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やっぱりしゅくだいのあとはたのしい

「困った。」

リートさんがつぶやく。

「どうしたの?」

馬魅が問いかける。

「データ更新ができない。」

あの戦艦が、去ってから2日。リートさんの携帯端末のOSのアップデートができなくなっていた。

「失礼するぞ。」

「あ、お父さん。」

尾束大将が何やら、自分も段ボールを何箱か持って、さらに後ろに何箱も段ボールをもった部下を何人も引き連れて、生徒会室に入ってきた。

「あの軍艦の所属基地から、彼女たち宛てに贈られてきたものだ。それから、二人に手紙だ。私が読むようにと書いてあったので読ませてもらう。」

尾束大将が読んだ手紙の内容に二人は泣いていた。

後で見せてもらったが、よくわからない並びのカタカナの羅列があり、そしてカタカナのうえに発音記号と思しき記号があった。

3つある手紙のうち2人に渡された2通を見せてもらうと、何を書いてあるのか分からなかった。

どことなくシャムの文字に似ている気がした。アラビアの文字にも似ている気がする。そんな感じの文字だ。

「あ、私のA.Iブレード。」

A.Iは、リートさんの説明によれば、どうやら、NAS(Navigation Avatar System)に相当する物らしい。

「リウロ、久し振り。」

リートさんが、何もない空間に向かって話しかける。

すると、

『お久しぶりです。マスターリート』

と、女性の声が響いた。ますますNASだ。ということで、これからは、A.IではなくNASと呼ぶことにします。

[私たちのNASとも話せるかな?]

「繋げばわかるわ。」

私は、携帯を起動しNASを呼び出した。

[ソラ、ちょっといい?]

『およびでしょうか?』

[えっと端末探査かけて、新しく見つかった端末に接続してみてくれる?]

『きゃー。』

ソラの悲鳴が部屋中に響いて、私は部屋を飛び出してしまった。

[な、なんなの?どうしたの?]

『あの端末のNASは何なのですか?』

[どうしたの?]

『あの端末に入っていたNASの速度はおかしすぎます。なぜあんなに高速なのですか?』

私がソラと話していると網干さんが通りかかった。

「ん?級長。どないしたん?あれ?そうかー。お姉さん生徒会長やもんね~。」

[入る?]

『いやです。』

何もそこまで強く拒否しなくても

『ソラさん。』

『い~や~!!』

気絶しちゃった。


「リウロ、何したんだ?」

『いえ。ただ単にアクセスに気づいて、挨拶を。』

[あの、リートさん!]

「は、はい。」

何、力んでんだろ。私。

[リートさんの携帯端末のスペックとリウロさんの仕様をここに書いてもらっても良いですか?]

私のお願いを快諾し、リートさんは端末のスペックをすべて書き出した。それにしてもまるで印刷したかのような文字だ。

[…もう少しわかりやすく書いてくれませんか?]

「じゃあ、これ見て下さいな。」

リートさんが投影した、ウインドゥにはリートさんが持つ携帯端末とリウロさんの詳細なスペックが記載されていた。

「[え…。]これ、本当に、この通りのスペックなんか?」

信じられないスペックに絶句した私の代わりに網干さんが、問いかける。

「ええ。昨日届いたばかりのものですけど。」

「網干さん、網干さんも…。」

「敦雅って呼んで。」

これに応えたのは姉だった。

「敦雅はご両親のどちらかが、鉄道ファンなのか?」

「え?ああ。はい。母が。私を身ごもっていることがわかったとき帰りに乗った列車が新快速だからって。」

新快速は特急並みにかっ飛ばす快速のこと。

「名字が網干だから反対側の敦賀にかけたと?」

「はい。」

「君のお母様とは良いお茶が飲めそうだ。」

そう言って姉お得意の高笑いをする。

[あ、そうだ、敦雅さん。]

「呼び捨てでええよ。」

[ああ。じゃあ、敦雅。]

「なんや?」

[入りたい委員会ってある?]

本当ならば、6限目までに決めなくてはいけなかったのだが、私が軍から呼び出しを受けて、職員室の隣の部屋に缶詰になっていたので決められなかったのだ。

「え?生徒会。」

[いや。生徒会…って、もしかして生徒会本部?]

「そうや。これでも中学では会計局長をやっていて、財布のひもが渋いから鬼渋網干って呼ばれてたのは懐かしいなぁ。」

後で訊いたことだが、敦雅さんは、前の学校では、クラス一の成績を誇っており、中学校時代、会計の腕はピカ一だったらしい。

「そうかあ。でも、会計局長は、もうリートさんに決まってるからなあ。そうだ!レイ。書記局長解任してしまっても?」

[OKだよ。でもどうするの?]

