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ᓚᘏᗢ "いや"される ᗢᘏᓗ

作者: 山目 広介

 にゃんこは癒しだ。

 つい、もふもふして、顔を埋めたくなる。


 ある夜、猫が毎度の如く起こしに来た。大体、一回から四回ぐらい夜中に来る。家で寝てるときも来る。

 その時は仰向けで寝ていたために、胸に乗り、頬を突いてきた。


 最近はエサを与える時に撫でたりするぐらいで抱いてないな、と思い猫を抱きしめる。

 仰向けにしても、慣れているために猫は気にしない。

 顔を猫にすり寄らせるために近づく。

 すると、ある一定距離で動きが止まる。

 ウチの猫が肉球ガードを発動したのだ。




 ウチで飼っている猫のほとんどが、人が顔を近付けると条件反射である種の行動を誘発する。

 それはうちの家族の一人が猫に対して異様なほどのキス魔になるからだ。

 そのため、猫たちは顔を近付けられると、背けるか、今回のように手足で防御するのだ。

 はた迷惑だな。




 だがしかし、そんな肉球ガードもそれはそれでいいものだ。もふもふぬくぬく。プニプニ。

 もし猫が本当に嫌なのだとしたら爪が頬に刺さっているのではないだろうか。

 だから猫もそこまでではない、と拡大解釈。

 眠かったので、ちょうどよいと肉球に頭を支えてもらう。


 以前外で似た状況になったときは、後ろ足だった。

 眠かったわけでもなく、そのままはちょっと恥ずかしかったのでガードを外した。

 多分その時は他から見ると抱いてる猫にドロップキック喰らっているような様子でしかなかったからだ。


 でも今は家の中で前足ガードだ。誰憚ることがあろうか。いやないッ!

 エサのあるお勝手までこのままでもいいだろう。




 洗面所に人がいた。

 家族がトイレかなんかだったんだろう。こちらを見て、すれ違う。

 なんか寝ぼけていたみたいだが、猫に前足で“嫌”とされている姿を見られた。


 ……ちょっと恥ずかしかった。家族であっても。



 心理的ダメージを癒すべく、猫の脇腹に顔を埋めて癒される。深呼吸。スーハースーハー。

 猫を開放して、エサを与えた。


【2023.07.20】誤字報告により訂正

誤>眠かったわけ【っ】でもなく

正>眠かったわけでもなく


ついでに文字数を777に調整するために、減った一文字分を増やした。

前>はた迷惑な。

後>はた迷惑【だ】な。

と「だ」を追加。

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