出撃〜後編〜
眠いよオオオオ
寝ずに書くもんじゃないですね・・・
横たわるギガンテスによじ登り、ハッチを開き中に入る。
ランド「っと!計器は・・・大丈夫だ。動く、ええと・・・」
あわてるな。シミュレーターでやったとおりにやればいいんだ。頭の中のマニュアルをたどり、ギガンテスを機動させる。
ランド「動いた!・・・や、やれるのか?俺に」
だが、途端に弱気になってしまう・・・いつもの悪い癖だ。
ルイン「貴方には無理です!!今変わりのパイロットを送りますから!!」
そこへ突如ルインからの通信が入る。
ランド「そんなの、間に合いませんよ!!この艦の火器ではボックスを止めきれない!!今俺が出るしかないんですよ!!」
ランドの言い分は、確かに的を得ていた。
元々戦闘には不向きな艦、その上速度が落ちていれば、一刻も早く別の手段を講じるしかないだろう。
ルイン「無駄死にするかもしれないんですよっ!!」
ルインは声のトーンを更にあげる。
ランド「ッ!?・・・・・・・・・」
無駄死にと聞いてランドは言い澱んでしまう。
「死」
それを先ほどまざまざと見てしまったからだろう。
その上俺は性格から言って軍人に向いてはいない。
しかし、戸惑うその間にもギガンテスは迫って来る。
ランド「そうだな、あはは・・・やるしかないよな。無駄死になんてしてたまるか!俺はまだ人生に満足も後悔もしちゃいないんだ!!」
覚悟を決めたわけではない。流されるままだ。だが、やるしか道はない。
スイッチを入れ、ペダルを踏み、鋼鉄の巨人に息が吹き込む。
ギガンテス――体長10Mの巨人が甲板に直立する。
「ギギギギギギギ」
所処が錆びているのか、錆びた装甲の欠片が落ちる。
傍らに置いてあるアサルトライフル手に取らせ構えさせる。
ランド「ラ、ランド・シュバイツ!行きます!!」
さっきまでの威勢はどこに行ったのか。いざ動かしてみると恐怖が尋常じゃないほど膨れ上がってくる。
おどおどしながらギガンテスを歩かせ、大地へと降り立った。
ランド「敵はっ!?」
あわててカメラを動かし目標を視野に入れる。
既にボックスは此方に気づいたのか、真っ直ぐに向かってくる。
ランド「き、来たっ!艦へ行かせる訳には行かない!」
別のペダルを押し込み、ギガンテスをホバーでボックスへと向かわせる。
ルイン「ホバーは10分、その機体では3、4分が限界です。貴方、いえランド!!絶対に死なないで下さいよ!」
ランド「こんなところで死ぬ気はありませんよ!!」
ルインからの忠告を頭に入れ僅かながら落ち着きを取り戻し、アサルトライフルの照準を合わせる。
ランド「あたれぇ!!」
そう言ってアサルトライフルを発射するが、照準が上に振れて当たらない。
それを期に、ボックスに乗っているギガンテスはアサルトライフルを乱射してくる。
ランドは弾を避けながら、近くの岩場に隠れる。
ランド「く、くそうっ!・・・あ、慌てるな、まともにやっても勝てはしない。敵の特徴を把握するんだ」
いちいち声に出しながら行動する。
そうでもしなければ、発狂してしまいそうだからだ。
ランド「奴らだって狙いは付けにくいはずだ・・・や、やれる!!」
ボックスに乗りながらの射撃は命中率が低い。だから新兵の俺でもよけれた
ランド「ボックスの特徴・・・速度、搭載数、旋回性能・・・」
そうか!いちかばちか、賭けるしかない!
機体のホバーを吹かせ、ボックスと正面から対峙する。
すかさず敵はマシンガンを発射してくるが、当たるわけない。当たるな!
念じながら距離を詰めていく。
そして、
ランド「今だぁぁぁ!!」
ボックスが丁度目の前に来た所で、全力でホバーを吹かし、ボックスの横に回り込む。
ボックスは突然の動きに反応出来ない。出来るはずがない。向こうは二機も乗ってるんだ。あわてて動いたら中でぶつかるはず!
ランド「この距離ならぁ!!」
通りすぎたばかりのボックスに向かって、後ろからアサルトライフルを全て撃ち尽くす。
「ガガガガガガガガガ・・・」
そして、1機のギガンテスに直撃、そのままボックスを巻き込み爆発する。
ランド「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・や、やれ・・・た・・・」
緊張の糸が切れたのか、戦闘が終わった途端、俺の意識は途絶えていった・・・
艦長「よくやってくれた。急ぎ彼を回収しろ!」
艦長は「官庁はランドを回収すべく指示を出した。
ルイン「(無事でありますように・・・)」
ルインも、ランドを心配する事しか出来なかった。
よっしゃ!半分終わった!(8話現在
まだめんどくさい改変がのこってるんだよなあ・・・