってたけどどうして?職場用にしては数少ないし、自分用にしては高すぎるし…。もしかして他の男へのプレゼントだったとしたらって考えたら、僕…不安になっちゃって…。だから、どうにかして僕のことだけを考えて欲しくて…ごめんなさい…」

 …そういうこと?それであそこまで発展するの??…確かに星夜くんの狙い通り、夜のお遊び中は他のこと全然考えられなかったけどね…。てか、考えられる訳ないよね。

「…あのトリュフ…確かに男性にプレゼントする物ではあるけど…」

 私が言いかけると、星夜くんが遮るように割り込んできた。

「ひど…ッ僕がいるのに…?」

「違うって…。弟にあげるものなの。弟が甘い物好きだから…」

「えっ…弟…?」

「うん。弟」

 キッパリ私が言い切ると、星夜くんは気が抜け切ったような顔でヘナヘナと座り込んだ。今までの気迫はどこへ行ったんだか。

「じゃあ…他に気になってる男って…」

「いません」

「なんだぁ〜〜……」

 やっぱり、星夜くんはどこか独占的な所があるのかもな。だからこんなに心配するのかも。けど、あんまり過度に心配されすぎるとこれからの生活に支障きたしそうだし、一応対策しとこうかな。

「先に言っておくけど、後にも先にも、私の彼氏になれる人は星夜くんだけだよ?」

「…!僕…だけ…?って事は、本当に付き合ってくれるの…?」

「当たり前じゃん。それなりの段階踏んでからだけどね」

 すると、星夜くんは下を向いて震え出した。

「どうしたの?」

 私が星夜くんの顔を覗き込んだ、その時。

「大好きっ!!」

「わっ!」

 星夜くんは私を抱きしめて、ベッドに倒れ込んだ。

「やっぱり、僕真由ちゃんの事信じるよ!だから、返事、いつでもいいからね。ずっと、待ってる!」

「…うん」

 何も…知らないから。これでいいんだ。そう。これでいいんだ。本当に付き合える日はいつかきっと来るし、これでいいんだ。

「じゃ、そろそろお昼になりそうだし、ご飯食べよ!オムライス作ったげる!」

「え、意外。炊事できるの?」

「酷くない?僕だって一人暮らししてるんだから少しぐらい作れるよー!」

「あ、ごめん、つい本音が…。まぁ、星夜くんに任せっきりって訳にもいかないし、私も洗い物とか手伝うよ!」

「ありがとー!」

 多分、作れるのって他にはあまりないんだろうけど。

 それから、星夜くんと二人で調理場に立つ事十五分程。

「できたー!…って、あれ…またやっちゃった」

「あー、卵破けちゃったね…。まっ、仕方ないよ〜」

「…違うもん、これはわざとだもん。中の具材たちが苦しそうにしてたから少し開けてあげただけだもん」

 苦しい言い訳だな。先ならまだしも、「またやっちゃった」の後だから余計に苦しく聞こえる。

「そ、そっか。まぁ、星夜くんの優しさだね」

 言い訳はあったとしても問題は味だし、調理してるのを見た感じでも問題はなさそうだったし。多分大丈夫だろう。

「じゃあ、食べよっか!いただきまーす!」

「いただきます」

 早速お皿に取り分けてから食べてみると、いい感じで卵もとろとろしてて、具材にも味がついてて美味しい。

「うん、すごく美味しいよ!このオムライス。味の濃さも丁度いいし、卵もとろとろしててそこもいい」

「ほんと〜!?嬉しい!僕家族以外に手料理食べてもらった事無かったから感想言ってくれる人他にいなくて…。ちゃんとした感想聞けて良かった!」

 へぇ、マネージャーさんに作ってあげたりとかはしないんだ。作りそうなイメージも無ければ作らなそうなイメージも無いけど…。

 そして食事が終わるとそろそろお開き、という流れになった。かれこれ、星夜くんとは昨日の午前から一緒だから、二十四時間以上一緒に過ごしている。

 これファンの人が知ったら羨むだろうなぁ…。

「ねぇ、真由ちゃん。一つお願いがあるんだけど」

「何?」

「昨日と今日。僕と一緒だったって事は他の人には内緒にして。人伝えで僕を応援してくれてる皆の所まで回って、事を大きくするのは嫌だから」

「わかった」

 なるほど、星夜くんもそういうの気にするんだ。本当はトラスト行った写真とかネットに上げたかったけど…。鋭い人もいそうだし、やめとこ。

「あ、そう言えば星夜くんってさ…」

 すると。

 ピンポーン

「星夜さーん」

 突然インターホンが鳴り、知らない男性の声がした。それと同時に星夜くんは反射的にカレンダーを見る。

「あっ!やッば!!今日カッシー来る日だった…!!ど、どうしよう…!?」

「か、カッシー…?」

