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11 小さな嵐の前触れ (学園Side:あり)

いよいよ学園探検が始まります。 

そして、やはり陰からあの人が(笑)

 門を抜けると、目の前にはものすごーく広い中庭があった。真ん中に大きな噴水があって側には東屋が建っている。


 ── あそこがいつもソフィーちゃんが使ってるって言ってた東屋かな? 


 

 だとしたら近くにソフィーちゃんが世話をしているっていう花壇もあるはずだ。


 ── それに、ここには迷宮図書館があるはずなんだよね、楽しみーっ!


「さて、詩雛くん、ソフィー。今日はお休みで授業はないから、学園の中では自由に行動してもらっていいよ。けれど、寮の中に入るのだけはやめて欲しいな、プライベートな場所だからね。夕方四時にはここに戻ってくること。鍵の閉まっている部屋には入らないこと。それから門の外に出るのも禁止だよ。何か質問はあるかな?」


挿絵(By みてみん)


 学園長に聞かれてあたしは、


「はい!」


 と手を挙げた。


「迷宮図書館を探検してもいいですか?」

「ははっ。そうだな、言乃花ことのか君が許可してくれたらね」

「やったー!」


 思わずその場で飛び跳ねると学園長が、


「じゃあ、行ってらっしゃい」


 と手を振ってくれた。


「行ってきまーす!」


 早く学園に入りたくてあたしは猛ダッシュで校舎を目指した。


 ── この時は気付いてなかったんだけど、ソフィーちゃんは足がついていかなくて思いっきり引きずられていたらしい。てへっ。


 ✳−✳−✳−✳−✳−✳−✳−✳−✳−✳−✳−✳−✳−✳


「じゃあ、行ってらっしゃい」


 と言うと、中央の噴水目指して一目散に走り出す詩雛にソフィーが引きられていきます。あっという間に小さくなるその背中を見送っていた学園長が、突然一人で話し始めました。


「不審者侵入なんて放送は流さないでよ、リーゼ君。ソフィーが泣くよ」


 すると、近くの植え込みがガサリと動いて銀色のポニーテールが現れました。


「いつから気付いてたんですか?」

「さあね。あれはしーちゃんだよ、ソフィーの友達の」

「だからって、ソフィーちゃんが引き摺られているじゃないですか! なんてことをっ!」


 真っ赤な顔で怒るリーゼをスルーし、学園長が続けます。


「それよりも彼女、迷宮図書館を探検したいらしいよ」 

「なんですって!? 至急言乃花(ことのか)に連絡しないと」

「彼女、場所を知らないからまっすぐに進んで行ったね。今なら間に合うんじゃない?」

「失礼します!」


 大急ぎで迷宮図書館へと走って行くリーゼを見送りながら、


「……さて、どんなデータが取れるんだろうね」


 学園長が一人でつぶやいていました……。



きいとさん (@777kiito)から素敵なイラスト

とどきました! か、かわいいっ!!

箱庭本編の絵師さんに描いていただけて最高です!

ありがとうございましたm(_ _)m


ようやく暴走シーンに突入しました。引き摺られるソフィーに激怒リーゼ。しーちゃんは無事に迷宮図書館を探検出来るのか? 続きはまた2週間後の金曜日10時に。乞うご期待! え、鬼? 聞こえませーん  



面白いな、続きが気になる!っと思っていただけたら、ずーっと下の方にある⭐️をポチポチポチっと押したり、ブクマ、いいねで応援してください。


感想もらえるとまりんあくあが大喜びします。レビューいただけると、変な舞いを踊って喜びます。


本編の宣伝です。


しーちゃんが登場する物語


「古墳に入ったら、異世界の姫様の協力者にされてしまったので、日本を救って異世界に転生します! ─WE ARE ALLY. SAVE THE PRINCESSES OF EMULIA. ─」

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ソフィーが登場する物語

「絶望の箱庭~鳥籠の姫君~」

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― 新着の感想 ―
[一言] おお! しーちゃんとソフィーのこれからの行動に期待ですね! 楽しみにお待ちしております!、 さしえとかんいかったです!
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