「敦雅、書記局長でも良いかな?」

「書記局?…かまいません。むしろ大歓迎です。」

そういうことだったのか。

[そういえばさ、さっきリートさんの…。]

「ああ。趣味はグラフィックなんや。そやから、ある程度パソコンのスペックに関する興味と知識は有るんや。」

「じゃあ、レイと話が合いそうだな。」

どれだけ合うかは様子見かな。


私たちが通う学校は、最新鋭の技術を駆使して作られた、特別教室棟と管理棟。

そして、その昔、地元出身の大富豪が、創立者に学び舎として整備してまで無償で譲渡したというお屋敷がもととなっている普通教室棟に分かれている。

生徒会室は、このお屋敷の一角にある。隣は校長室。さらにその隣に職員室という好条件?に有る。

「今日は、みんなでファミレス行こうか。」

[ファミレス?]

「そう。もう少しで、今日の分の仕事は終わるから。土曜日につきあわせちゃったお詫びだよ。」

こういうときの姉は豪気だ。

「よしいこうか。」

書き終わった書類を箱に入れ、立ち上がる姉につられて私たちは、立ち上がった。

「どのファミレスに行こうか?」

学校の周りには5種類のファミレスが存在ししのぎを削っている。

私と馬魅は希望を出したが、統間兄は遠慮しているのか、希望を出さず、残りの3人はまだこの町になれていないせいもあって、希望を出さなかった。

『いらっしゃいませ。何名様ですか?』

どこに行ってもおきまりの文句だ。ほかにないのだろうか。

「そういえば、レイは、バイトしないのぉ?」

馬魅が私に訊いてきたが、忘れているようなので言うことにしよう。

[私はもうバイトしてるよ。]

私は瑞穂の軍属だ。私は情報面で軍の活動をサポートしているので軍属の協力者となる。そしてこれが私のバイトだ。

「そういえばそうだったねぇ。」

「私は卒業までこの学校に通うことになったからなあ。せやな。コンピュータ関連のバイトがしたいなぁ。」

そう敦雅が言うとしばらく考え込んで姉が口を開く。

「それならレイに任せておけばいいさ。」

[え?…あのさぁとにかくドリンクバーだけでも頼まない?]

私は姉の話をとりあえず置いておいて、何か頼むことを皆に提案した。

「せやな。」

敦雅が賛成する。

[じゃあ、ドリンバー…はぁ。8つ。]

「かしこまりました…。」

これまたありきたりな説明が続く。その説明が終わり、取りに行きやすい位置にいた私と馬魅が人数分のジュースを撮りに行くことになった。

「おお。すまんすまん。」

入ってきたのは羽魅先生だ。私が注文したとき7人しかその場にいなかった。そして、残りの一人こそがこの羽魅先生だ。

8人でジュースを飲み一息ついた時だった。

銃声がする。強盗のようだ。

「動くんじゃない。」

そういって、敦雅に銃が突き付けられた。敦雅を人質にとって男が店の奥に向かう。

「敦雅!」

「安心せぇや。」

私たちは何もできない。馬魅は私に敦雅を助けるように懇願したが私には手も足も出ない。私の武器として使えるものは何もなかったからだ。

「私が人質になるから敦雅を放して。」

馬魅が男に言う。本末転倒な話だと思うが、当の本人はまじめだった。

男が高笑いした。そして、瑞穂の言葉ではない言葉を話す。しだいに私はいらついてきた。姉や、何とリートさんやリールさんまでもがいらついていた。

なぜなら、私と姉には、男の言っていることがわかるのだ。

「だから人間は嫌いなんです。」

どうやら、リートさんたちもわかっているらしい。

高句麗の言葉のようだ。それにしても分かる人がいないと思っているのだろう。

「きーさーまー。瑞穂語話さなきゃ何も分からんおもっとったら大間違いやで。」

敦雅が吠えるが、すぐに口をふさがれてしまう。

「リール、馬鹿らしいかもしれないけど、…。」

何やら二人が耳打ちし合っている。

そしてそれは突然起きた。銃声が響き、私たちはその場に耳を押さえてしゃがんだ。

そのあと何かがぶつかり合う音や、結ぶ音。

そして何かを並べたり拭いたりする音が響く。すべての音が収まって、私たちが顔をあげると、そこには、パンツ一丁にされ、後ろ手に縛られエビぞりになった男がいた。

[敦雅、大丈夫?]

