表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

54/184

54

「……あの、どうするか、決まりました、か?」

 遠くから顔だけを出してマリンがメテオラたちに小さな声をかけた。ニコラスとアネットがメテオラを見る。メテオラは、はぁーとため息をついてからマリンに「……僕たちも参加します」とみんなに聞こえる声で答えた。

 そのメテオラの回答を聞いて、ニコラスとアネットが笑った。


 星組の教室を出たメテオラたちは地下の図書館にいくために移動を開始した。

 マリンによれば、もうデボラとアビーは先に図書館に行っているということなので、マリンもこのままメテオラたちと合流して四人で一緒に行動することになった。

 地下の図書館はその名前の通りに魔法学校の地下にあった。

 地上にある塔のような魔法学校も含めて、それらはすべて初めからこの森にあってすでに廃墟と化していた建物を魔法使いたちが再利用したものだ。

 魔法学校の地下には図書館のほかにもお仕置き部屋や牢獄、最下層のゴミ捨て場のような施設がある。

 四人は魔法学校の螺旋階段を六階から一階まで降りて、そこからさらに地下に伸びていく螺旋階段を先に進んだ。

 地下はもともと薄暗い魔法学校の中よりもさらに薄暗く、壁にかかっているランプの明かりだけが頼りだった。石造りの階段を下りていくと、

 四人はメテオラを先頭にして、次にニコラス、そしてアネット、マリンの順番で縦長の列を作り歩いていた。

 黒曜石で作られた石造りの階段を下りていくと、図書館の入り口となる扉がある場所まで到着した。

 するとそこには一人の魔法使いの姿があった。

 少し癖のあるくるくるとした長い栗色の髪をした小柄な女の子。

 その子はメテオラの知らない魔法使いだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