魔力が高い子を欲した王族がしたこと
ちょっと気持ち悪い話です。
王族が拉致監禁して処女の十五歳の子を、男性が吐き出したものを器具で体の中に入れられる話です。
読まないことをお勧めします。
シューベルト・カイリアイズが十五歳の誕生日に、私の魔力が特殊なものだと言われて、王宮に匿われることになったと両親に言われた。
私の魔力がどう特殊なのか何の説明もなく、私の意志を無視して王宮の一番奥にある離宮へと閉じ込められた。
王宮の一番奥にある理由は高貴なる者が犯罪を犯した時に入れられる場所だと聞いていたので、私は何もしていないと会う人に訴えていたけれど、誰も私の話は聞いてくれなかった。
両親に会わせてくれと泣こうが叫ぼうが誰も私の言葉を聞き入れてくれない。
夜になると、香が焚かれ意識を失うように眠りにつく。
初めて香が焚かれて眠りに落ちた翌日はなんだか体の奥深いところで違和感を感じたけれど、少し動くと気のせいかな?と思う程度のことですぐに忘れてしまった。
離宮に閉じ込められて二ヶ月がったた頃、月のものが来ないことに気がついた。
いつもは決まった日にきちんと来ていたのに、月のものが来なくて、この離宮に来てから側についている使用人にそのことを伝えた。
使用人は直ぐにお医者様を呼んでくれて、お医者様は環境の変化で体調を崩しているのだろうから気にしなくていい。と言われた。
月のものが来ないだけで、それ以外体調に何の変化もなかったので、気にはなっていたけれど、私は仕方なく籠の鳥を受け入れ始めていた。
私の周りにいるのは女性ばかりで、男性は一人もいない。
お医者様ですら、女性の方だった。
月のものが来なくなってから更に三か月が経つと、下腹が少し膨らんでいるような気がした。
体の中で何かが起こっているような気がして、怖くなって、使用人に「お医者様を呼んで!!」と頼むと、いつも私を診察する先生がすぐに来てくれた。
下腹がふらんでいることを伝えると、下半身の下着を剥ぎ取られ先生の指が私の体の中に入ったのがわかった。
凄く気持ち悪くて、体の中をイジられる不快感にうめき声を上げた。
先生は「順調に育っていますから心配はいりません」と私にと言うより、周りの者達に言っているようで私が「何が育っているの?」と聞いても何も教えてくれなかった。
それからは日が経つ事にお腹が大きくなって、体の中で何かが蠢いていたが、先生は何の問題もない。そればかりを繰り返した。
体の中で何かが蠢くことが気持ち悪くて「何が起こっているの?」と私が取り乱して初めて、私が妊娠しているのだと告げられた。
「にんしん?」
言われた意味が分からなくてオウム返しに妊娠?と繰り返すばかりだった。
私の知識では、結婚しなければ妊娠はしないものだと聞いていた。
「私は結婚していないのに妊娠したの?」
「あなたは神と結婚されました」
この医者は何を言っているのだろう?
