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あけよんのプチユーモアエピ

消したい記憶

作者: あけよん

スポーツは肉体も大事だが、精神力も非常に重要だ。

例え普段は最高のパフォーマンスが出来たとしても、いざ試合になってみたら緊張していつもの動きが出来なくて結果を出せない場合がある。どんな状況でも動じない精神力を持っていることが真のスポーツマンなのである。


私はバスケ部に所属していた。


「良いかお前ら!明日の試合相手はウチと同じくらいの強さのチームだ!気持ちで負けたら試合も負けるだろう!強い気持ちを持て!」


「はいっ」


「よし!今から一人一人前に出てきてもらおう!そしてみんなが見ている前でフリースローをしてもらう!どんなプレッシャーにも耐えて結果を出せる心を身につけるのだ!」


「はいっ」


フリースローは、みんなが注目する中でシュートを打たなければならない。

しかし今回は、いつものチームメイトの前でフリースローを打つくらい特になんともない。ただ、後輩も見ている前だし多少の緊張感はある。体育館はピリピリしていった。


「じゃあまず誰からしてもらうかな。よし、お前からだ!」


「は、はいっ」


キャプテンでもレギュラー陣でもない、補欠の私が最初に指名された。理由は一番監督の近くに立っていたからだ。


フリースローは集中力が必要である。邪念を消さなければならない。精神を集中して深呼吸。後は自分を信じて決めるのみである。


スタスタスタ、私はみんなの前へと出た。


実は私は、別にバスケには興味がなかった。実際3年間所属はしているものの実は細かいルールや、用語すらもあやふやだったのだ。


「よし!決めてみろ!」


「は、はいっ、えー、『〜チームを信じ、全員で勝利を手に〜』!」



ん?


「お前それ、フリースローじゃなくてスローガンじゃね?」


「!!」




この一件は未だに思い出しては独り赤面する。

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