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記憶の中の君
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君はね、もっと自分に自信をもちなよ。
君はそう言って優しく僕に笑顔を向けてくれた。
けど、僕が自分に自信をもてるはずがないだろうに。
だって、自信なんて、わからないもの。
僕は君のように強くないし
人のことを思いやる心がない
賢くもない
経験もない
あと…もっと他のものもない
あるのは、体だ。
五体満足。
それはそれで素晴らしいか。
でも、僕は満足してない。
取り柄が欲しい。
取り柄?
自分でもわからないや…