「神とけっこん・・・?」
「そうです。あなたは神に選ばれて、神の子を宿しているのです。その神の子を大切に思ってあげてくださいませ」
私は神のことを書かれて書物を読みたいと要求すると、聖書が渡された。
そこには神の子を宿すことなどどこにも書かれていず、神の子を宿す事柄が書かれた書物を読みたいと言うと、しばらく時間がかかります。と言われてしまった。
その頼んだ書物が届くより先に、出産に関する書物が届いた。
これから起こるであろう出来事が書かれていて、それを読んで私はとても恐ろしくて仕方なかった。
出産とは痛みと引き換えに子供を与えるものであると書かれていて、私はその痛みに耐えられる自信がなかった。
「大丈夫です。女性の体は子供を産むように作られているのですから、耐えられないということはありませんから安心してください」
一番私に良くしてくれる使用人がそう言ったけれど、その使用人が子供を産んだことがあるようには見えなくて、言っていることを信じられずにいた。
月のものが来なくなって九ヶ月と少し経った頃、突然お腹に痛みが走った。
私は一人で必死に我慢していたが、少し経つとその痛みは引いていき、さっきのは何だったのだろうと思っていたら断続的に痛みが襲うようになり、お腹から何かがでてこようとしているのが解った。
酷い痛みと背中や腰が痛くて、先生が時折現れては帰っていっていたけれど、先生が私の側にずっとついているようになった。
「神の子が生まれようとしています。神の子も苦しいのです。シューベルト様が頑張らなくてはなりません!!」
先生に言われるがままいきんだり、我慢したりを繰り返している間にお腹の中からぬるりと出ていくのがわかった。
先生にあと少し頑張ってと言われて、また何かを吐き出し、先生は「これで終わりです」と言った。
「少しお休みくださいませ」と言われて香を嗅がされ、私は深い眠りについた。
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産まれた子は男の子で、シューベルトと子供を会わせてはいけないと言われていたので、意識を失わせてからお乳を咥えさせ初乳を赤ん坊に与えた。
シューベルトは十五歳の誕生日の日に魔力測定をした所、珍しい光魔法と聖魔法を併せ持ち、とても魔力量が多いことがわかった。
その為に離宮に閉じ込められることになり、本来なら陛下と交わって子を生してもらうところ、王妃が嫌がったため、陛下が排出したものを専用の器具で体の奥深くへと入れられることになった。
それらの作業全て私がしている。
このシューベルトは処女のまま妊娠させられ、出産させられたのだ。神の子と偽られて。
自分が何を生んだかも解らないまま体に回復魔法を掛けられて、次は第一王子の子供を妊娠させられるのだ。
産まれてきた子は王妃の子として育てられ、何不自由無く育てられるだろう。
王妃に愛されるかどうかは分からないけれど、能力が高く産まれていれば、大切に扱われるだろう。
初乳を与え終わって赤ん坊を乳母に渡す。
教会から治癒師がやってきて、出産で傷ついた体を治していく。
そして私は第一王子が吐き出したものをシューベルトの体の奥深くに差し入れた。
さすがに数度、月のものが来ないと妊娠はしないと思っていたのに、シューベルトはたった一度で妊娠した。
私は医学的にありえないと思っていたけれど、治癒師が治した体は妊娠前の体に戻ったかもしれないので、受け入れるしかなかった。
シューベルトは妊娠していることに気がついていないからか、悪阻が全くない。
そのため妊娠している自覚もとても薄かった。
妊娠の知識すら持っていないのだから仕方がないだろうけど。
また妊娠したことを知ったらシューベルトはどうなるのだろうか?と少し心配だった。
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女を抱いたわけでもないのに私の子だと言われて抱くように言われた子供にアウグスリードと名付けた。
私によく似た顔をしているのが自分でも良く解る。
我が子を抱いたと言うよりも孫を抱いたような気分だった。無性にこの子が可愛いと思った。
子供を抱くことも許されず取り上げられた少女のことを可哀想に思ったが、王家には魔力の強い子が必要だった。
アウグスリードは産まれて間もないというのに、魔力測定ができて、この子の母親と同じかもしくはそれよりも高い魔力を持った子で、属性は母親の属性を引き継ぎ、尚私の土魔法の属性も引き継いでいた。
成長したこの子がとても楽しみになった。
「次は第一王子の子を産ませるのであろう?」
