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英雄の異世界戦記〜敵を使役する異端な存在〜  作者: もぐのすけ
魔王グロスクロウ編

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カンバツ王国

 俺達はカンバツ王国へとやってきた。

 道中、魔物に幾度となく出会ったが大した脅威はなく、また魔人や魔者にも出会うことはなかった。

 ソウグラス大陸との航路からここまでのルートはもはや確立されたルートとなっており、魔族側の侵略もあまり無いのだろう。


 カンバツ王国は流石に港から直近の国ということで、国の大きさと人の賑わいには定評があるようだ。

 ならばなぜ港に直接国を作らないのかとも思ったが、その点については分からない。

 特に知りたいとも思わないけどね。


「甘いもの……食べたい」

「あるかねここに」

「ソウグラス大陸との交流が深い窓口的な国なら、資源には不足してねーはずだからあると思うぜ」

「じゃあ……シーラはゼロとどこかで飯食っててよ」

「ミナトは? 一緒に食べないの?」


 シーラが孤独なウサギのような目で見てくる。

 俺はその目に耐えながらも断った。


「ちょっとギルドに寄ってくるから。ゼロ、頼んだよ」

「しゃーねーな」

「…………すぐ戻る?」

「戻る戻る。じゃあ後ほどこの入り口集合で」

「おう」

「…………ん。分かった」


 俺は二人と別れた後、この国にもあるであろう討伐ギルドへと赴いた。

 この国の情勢を知るにはギルドに行くのが一番だからだ。


 少し歩いた所で討伐ギルドを発見した。

 大き過ぎず小さ過ぎず。

 特にこれといって特徴のない外見だが、人が賑わっているのは外からでも見て分かった。


 中に入るとかなりの人数が掲示板を見たり、メンバー内で話し合ったりと活気溢れる雰囲気だった。


「さて……この国の討伐クエストは……っと」


 ・魔王軍との交戦地域派遣 A級以上

 ・魔王軍の拠点潰し A級以上

 ・近隣諸国による共同の討伐戦線 B級以上

 ・拠点の防衛戦参加 B級以上  etc……


 う〜ん…………。

 掲示板に掲げられてる奴全部、魔王軍との戦争関連だな……。

 しかも依頼は全部国だし。

 シャンドラ王国みたいに魔物討伐とかいう楽勝クエストが全くない。

 紛争地域すぎる。


「だーから! そっちの方は魔王グロスクロウの目撃情報があるんだよ! もし出会ったら死ぬぞ!」

「でも私達が受けれるようなクエストはそっち行かないとないのよ!? それともアンタは戦争地域の前線に立ちたいわけ!?」

「そ……そうは言ってねーだろぉ……」


 おっと?

 討伐隊の中での痴話喧嘩か?

 他に止める人もいなさそうだし、二人だけのパーティか。


「それなら多少のリスクは背負ってでも移動しないと、お金も無いんだから!」

「…………分かった分かった! 準備してシャッタード都市まで移動だな! 分かった!」


 ほう。

 シャッタード都市。

 確か世界3大国家の一つって言われてる所だよな。

 魔王ヴェイロンの国を半分消しとばしたのもここだし、まずはシャッタード都市に向かうのもアリかもしれないな。


「やっぱり受けるならこっちがいいと思うんだ!」

「え〜。ミリはこっちがいいと思う〜」

「それなら間をとってこれが良くね? こっちのが良くね?」


 お、こっちはこっちでまた揉めてますな。


「僕達はS級をめざしてるんだよ!? もっとガンガン攻めたクエストの方がいいって!」

「ミリはこれがいいの!」

「やっぱりこれだって! これが良いって!」


 盛り上がってまいりました。

 なんかこの国の討伐者は血の気が多いというか、クエストの内容にそぐわず好戦的だよな。


「これ!」

「ミリの!」

「これっしょ!」

「まぁまぁまぁ………………ファイッ!」

「「「誰!?」」」


 おっとこの人達の会話が面白かったから思わず参加してしまった。

 女の子の不審者を見る目がたまりませんなぁ。


「失礼しました。八代やしろ みなとって言います。C級討伐者です」

「C級? じゃあ君はまだビギナー?」

「ミリ達に何の用?」

「あ、あれっしょ!? 俺達の隊に入りたいとか!」


 あれよあれよと話が進むなぁ。

 入隊希望者になっちゃったよ。


「そうなの? 僕は大歓迎だよ」

「え〜。ミリはヤダな〜。なんか凄い変態な匂いがするもん」


 紳士に向かって変態とは失礼な。

 俺は知らない女の子に変なことなんかしないぜ?

 知ってる女の子には変なことするけどな。


「初対面で凄いこと言うね」

「だって初対面で急に馴れ馴れしいし」


 グサッ。

 核心を凄い突かれた。

 確かに自分のことは棚上げでした。


「違うんだよ。入隊希望なんじゃなくって、この国のクエストの特徴について聞きたいんだ」

「君はカンバツ王国出身じゃないの?」

「ソウグラス大陸の方から来たんだ」


 出身はジャパンだけどね。


「へぇ! 海を渡って来たんだ! 凄いや!」

「パないっすよ! パない!」


 なんかこのチャラ男みたいな喋り方の奴ヤダな。

 凄いリアルの世界に引き戻される感じがして。


「C級討伐者なのによくこの大陸に来ようと思ったね」

「ホント。状況知ってたら来ないよね〜普通」

「せめてB級だよな〜」


 そんなにハードモードなのかこの大陸は。

 ドラ○エで言う中盤辺りの国なのかこの国は。

 じゃあスノウェイ大陸やアクエリア大陸はもっとヤヴァイ感じ?


「だからその辺り初心者の俺に教えて欲しいんだ。もちろんタダでとは言わない。好きな食べ物注文していいよ。俺のおごりだ」

「ホント!? もちろんオッケーだよ! 僕はベイル!」

「…………ミリはミリって言うの」

「ギャレルバ・ボルザノクっす!」


 チャラ男! 凄え名前してんなお前!!

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