アウトドア部 ~前~
はいはーいどーも♪
先日スキーにいって参りました!私の住む地域では雪が降らないもので……
で、この話を思い付きましたーーーーードンドンパフパフ!!!!
楽しんで頂けたら幸いです(^^ゞ
「うをぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」
「うるさい。」
「だってお前足早ぇんだもん!!!!!!」
「あんたが遅いんでしょ、早くダッシュ!!!!!!」
十峰学院高等部に進学して2日目、まだ授業は特に無いので三時間で終わり。今日はこのあとゆっくりゲームができる、そう思っていた。
………なのに、
なんで俺は廊下を走ってんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!
~回想15分前~
「しんいち、部活きめた?」
こいつは中等部でクラスが三年間同じで結構仲良くなった女子、小泉雪香梨だ。
雪香梨は艶々のロングストレートヘアが魅力的で、ぱっつんの前髪に少し隠れている気だるそうな目が色っぽい。
「俺は一真!!!!!!反対に読むな…部活はゲーム研究部にしようと思う。」
「良いじゃない“しんいち”、高宮しんいちww」
「よくなぁい!!!!!!!」
「まぁまぁ、そんで部活さ、アウトドア部に入ろ??」
日常茶番を繰り広げ、アウトドア部への入部を勧められる。
俺はインドア派だし、どちらかと言えば引きこもりたい。
「いや、俺は止めとく…」
「えぇーつれないなぁ…行けば魅力が分かるから!!!!」
「えーーーー………」
「てな訳で、レッツゴー!!!!!!!!!!!」
~回想終了~
というのがついさっきの出来事で今に至る。
さっきもいった通り、俺はインドア派だ。足は速くないし、まず運動神経がない。
一応授業はサボらず出てるから体育の成績はいつも2とか3だった。
でもデブじゃない、てか痩せてるし、身長は…………低くない。あくまで低くない。はい。
…だから運動する必要がないと思う。
話がそれてしまった…
それで雪香梨に手を引かれ、廊下を走っていたのだ。
と、急に雪香梨が足を止めた。当然俺がすぐに止まれる訳もなく、雪香梨の背中にぶつかった。
「いたっ…ちょっとぶつからないでよ。」
「お前が急に止まるからだろ!!!!!!」
「私のせいにするの、ひっどぉい…!!!!!!」
わざとらしく無表情で棒読みにした言葉をかき消すように、雪香梨は続けた。
「着いたよ、アウトドア部!!!!!」
呼吸を整えながら顔をあげると、そこには木製のドアと“アウトドア部”の文字が並んでいた。
「さぁ、行くよ。」
「え、ちょっ、まだ入るなんて…」
ガチャッッ
「あれ、君たちもしかして、アウトドア部に入部希望??」
中からドアが開いて、先輩と思われる男の人が出てきた。
次回もお楽しみに!