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「今日は珍しくマグ先生に乗せてきてもらったんだね。どうかしたの? 昨日なにかやらかしたの?」

「……ええ。まあ、そんな感じです」

 メテオラとニコラスはそんな会話をしながら、二人並んで森の小道を歩いていった。

「はぁー、相変わらずみんな上手に空を飛んでいるね。……いいなー。……羨ましいなー」

 森の中の小道からはるか上空を飛んで魔法学校に登校していく二人の生徒の姿を見上げながらニコラスはそうつぶやいた。メテオラたちのように森の中を歩いて魔法学校に通う生徒の姿はない。メテオラたちよりさらに年下のとっても小さな子供たちの中にも、すでに空を飛べる魔法使いもいる。魔法使いにとって空を飛ぶということはそれくらい当たり前のことだった。

「そうですね。僕たちも頑張らないといけませんね」

 朝の失敗を反省しながらメテオラは言う。

「……うん。……それはそうなんだけどさ。でもさ、今年は卒業試験の年でしょ? 僕たちのために新しい教室まで用意してもらってさ……、頑張ろうとは思うんだけど……、こんなていたらくで卒業なんてできるのかって、やっぱりすごく不安なんだよね」と言ってからニコラスは「はぁーー」と、とても深いため息をついた。

 ニコラスの言っていることはもっともだった。

 メテオラたちが落ちこぼれであることは間違いのない事実だったからだ。

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