囚人のジレンマ(ゲーム理論)のある視点
ゲーム理論
例題
囚人のジレンマ
・ナッシュ均衡
個々の最適を考えて合理的な判断をした結果ある均衡点に落ち着き、両者とも自分だけがそこから動く利益のないことを「ナッシュ均衡」
・パレート最適
「パレート最適」とは、全体として最も利益が大きく最適な状態のこと
■本文
A:「囚人のジレンマ」というのを知っている?
B:何ですか?それ?
A:ある理論の一つの例題なんだけど
ある二人組強盗が捕まった時に、自白して相手が黙秘の場合、自分は無罪、相棒が長期刑、
お互いが黙秘の場合は、、、
B:あっ、それ知っています。お互いが黙秘することが最適なのに、互いに無罪になる可能性に掛けて自白して、中くらいの刑になる話ですよね。
A:そう。よく知っていたね。
A:本来、互いにとって最適なものは黙秘すること。この理論を知っていることもそうだけど、その回答をするためには何が必要だと思う?
B:うーん、、、何だろうな?
相手を信用、信頼すること?
A:うん、そうだね。自分もそう思う。
A:この理論を知っていても、相手が信頼してなければ、また相手からも信頼されていなければ黙秘という選択はできない。人間は理論だけでは動かない。
B:へぇー、やっぱりそうなんですね。
A:何が?
B:いや、学生のころ、説明だけぎっちり教える授業よりも興味を持たせてくれた授業のほうが自分にとってよかったな、って思って。
A:まぁ、そうだね。当たり前だが理論は大事。でもバランスが重要。
理論だけで押し付けるよりも信頼などでフォローすることで最適な答えに導くことが重要だ。
理論というのは一つの要素であって、それだけで決めるものではない。信頼やそれ以外の要素もあって、それらを総合して結果を導くことがマネージメントとして大事なことだと思うよ。
B:ありがとうございます。