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アプリで転移って最強じゃない!? ─アプリを使ったら転移できちゃったので、異世界の学園に遊びに行っちゃいます!─  作者: まりんあくあ
第四章 えー、姫様達も転移しちゃうのーーーっ!?

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10  学園長の提案(学園Side:)

前回に引き続き、学園側のお話です。

学園長が告げた驚きの提案とは……?

「ふふ、驚いたかい? 気付いたみたいだね。そう、今君たちがいるのは、君たちの宇宙船があるのと同じ空間なんだよ」

「馬鹿な。そんなことがあるはずがない! あそこは……」

「時空がなく、全てが止まったまま何もない。そして変化することもない不変の空間のはずだから、かな。この世界のことは詩雛くんから聞いたかな?」


 学園長はどんどん彼女たちに話しかけていきます。眼鏡の奥の瞳が楽しそうです。反対に二人の姫様は驚いたのか体が前のめりになっています。学園長の質問に軽くため息を吐くと、レイアーナ姫が答えました。


「いや。シイナとレナは二人とも『連絡があるまでは忘れていて、繋がりが切れると短時間でまた忘れてしまう』と言っていた。そして、この学園が魔法を学ぶための学校だとも言っていたな。シイナがこの学園にソフィーという友達がいて、時折遊びに来ているのだとは聞いている。まさか異世界転移しているとはな」

「ですが、これで最初からわたくしたちのことをそれほど恐れた様子がなかったことに納得がいきましたわ」


 シュリーア姫も頷いて言いました。


「たしかにな。シイナは初めから私たちに対等であった。……それで、なぜこの学園には時がある? それに、なぜ私たちは呼ばれたのだ?」


 レイアーナ姫はそう言うとカップを置き、学園長を見つめました。学園長はにっこりと笑顔で答えます。


「なに、せっかく同じ空間にいるんだから少し君たちに僕たちの手伝いをしてもらえないかと思ってね。そのかわり君たちが脱出する時に手伝ってあげようと思っているんだけど?」

「手伝い、とは?」

「思念波について僕の学園の生徒たちに指南してほしいんだ。その御礼に、僕は君たちがアレトのある世界に戻るためのサポートをしてあげよう。どうかな?」

「この世界に思念波のことを伝えるのは構わぬ。だが、それは異界の知識。シイナたちのように使えるとは限らないが?」

「構わないよ。生徒たちが苦手としている感情のコントロールを学ぶのにちょうどいいと思うんだ。それに、君たちにもプラスになるんじゃないかな。この世界には魔法がある。それは君たちの使う精霊術とも繋がりがあると思うよ」

「では、学園長殿のサポートとはどのようなものだ?」

 

 その質問を受けた時、学園長の眼鏡がキラリと光りました。


「君たちが元の世界に戻るには、この空間に迷い込む原因となった思念波を、全く逆方向に同じ力で放つ必要がある。その調整をするというのはどうかな」

「調整とは?」

「この学園には特殊な場所があってね。そこでなら練習ができるよ。生徒に教えるついでに練習場所も提供しよう。それから君たちがここにいつでも来られるように、さっきのゲートを宇宙船に常設してあげようかな。君たちがアレトに帰るまで使えるようにしてあげるよ。心配しなくてもここの時空は君たちの宇宙船には影響しない。いくらこの学園で過ごしても、君たちの宇宙船に変化はないから安心してね」


 そう言うと学園長は二人を見つめ、聞きました。


「さあ、どうする?」

「もう一つの質問だ。この学園には、なぜ時がある?」


 レイアーナ姫は落ち着いた様子でさらに聞きました。


「ふふふ、それはひ・み・つ。ここが特殊な空間だということは認めるよ。この学園は二つの世界をつなぐかけ橋の役割をしているんだ。この学園を経由することで、その二つの世界は同じ時間軸に存在しているんだよ。だけど、それは君たちや詩雛くんの世界に影響を与えるものじゃないから心配しないでね」


 そう言って学園長はウインクしました。ですがレイアーナ姫は眉をしかめ、妹のシュリーア姫は微笑みを浮かべたまま、少し困った顔をしています。再びレイアーナ姫が言いました。


「質問を変えよう。それでは本来ならば関係ないはずのシイナは、なぜこの世界に来ているのだ?」

「さて、どうしてだろうね? その答えは、もうわかってるんじゃないかな。あれ? もう少し先、だったかな?」


 学園長は不思議なことを呟きましたが、それ以上は答える気がないようでした。その様子にため息をつくと、レイアーナはあきらめたように言いました。


「その指南とやらはいつから始めれば良い?」

「いつからでも、と言いたいところだけど、そろそろ君たちは詩雛くんたちのところへ戻ったほうがいいだろうね。彼女たちがちょっとやっかいなことになっているみたいだよ」

「何?」

「ディメンションズゲート・オープン」


 テーブルの横にまた大きな鏡が現れました。


「早く戻ったほうがいいと思うよ。向こうの世界に出たら、『ディメンションズゲート・クローズド』って言って鏡を消してね。それから君たちの宇宙船に設置したゲートの出口はこの部屋になっているから、好きな時にいつでも来ていいよ。呪文はさっき僕が言った通りだよ。君たちの準備ができた頃に、また話そうか。じゃあね」




この後が4話のやらかしになります。

詳しくは本編の78〜81話へ。



本編の宣伝です。


しーちゃんが登場する物語


「We are enlisters. Save the princesses of Emulia. ─古墳に入ったら、異世界の姫様の協力者にされてしまったので、日本を救って異世界に転生します! ─」

はこちら


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ソフィーが登場する物語

「絶望の箱庭~鳥籠の姫君~」

はこちら


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次回はハーヴェストの丘に戻ります。

それではまた2週間後にお会いしましょう!

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― 新着の感想 ―
なんと!? まさか姫様たちの宇宙船と学園が同じ空間だったとは(゜д゜)! これは驚きの事実ですね! そして姫様たちの帰還を手伝う交換条件。学園長さんさすがです! 練習は大事ですよね(#^.^#) 続き…
学園長は中々の人物とみました!! しーちゃんれいちゃんもどうなるのか!? 続きも楽しみです(๑´ω`ノノ゛✧
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