「大丈夫や。そやけどな、あの二人すごいなぁ。

銃声が響いたと同時にな、私のところに来てな、あのおっさんの顔ひっつかんでこう、だぁーんって床にたたきつけたんよ。

それであのいつも無口なほうこがな私の猿轡取ってくれてな。

その間にもう一人が、立ち上がって何か喚こうとしたおっさんをな、こう玉蹴っ飛ばして、きれいに打ち上げた後、鳩尾に拳叩きこんで、悶絶させて、その間に縛りあげてしもたんよ。

いやー。スカッとしたわぁ。

そのあと乱れたテーブルをあっという間に片付けて今に至るというわけやな。うん。」

直後、私たちの食事代は全額タダになると店長から言われた。そして、リートさんとリールさんを讃えて、その場にいた客と店員で乾杯と胴上げが行われた。


翌日、羽魅先生がクラス全員に出した宿題を片付けるためにみんなが私の家に集まった。

リートさんとリールさんは今日私と馬魅が起きたときからずっと何かつぶやいている。

「ーー!」

いきなりリートさんが大きな声で、あの尾束大将が読んだ手紙のような言葉を叫んだ。

「…くそ。回線が切れた。時空変換衛星さえあれば。」

[時空変換衛星?有るよ。軍用だけど。二人なら使えるんじゃ無いかなあ。]

「何?-。」

[これ、アクセスコードねぇ。]

一応宿題もやってるから気にしないでおくけど。

「---。」

[何話してるの?]

やっぱりきになるじゃない。

「定期報告のための設定。」

私の問いにリートさんはそう答えた。

「はうー。おわんないよぅ。お姉ちゃんのバーカー。」

馬魅が愚痴る中、私たちは粛々と勉強を進めていた。

「…大和。完成したかな。」

[大和なら今、横須賀にいるよ。]

「え。いやその大和じゃ無いんだ。」

どうも話がかみ合わない。

「瑞穂海軍連合艦隊旗艦大和か。…みたいものだな。」

リールさんが、ぼそりとつぶやく。

今宿題が終わっているのは私とリートさん、リールさんの3人だ。

「お邪魔するぞ。」

「お父さん。」

「私たちもいるんだ。」

尾束大将と、姉と父が入ってきた。姉は馬魅の宿題をのぞき込み父は敦雅の宿題をのぞき込む。

「ここはね、切片は3じゃなくて5にした方が良いよ。」

そんな感じで、馬魅の宿題を手伝っていく姉。敦雅の方は手際が良いが、羽魅先生の方が一枚上手のようだ。

「どうだ?そろそろできたか?」

「お姉ちゃん!」

羽魅先生が入ってきた。

「妹さんは後1ページです。」

姉の言葉に安心した様子の羽魅先生。

「でも何でお父さんたちがいるの?」

「うん。私が朝、休みぐらい家の事をやろうと思ってな、壁がそろそろ汚くなってきていたからきれいにしようとしたら、義則がいたからなどうしたのかと聞けば今日から、休みと言うじゃないか。

母さんは新作のデザインに追われているし雪子さんは今日から、町内会の旅行だそうだ。」

雪子さんは、馬魅と羽魅先生のお母さんの名前であり、父と尾束大将は幼なじみだ。

「どこかいかないか?」

尾束大将がそう言うので私がリートさんの希望を伝えると、あっさりと、その希望は通ってしまった。


横須賀市 瑞穂皇国海軍横須賀基地正門前

[何やってるんだろう。]

人だかりができている。私たちは何気なくその人だかりに近寄っていった。

「ヘーイ。やっと来たね、帝都淑女(キュートレディ)の諸君。おっと。驚かせてしまったねぇ。わたしゃねぇ、ジョナサン斉藤という者さ。人々に笑いから来る混乱をもたらしていく事を使命としている男さ。笑いから来る混乱というのは、幸せの異音語なのさ。これからいろんなところで合う事にナルかもね。

では。まずはご挨拶までにぼきのパフォーマンスをご覧じろう三郎四郎。」

一人称を除けば日曜18時の国民的アニメに登場するお金持ちの少年のような話し方をする男。何だ。大道芸人か?!

「こ、これは、尾束空軍大将殿どうしたのですか?」

「ん?ああ。この子たちが大和の見学をしたいというので連れてきたんだ」

「申し訳ありません。尾束大将の同行がありましても軍関係者が一人だけでは、民間の方を基地内へご案内するわけには参りませんので。」

まあ、もっともだ。

「ん?軍関係者ならもう一人いるぞ?」

もちろん私の事だ。

しかし、それにしても、尾束大将の言葉を聞いたときの2人の見張りの顔と言ったら見物だった。

「そうだろ?レイ君。」

「え。もしかして、崎原レイ大佐の事でありますか?」

「ああ。彼女がそうだ。」

尾束大将の言葉に見張りの顔色が変わる

「どうした?」

「崎原大佐がいらっしゃいましたら、至急大和の艦橋へ崎原大佐と、同行の2人の異界軍人の方をお通しし、同行なされる方々は、基地司令部の応接室へお通しするようにと。総司令が。」