「僕のマネージャー。かしわ晴翔はると。すっかり忘れてた…!ねぇ、どうすればいい…!?」

「星夜さーん?」

「あっ、はーい!ちょっと待ってー!」

「えっ、とー…そうだな…普段はどの部屋に案内してる?」

「殆どリビング。この部屋にはまだ通した事ないよ」

「なら、私ここにいるから。ドア閉めて静かにしてればバレないでしょ」

「う、うん。じゃ、また後で…」

 そう言うと星夜くんはあたふたしながら部屋を出て行った。

 大丈夫かな…。なんか、嫌な予感するんだけど…。

「おはよー、遅くなってごめんね。ちょっと片付けてたの」

「わざわざお気になさらなくても…。…でもありがとうございます。……あれ、どなたか今日来ていらっしゃるんですか?」

「え゛っ!?」

「いや、だってほら靴。それ、女性物ですよね?それに星夜さん、そのサイズだと入らないでしょうし」

 忘れてたー!!靴の存在、完全に忘れてたー!!私がいくらここで身潜めてても靴が私の存在を堂々とカッシーさんに伝えちゃってるわ!どうしよう!星夜くんはどうやってこの事態を切り抜けるんだろう…?

「あ、う、うん…まぁ…あ、アシスタントの子がちょっと朝来たんだけど…」

 来たって言う設定に戻したーー!どうしよう!メイク落としてるよ、私!!よし、こうなったら…!必・殺!素肌パウダー!

『説明しよう!素肌パウダーとは、お泊り会する時などに肌にこのパウダーを少しつければ、肌のトーンがワントーン明るくなるというパウダーで、つ、落とさなくてもいい、という優れものなのだ!』

 あとは色付きのリップ。持っててよかった〜!とりあえずささっとメイクして…。

「まぁそんなことよりさ、早く中入ってよ。中でゆっくりお茶でも飲みながら話そ?」

「あ、はい…」

 そして二つの足音が部屋に近づき…遠ざかって行く。その時間、僅か二秒ほど。でも私には、二十秒に感じられた。

「…超怖かったぁ…」

 思わず、恐怖からの開放感で声を漏らしてしまった。一応メイクは終わったものの、それでも胸の鼓動はまだ早いまま。できるものなら早く星夜くんのとこに行って、この緊張をどうにかして紛らわしたい。

「えーと、それでさっき言ってたアシスタントの子ってそんな人居ましたっけ?」

「う、うん。昨日僕がスカウトしたんだ。素質ありそうだったから」

「へぇ…」

 素質…ねぇ。本当は素質半分、好き半分でしょ。…選んでくれたことに関しては本当感謝してるけど。

 そう思って伸びをしながら立ち上がった時。

 ドサッ

「「えっ!?」」

「いったぁーっ…」

 足元にあったビニール袋で足滑らせて転んだ…。地味に色んなとこ打って痛い…。

「なんか倒れた音しましたけど…見に行かなくて大丈夫なんですか?」

「あ、ちょ、ちょっと…見てくる」

 え、星夜くん来る系?

 すると、部屋に足音が近づいてきた。後に、ドアが開く。

「真由ちゃん大丈夫!?」

「あ、うん。脅かしちゃってごめんね…。ビニール袋で足滑らせて転んじゃっただけ。大したことないよ」

「良かった…」

「あ、後、カッシーさんとはどんな話するの?」

「あぁ、今後の簡単なスケジュールについてをちょこっとだけ。本当はメールで良かったんだけど、僕が暇だからうち来いって呼び寄せちゃったの」

「あー、なるほど…」

 暇って言うか、構って欲しかったんだろうな。誰かに。で、その対象がいなかったから、カッシーさんに行ったと。大変だな…。マネージャーさんも。

「わかった。じゃあ、終わるまでは私待ってるから、星夜くんは打ち合わせ終わらせて来ちゃってよ。カッシーさんも待ってるだろうからさ」

「うん。わかった!」

 星夜くんは笑顔で返答すると、部屋を後にした。

「カッシー。戻ったよー。なんでもなかったー」

「そ、そうですか。じゃあ、スケジュール確認、始めてもいいですか?」

「うん」

「はい。ではまず初めに、来週の土曜日にトラストのイクスエリピスで会員限定イベントのマジシャンの心の中、ドリパ(※)があります。次に、その翌々週に岐阜の各務原市のキノンで二回、公演があります。この時はグリーティングもありますので時間は延長になります」

「はい」

(※ドリームパーティーの略称です)

 …すごい…。めっちゃ事務的。めっちゃ仕事って言うか…。淡々と話してる…って言うか…。夢を配ってる裏ではこんな地道な作業もあるんだな。なんだか…カッコいい。

 そして、待つこと十分ほど。

「はい。これでスケジュール確認終わりです。お疲れ様でした」

「お疲れ様でしたー!」

 おー!やっと終わったー!これで解放されるかな!?

