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現代魔女のおまじない。

作者: 333dot.
掲載日:2025/10/28

短編が書きたくなりました。

美容院行ってるときに思いついた話です。

いつからだろう、

魔法というものが人の暮らしから静かに姿を消していったのは。


傷や病を癒やすなら、薬草を煎じるより薬局の薬のほうが早い。

火を灯すなら、魔術よりライターのほうが便利。

明日の天気は、占いよりもテレビの天気予報が確実だ。


そんな時代でも、魔女は一般人に紛れひっそりと暮らしている。

私もそんな現代魔女の一人だ。


魔女学校を卒業してから、

町の片隅に小さな美容室を開いた。


名前は《Luneルーン》。

白い外壁に、古びた木のドア。

扉を開けると、ハーブとシャンプーの香りが静かに混じり合う。

光をやわらかく返すアンティークの鏡は、祖母が生前に使っていたものだ。

その鏡を見るたび、あの人の手つきや声がふっと思い出される。


ここが、私の小さな城。

私はここで人々に“おまじない”をかけている。


★☆★☆★

先日発売されたカット専門誌をめくりながら、

いつものようにトレンドを確認する。


ふうん、今はこういうのが流行っているのね。

今度、練習してみよう。


「風、強いなぁ……」


ふと、窓ガラスが小さく震える音に耳を傾ける。

ちらりと窓の外に目をやると、街路樹が激しく揺れていた。


「こういう日は、お客さんも少ないのよね」


小さくつぶやいて、雑誌を閉じる。

今日は早めに店じまいしよう。


そう思った、その瞬間──

カラン、とドアベルが鳴った。


「いらっしゃいませ」


雑誌をカウンターに置き、笑顔を作る。

立っていたのは、近くの高校の制服を着た女の子だった。


スカートの裾をぎゅっと握りしめ、視線を泳がせている。


「予約、してないんですけど……」


扉の隙間から秋の風がそっと入り、ドアベルの余韻を残した。


また思いついたら書きます。

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