西太平洋連合艦隊旗艦 大和

その戦艦としての機能美と船としての造形美、そして、その美を維持したままで他を威圧する世界最大の勇姿。

帝都や大阪の一街区に集まる人々は、それらを総合して、大和の事を女性として扱い、一部の人は擬人化し大和桜とよぶ。軍関係者も大和の事を桜と呼ぶ。

瑞穂の旧率両国名の一つである大和と、国花である桜を合わせ、まさに国の威信をかけて建造された2代目大和を末永く使っていこうとする、その心意気を示すためらしい。

何人もの案内係に連れられ、途中で父たちと別れ私と、リートさん、リールさんの3人は大和の中枢にたどり着いた。

普段は停泊中も要員が詰めて機器のチェックなどを行い活気がある環境は今、

[誰もいない。]

案内係も去ってしまい、艦橋に残された私たち3人は辺りを見回す。艦橋から見える軍艦はどれも瑞穂の象徴である。

[あそこに居るのって一航艦と二航艦?!、扶桑型戦艦も居るしに妙高型重巡も居るし。あれ?えっと。あ、この位置にいるのが矢矧か。それにに古鷹型まで。どれもこれも特級艦じゃん。]

目の前に停泊する軍艦に私は興奮していた。

「失礼するよ。」

優しげな男性の声に私たちは艦橋の入り口を振り向く。そこには、燕尾服を着て、2人の黒服を従えた、60後半の男性が立っていた。

私は彼の胸に光る者を見て言葉を失った。それは階級章だった。示された階級は大元帥。

瑞穂皇国の天皇、信仁陛下が、私たちの目の前に立っていた。

[あ、ああ。へ、陛下。]

もう立ってられない。

「どうしたのですか?もっとリラックスして下さい。」

陛下直々に私に声をかけている。私は腰を抜かし声が出せなかった。

「崎原レイさんと、えっと…申し訳ありませんがお名前を教えて下さいませんか?できたら、お二人がいらっしゃった、国の名前と、こちらに逗留なされている 目的もあわせて。」

「かしこまりました。私は想像界蒼藍星間連邦王国宙軍中佐リトエルス・ラングロフォルト・アグリフニオリアートです。」

「同軍大尉サルバリエヌール・リールフェルト・リヌフォルト・グロニモヌーテです。」

「「蒼藍星間連邦王国第三代主師国主国王陛下の勅命により、この世界の情勢安定度の調査と軍務を離れ、通常の学生生活を送る事を目的としてこの世界に滞在 しております。」

滞在予定はこちらの紀年法に従えば、皇紀2949年、共治18年3月31日までであります。」

何もわざわざハモらせなくても良いと思うんだけどな。

「そうですか。きょう皆さんをここにお呼びしたのは私です。」

[「「え?」」]

そりゃ、私たちじゃなくても驚くよ。

まあ、話ははしょって、結局、いろいろと、リートさんに通訳されてやっと理解した感じで陛下のお話を聞いていた。

「頼みますよ可愛い元帥さんたち。」

[え?]

間抜けな声を上げてしまった私。もちろん、頭からぷすぷすと煙が上がっている。

「陛下、大和メインフレームの演算系統を使用させていただいてよろしいですか?」

「ええ。かまいませんが、いったい何を?」

このとき、リートさんが行おうとしていた事を理解していたのはリールさんだけだった。

「ソラ、おまえにはユーザーの神経と端末回路を接続するシステムは搭載されているか?」

『はい。』

「じゃあ、ニューロンコネクション。リウロ、外部拡張コネクタ解放NC(神経接続)ケーブル接続。」

『…。コネクトコンプリート。』

「リール、繋ぐよ?」

リートさんの言葉にうなずくリールさん。

「演算補助開始。」

リートさんの言葉に合わせて、急に今まで陛下がおっしゃった言葉がすらすらと頭に入ってきた。

「君たちが住んでいる世田谷には我が瑞穂が国防のためにつくった機関の本部が存在する。それが、鈴ヶ森学園なのです。

しかし近頃元老会議の者たちがこれを私利私欲のために利用しようと暗躍し始めています。

そこであなたたちを元帥に任命し、この鈴ヶ森学園を守ってほしいのです。

いくら元老会議とはいえ、その発言が影響するのは中将以下。元帥であるあなた方は逆に元老会議の発言を無視して、命令する事ができます。

瑞穂皇国を治る者として、民の安寧を願う一軍人としてお願いします。」

まさか、そこで土下座されるとは夢にも思わなかった。帝都の一女子高生にできる事なのなら、喜んでお役に立ちましょう。そう伝えると陛下は、涙を流してお 喜びになった。

「近く、皆さんの学舎を見学させていただきたく思います。そのときにまたお話ししましょう。」

そうおっしゃると陛下は去っていった。その後、父たちも艦橋にやってきて、全員での大和見学となった。姉と父は途中ですれ違った陛下を見て興奮していた。

まあ、数代前から皇室は我が国におけるトップアイドルの座に君臨し続けているから、そのアイドルに会えたら、そりゃ興奮するよね。

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