表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

65/184

65

 メテオラはうまくまとめられない自分の考えや気持ちをありのままに、二人に正直に話した。

 するとニコラスとアネットは頷いて、メテオラの森を思う気持ちやなんだかとても嫌な感じのする胸騒ぎ、それから顔の見えない魔法使いさんのことについて思うことに、ある程度同意をしてくれた。

 同じテーブルでメテオラの話を聞いていたデボラやアビー、マシュー、シャルロットも、メテオラの話を聞いて頷いた。

 マリンなどはメテオラの話を聞いて、少し感動している節があった。

「ふふ。みなさん随分とお人好しさんばかりなんですね」とマシューは言った。

「じゃあ、あの話って、本当だったの? 星組の教室に幽霊が出たってこと? ……嫌だな〜」ニコラスが言う。

「まだ幽霊と決まったわけじゃありませんよ、ニコラスくん」アネットが言った。

「……卒業試験を受ける大切な年なのに、二人ともすみません」二人に頭を下げながら、メテオラが言う。

「べ、別にいいよ。メテオラくんがそうしたいっていうのなら!」少し慌てて、ニコラスが言う。

「そうです。それにもう決まったことですし、卒業試験のことでメテオラくんに文句を言ったりはしませんよ。それにどちらかといえば、文句をいうのなら幽霊を捕まえると言い出したマシューくんのほうです」アネットは言う。

 マシューはアネットの言葉を聞いてにっこりと笑っている。

「……あ、あの!」マリンがなにかを言おうとする。

 でも、そこでごーん、ごーんといういつもの鐘の音が遠くから聞こえた。

 その鐘の音を合図にして、メテオラたちの集まりは終わりとなった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