再び地上
地上へと戻ってきた。
2つ目のダンジョンを攻略し、俺は戦力的にも武力的にも大幅に強化された。
下級魔人30体、中級魔人3体、上級魔人1体に加えて『獅子脅し』のモデル一点集中型散弾銃の獲得。
さらには残りの3つのダンジョンにある武器を獲得することにより、より一層武器が強化されるという情報。
シーラの両親を探すという目的に加えて、俺の武器集めという目的が増えたな。
でも元の世界もやっぱり恋しい。
ポテチが食いたいコーラが飲みたい。
ガルムは元の世界への返し方は分からないとかほざいていたが、呼び寄せることが出来るなら送り返すこともできるはずだ。
魔王を全て倒せば……?
でもあれだけこの世界を救うつもりはないと啖呵を切った以上、こういうことに首は突っ込みたくはないんだよな。
「俺はどうするべきだと思う? シーラ」
「…………何が」
「まーた訳の分からねーこと言ってんのか」
「いや、俺ってば異世界から来た人間な訳だし」
「は!? マジで!?」
「うっそーん。お茶目な嘘でしたー」
「死ね」
ゼロはすぐに信じるんだからからかいがいがある。
実際は嘘じゃないんだけどね。
「ねぇ見て。いっぱい拾ってきた」
シーラがポケットから取り出したのは大量の青い石だった。
確かに途中で拾っていた。
「本当にいっぱいだな……。それどうすんの?」
「私の宝物にする」
「そんな石っころを?」
「でも綺麗だし」
「でもあのダンジョンにいたキモい魔物とかが触ってるかもしれない石だろ? 俺は触りたくないなー」
「…………何でそういうこと言うの」
おっと失礼。
つい本音が。
「とにかく一度ソリッド村に戻ろうぜ。もうクタクタだ」
「間違いねーな。こんだけ疲れたのは初めてだ」
俺たちはダンジョン近くにある村に戻ることにした。
ちなみに辰神英治達の姿は無かった。
既に村に戻ったか、まだダンジョンにいるのか。
とにかくできるだけ関わらないように距離を置いて地上に戻ってきたから行方は知らない。
そして俺たちは後日サンクリッド大陸へと船で渡ることになる。
そこまでの道のりは割愛させていただくが、俺達はサンクリッド大陸で初めて、人類と魔族による戦争に巻き込まれることになる。
今までの防衛戦とは違い、明確に領土の奪い合いだ。
いくつもの国と討伐隊が参加する人魔戦争に、俺達は参加することになった。




