24 学園長室で衝撃の告白!
祝50話!
ゆっくり更新ですがこれからもお付き合いください
怜奈の告げた内容とは……?
「生徒会長のリーゼさんってすごく美人で面白そうな人だね。メイさんもとっても綺麗で優しそう」
「あと会ってないのはレイス兄ちゃんと冬夜兄ちゃんかー。今回は会えそうにないかな」
「残念。冬夜さんには会いたかったな」
「そうなの?」
言乃花お姉ちゃんとソフィーちゃんが前で、後ろをれーちゃんと歩きながら話しているといつの間にか学園長室の前に着いていた。言乃花お姉ちゃんがドアをノックして声をかける。
「言乃花です。ソフィーちゃんといっしょに詩雛さん、怜奈さんをお連れしました」
「入りたまえ」
あたしは何度もおじゃましている学園長室だけれど、れーちゃんは初めて。やっぱり目をキラッキラに輝かせて、じーっと中の様子を見回している。
「ここが、学園長室……」
── これは妄想注意だよっ!
って見張っていたら、すぐに学園長が声をかけてくれた。
「やあ、みんないらっしゃい。言乃花くんまで来てくれるとはね。何かあったのかな? それから怜奈くん、初めての異世界転移で驚いただろう。物語の世界はどうだったかな? ゆっくり聞かせてもらいたいから座って話そうか」
学園長さんに案内されて、部屋の真ん中にあるソファーに座る。れーちゃん、あたし、ソフィーちゃんが並んで座り、向かい側に学園長と言乃花お姉ちゃんが座った。
「まずはどちらの話から聞こうかな? 言乃花くんも聞きたいことがありそうだけど?」
「ええ、あります。ですが、まずは怜奈さんのお話から伺いたいと思います。れーちゃん、実験室で書いたあの言葉をどうして知っていたのか教えてもらえないかしら?」
「それって確か、『絶望の箱庭』と『魔法使い』、それに『鳥かごの姫君』だっけ? 学校で聞いたって言ってたよね?」
するとれーちゃんがこくりと頷いて話しだした。
「はい。学校で図書館司書の先生が紹介してくれた本の題名なんです。その本のタイトルが『絶望の箱庭〜鳥籠の姫君〜』でした。夏休みに入る前に、休み中に読んで欲しい本の紹介をしてくれる授業があったんです。その時に紹介してくれた本の中にありました。『読書が苦手な人でもこういう本なら楽しく読めると思います』と言って少しだけ中身を紹介してくれたんです。まだ発売されたばかりだから図書室にはないけれどって。クラスの男子が『それ、読みたい!』ってすごく喜んでいたので覚えていました」
れーちゃんは思い出すように目を閉じて話を続ける。
「現実世界と幻想世界、二つの世界の狭間に存在するという箱庭。そこは理想の世界だと思われていて、多くの人が探しに出たけれど誰も帰って来なかった。誰もたどり着けないから『絶望の箱庭』と呼ばれるようになった場所。そこに囚われたお姫様を助けるために、その狭間の空間の入口にある学園、ワールドエンドミスティアカデミーに入学を決意した男の子が主人公の物語。たしかそんな感じの説明だったと思います。主人公の名前が、冬夜。そしてその学園にある日突然現れたかわいいうさぎの人形『ソフィー』ちゃんがすごく人気なんだって。生きておしゃべりできる素敵な人形ですと教えてもらいました。私もこの夏休みに読んでみようと思っていたので、よく覚えていたんです……まさかしーちゃんにその世界に連れてこられるとは思ってもみませんでしたけど」
「ええーーーっ! ってことは、ここ、物語の中の世界ってこと!?」
「……しーちゃん、うるさいよ」
気がつくとあたしの声の大きさに、隣でソフィーちゃんが目をまん丸く見開いたまま固まっていた。
── やっちゃった。てへ。
ようやく50話書けました。まだまだ先は長いですのでゆっくりお付き合いいただければ嬉しいです。
次回に続きます。
それではまた二週間後にお会いしましょう!