王妃は子供の魔力の高さを知り満足げな顔をしていた。
私がアウグスリードを守らねばならないとその時気がついた。
この子には母親がいないのだ。
私が守らねばならぬ。
「この子はわしの部屋の隣にしてくれ」
「陛下!!何を仰っていらっしゃるのですか?!」
「私がこの子を守らねばならないことに気がついたのだよ」
「わたくしが立派に育ててみせます!!」
「其方はこの子は道具にしか見えまい?」
「それはっ!・・・」
「この子は儂の子だ。だから儂が守らねばならない。王妃である其方がこの子に関わることを禁ずる。近寄るな。いいな。解ったな?この子が傷つけられたら、絶対に許さぬ。皆のものも解ったな?!」
「はっ!!」
其の返答を聞いて、儂はアウグスリードの手を取った。
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シューベルトは月のものが来ないことに不審をもっていた。
体の中から排出した何か・・・赤ん坊に会わせても貰えず、目が覚めたら体調はすこぶるよかった。
あれ程苦しんだ疲労感すら残っていなくて、あれは夢だったのだろうかと思ってしまうほどだった。
五ヶ月間月のものが来ないまま、下腹が迫り出してきたので、ああ、また神の子を宿したのだと気がついた。
二度目となると、慌てて医者を呼ぶこともなかった。
こちらが呼ばずとも医者の方から時折やってきて、体の中を弄って「問題ありません」と言って帰っていく。
お腹の膨らみぐらいを見て、またあの苦しみがやってくるのかと気鬱になりながら、暇を持て余していた。
神の子が宿るという書物が与えられたのは、そんなときで、まるでわたしのことが書かれているのかと思うほど、私の経験と同じことが書かれていた。
出産後眠りから目が覚めると、まるで夢だったかのように体調が良くなるところまでそっくりそのままだった。
私は溜息とともに「両親に会いたい」と言ってみたり「友人のメリッサに会いたい」と言ってみたりしては完全に無視される日々を送っていた。
書物だけはたくさん与えられたので、時間を潰すためだけに色々な書物を読んだ。
前回に感じた腹の痛みがやってきて、今度はそれが陣痛だと知っていたので、使用人に陣痛がきたと伝えた。
一度目の時よりか苦しむ時間が短く済んで私はホッとしていたら、また眠るように言われて、意識を失うように眠りについた。
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女の子を産み落として眠りについたシューベルトを哀れな子だと思いながら、汗に濡れた額にかかる髪を整えてやる。
「今度は第二王子の子ですね?」
「そうだ」
「この子が間違った知識を植えられ、それが本当だと信じ込んでいる姿が可哀想でなりません」
治癒師が治療し終わって、私が第二王子の吐き出したものをシューベルトの体内の奥深くに吐き出した。
第一王子の子は直ぐに第一王子の元に連れて行かれたが、第一王子は其の赤ん坊に興味は示さなかった。
そのことを陛下に伝えると、アウグスリードの隣の部屋で私が育てる。とアウグスリード様の時同じことを仰って、マリアアリアと名付けられた。
マリアアリア様もアウグスリード様と同様にとても魔力量が高く、聖魔法と光魔法と第一王子が得意な火魔法の属性を持っていた。
この子は正真正銘私の孫だな。
小さな手を何があっても守ると再び心に誓った。
第二王子は、器具に吐き出したものではなく、実際に抱きたいと言ったが、それだけは許されないことだと言って聞かせて、器具の中に吐き出させてシューベルトはまた妊娠した。
順調に腹の中で育っているようで、シューベルトは不平を言うでもなく現実を受け止めているようだった。
第三王子の子供が産まれたら、また儂の子を妊娠させる。
シューベルトはほんとに王族におもちゃにされている。
二度と離宮から出ることは叶わず、誰かに愛されることも、誰かを愛することも許されない。
ただ、神の子を産み続けるだけの道具だ。
少し血が濃くなってしまうが、第一王子と妻の子か、第二王子と妻の子の誰かと、アウグスリードかマリアアリア・・・それかこれから産まれてくる子と結婚させることになる。
力を示してこそ王族である。
一貴族程度の不幸の上に力を示せるのなら安いものだ。
シューベルトは可哀そうだが、これからもずっと子供を産み続けてもらわなくてはならない。
まだ王弟の子も産んでもらわねばならないし、王族には力のある子が必要だ。
貴族たちを従えるのには、目に見える力が必要なのだから。
シューベルトよ、いずれは其方の血筋の子が王になるだろう。
だから、・・・。