「あ、あの…星夜さん。お手洗い借りてもいいですか?」

「あ、うん。まっすぐ行って右出ればすぐ分かると思うから」

「はい、ありがとうございます」

 あ、また足音近づいてきた。でもまぁ、お手洗いだし大丈夫かな。……。大丈夫だった。…………出てきたみたい。戻る時もきっと大丈夫。きっと…。…。

 ガチャ

「えっ!?」

 私は突然の事に飛び退き、背中を壁に張り付けた。

「あの…。さっきは大丈夫でしたか?」

「えっ、あっ、はい…」

「安心しました…。どうやら星夜さんがあなたをアシスタントとして採用したそうですが…もし無茶なようでしたら断って頂いても構いませんからね。星夜さんはたまに無理言ったりすることもあるので」

「あ、はい。ありがとう、ございます」

「どういたしまして。では」

 それだけ言うと去って行った。案外…良い人じゃん?カッシーさん。

「戻りました」

「おかえり。あ、そーだ。昨日さぁ、トラスト下見で行ったんだけど、そのお土産カッシーたちの分もあるんだけど、いる?」

「え、いいんですか?」

「うん、いいよ。ちょっと待っててね」

 …さっきから人の出入りが激しいな。あっちもこっちも。私はまだここから一歩も歩けてないっていうのに。

「真由ちゃん!カッシーのお土産、取りに来た」

「うん、実は会話、全部聞こえてたりする」

「えっ、本当!?」

「本当」

「もしかしたら、この会話も聞こえてるかもよ?」

「ウソー!?早く戻んないと!」

 星夜くんはお土産を手にするや否や足早に部屋を出て行った。

 そんなに私の存在を知られるのが嫌なのかなぁ。まぁ、それでもカッシーさんは私の存在を知っちゃった訳だけど…。ちょっと皮肉な展開だよね。

「持ってきたよ〜!」

「おぉ、お菓子。いいですね。戻った時にみんなで分けますね。ありがとうございます」

「いいのいいの〜。普段のお礼の気持ちだから〜」

「あ、じゃあついでに聞いていいですか?」

「何〜?」

「トラスト、アシスタントの子と行ったんですか?」

「「え?」」

 待って!なんでそれが!?

「だって、さっき部屋を少し見させて頂いた時、部屋にトラストの袋が置いてあったので…。大袋が二つ。って事は、アシスタントの子と行ってその夜ここで泊まった…と?」

「あ、う、うん…」

 私は居ても立ってもいられず、思わず部屋から飛び出た。

「言わないでくださいっ…!」

「…えっ!?」

「あ、余りその内容については…触れないでください……」

「あ、ごめんなさい…」

「真由ちゃん…出ちゃって良かったの?本当は部屋に居たかったんじゃなかったの…?」

「ううん、いいの。既にカッシーさんとは話してるから。だから、少しぐらい言っちゃおうって思って…」

「話した!?いつ!?」

 そして私はさっきの出来事を細かく星夜くんに説明した。

「そうだったの…?」

 星夜くんは話を聞き終わると、強張った顔をしながらカッシーさんに問い質した。

「は、はい…。でも星夜さんの邪魔になるようなことはしませんし…」

 ん?邪魔?あ、そういうことか、「恋路の邪魔をするな」って星夜くんはカッシーさんに訴えてて、カッシーさんはそれに応じてるって訳か。女の世界だけじゃないんだな。こういうの…。

「なら許してあげる。ほら、今日はもう帰ったら?この後予定あるんでしょ?」

「え?…あ、はい。じゃあ、失礼します。お邪魔しました…」

 そう言うとカッシーさんは星夜くんの部屋から出て行った。

 多分、星夜くんにもう出てけって目で言われたんだろうけど…。

「はぁ〜…疲れたぁ〜。ねぇ、真由ちゃん。今ふと思ったんだけどさ。僕とrin交換しない?」

「え?うん、いいよ?」

 私は、スマホをポケットから取り出して画面にrinのQRコードを映し出す。それを星夜くんが読み取ると、私のアイコンが星夜くんの画面に表示された。

「え、誰?」

「ん?…あ、変えた方がいいか…」

 今の今まで無意識にこのアイコンにしてたけど、星夜くんの画面に映った私のアイコン。それは、私と弟でiceで一緒に撮った、猫風の写真だった。私も弟も超べったりだし、側から見たらカレカノに勘違いされてもおかしくないかも知れない。

「えーと、こんな感じでの紹介になって申し訳ないんだけど、私の弟の理玖都。見ての通り、超甘えん坊で、私もそんな理玖都が大好きで甘やかしちゃって…いわゆるシスコン、ブラコン、ってヤツ…引いてたらごめん…。ひとまずアイコン変えるね」

 私がカメラロールから新しいアイコンを探し始めると、丁度一年前に一人でトラストに行った時に撮った、トラストの夜景の写真があった。丁度いい!これにしよう!

