小話1
どうにも間に合いそうにないので小話を一つ。だいぶ短いです。小話1
小話・ある日の精霊娘たちの談義
セ「なーなー。新しい友達はまだ呼ばないのかー?」
センがフーに言う。突然の問いかけに少し焦りながら、聞き返す。
フ「お友だち、ですか?」
セ「そうだぞー!あの怖いおばさんが来たときに言ってただろー?」
怖いおばさん。フーは頭をフル回転させて考える。
センがそんな反応をするのは自分よりも高位の精に相対したときのみ。そして、これまででそれに該当するのは江と暗のみ。
と、フーは答えに行き当たる。
フ「あっ!闇の精の子を連れてくるお話ですか?」
セ「そうだぞー!センは遊びに行けないからなー、待つしかなかったんだぞー。」
少し寂しげに言うセン。フーやライとは仲良くしているセンだが、彼女が生まれたのはこちらの世界であって、魔法次元でもなければオニキスたちの世界でもない。疎外感とまでは言わないものの、彼女なりに少しばかりの仲間外れ感を感じていたのだ。
と、フーが首をかしげて言う。
フ「?センちゃんも来れるですよ?」
セ「ふぇっ?行けるのかー?」
フ「もちろんです。ここの人たちは知らないだけで、魔法次元には普通に行けるです。私たちと違いはありませんから。」
予想外の事実。これには流石のセンも驚きを隠せない。
と、それまで聞いているだけだったライがセンに聞く。
ラ「来てみるか?」
と、それを聞いたフーが目を輝かせる。
フ「それです!家ならいつでも遊びに来ていいですから!」
友達の家への招待。これまで生まれ育った湖か、オニキスたちの保護下しか知らないセンが気後れるのには十分なものである。
セ「い、良いのかー?」
フ「はい、です!おにぃちゃんたちもなんだか難しいお話をしてるみたいですし。」
ラ「遠慮するなよ!」
セ「わ、わかったぞー。」
ライとフーに押しきられ、センは覚悟を決めるのであった。
――――…
ラ「ついたぞ!」
フ「もう目を開けても大丈夫ですよ?」
フーとライの言う通りにしたセン。魔法次元に来るのは二人に任せきりである。
怖いものがあると、目を逸らせなくなるか目をつむってしまうか。センは後者だったようだ。
移動中は終始目を閉じていたが、二人に言われて目を開ける。
セ「こ、ここが二人の家かー?」
目の前には一軒の家。センには見慣れない形のものではあったが。
ラ「そうだぜ!」
フ「どうぞ、入って入って、です!」
促されて中へ入っていくセン。顔つきは不安げだが、足取りはどことなく楽しげであった。
――――…
ありがとうございました。本編が間に合わなそうなときは今回のように短い話を一つずつ入れていきたいと思ってます。