「ダメ。猫。この猫超可愛いから、これと同じポーズとって」

「えっ!?」

 えっ!?引いてたんじゃないの!?目を奪われてただけ!?てか、そっち!?

「僕だって練習してこういうのやったりしたことあるんだよ?」

 そう言って星夜くんが見せてくれたのは、

too niceの投稿映像だった。映像に合わせて、星夜くんが振りを付けている。結構上手い。てか、エフェクトの使い方が最高に上手い。本当に前から使ってたみたい。現代っ子って、こう言う人のこと。

「え、すご…うま…可愛い…」

「えっ、カッコいいじゃないの?」

「あっ、ごめん、でも、上手いよ!!編集すっごく上手だし、振りも完璧だし!流石だね!」

「えへへ…ありがと〜。じゃあ、猫、やってくれる?」

 …。星夜くんの見せてもらったからにはやるしかないよね…。やるか。

「うん。やるよ」

「おー!じゃあ、にゃんポーズで」

「…はい」

 そして、最終的に取れた写真はにゃんポーズでさらに上目遣いのちょいあひる口という、かなりぶりっ子っぽい写真だった。

「…星夜くん…これ、職場の人とか、家族とかとも繋がってるんだけど…」

「そっか…じゃあ、その写真、送って?」

「うん、いいよ」

 職場のみんなとか、家族とか友達とかにこれみられるよりかは星夜くんだけにこれ見られた方がまだマシ。

「じゃあアイコン、昨日ブルー・アースで撮ったやつをトリミングして猫耳でじゃダメかな?」

「んー…あ、いいかも!じゃあそれで!」

「オッケー!」

 なんやかんやでアイコン決めに時間掛かったけど、でも新しいアイコン変えるいい機会になったかもな…。

「あ、あとさ、私帰らないと。私、弟と一緒に暮らしてるからそろそろ帰らないと理玖都が心配しちゃうかも。本当は昨日の深夜帰る予定だったんだし」

「えぇ…もう少し一緒に居たかった…」

「ごめんね。また帰ったらrin入れるから」

「分かった。絶対だからね?」

「うん。約束」

「じゃあ、近くの駅までは送るよ」

 そう言うと、星夜くんは棚から車のキーを取り出した。

「ありがと。じゃあ、お言葉に甘えて」

 そして、私は星夜くんの車で最寄りの駅まで送ってもらった。そこから星夜くんと別れ電車に乗ると、途端に寂しさが込み上げてきた。

 …おかしいな。昨日の夜はあんなにも信用できない、逃げたいって思ってたのに。なんでこんなに涙が込み上げてくるんだろう。でもここは電車の中。堪えなきゃ。

 電車を乗り換え、また少し揺られて、降りて、ちょっと歩くと自分が住んでるマンションに辿り着いた。

「ただいま」

「あ!姉ちゃん!お帰り〜!トラスト楽しかったっ…て、どうしたの!?その顔!」

 私は家に着いてから、もう寂しさが一気にこみ上げてきて涙がボロボロ出てきてしまっていた。

「…うぅ〜…言えないんだよぉ〜…!言うなって言われたんだよぉ〜…!!」

「…彼氏でもできた?」

「…うわぁぁぁぁん、理玖都ぉぉぉぉ!!寂しいよぉぉぉぉ!!」

「…よしよし。とりあえずリビング行こうね。ココアでも入れたげるから」

 そしてその頃、星夜くんも私と同じように昨日一緒に寝た枕を抱きしめながら号泣してたのは、私は知る由も無かった。

 今回もお読み頂き、誠にありがとうございました!

 今回は新キャラ、登場しました!しかも二人!

 まずは、星夜のマネージャーこと、カッシー、「かしわ 晴翔はると」勿論、モデル様、いらっしゃいます!分かる方は分かるかもしれませんが…星夜のモデル様のマネージャー様です!

 ただ…私自身、ファン歴が短いものでマネージャー様の性格が余りわからず、イマイチよく掴めてないところがあります…。違ってたらバシバシ指摘して頂けると嬉しいです…!

 次に!真由の弟、「天藤てんどう理玖都りくと」彼はモデルはいません!真由と同じく、完全オリジナルキャラクターです!

 これからは、柏晴翔ことカッシーと、天藤理玖都こと理玖都を宜しくお願いします!

 それでは、改めて、最後までお読み頂きありがとうございました!

※追伸

 前回の第10章〜二人きりのミッドナイト〜ですが、あの物語は確実に私の妄想であり、体験を基に書いた訳では有りません。そこのとこ、頭の隅にでも置いといて頂けると幸いです。

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