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魔獣使いの勇者狩り  作者: 朝霧
魔獣使いの苦悩編
3/8

魔獣使い始めました ①

「ぐぎゃ!?」

何ともベタではあるが思いっきり尻餅をついた。これって割と痛いんだよなぁ・・・などと考えながら周りを見渡してみるとだ・・・


木。木。木。木・・・周りぜーんぶ木!これでもかというくらい緑に覆われた、つまり森の中ってことだ。正直ここが異世界なのか何とも実感できない場所に飛ばされたものだけど、ここまで来て騙されるなんてことはないだろう。


「んで、俺はこれからどーすればいいんだよ・・・」

さっそく路頭に迷うしまい、黄昏ようとしているとパサっと頭に何かが降ってきた。それを手に取ってみると一枚の紙っきれだった。内容は・・・


『説明書』

「説明書!?ってか薄っ!こんな紙っきれ一枚で全部済ますのかよ!!」

『書くの面倒なんだからいいだろ~』

「面倒ならなんで先に言わなかったんだよ!ってかなんで紙と会話できてるんだよ!」

『気にすんな。最初に言っとくがこの世界の言葉と読み書きはできるぞ。それないと面倒だろうしな』

「それはありがたい。言葉が解るってのはありがたい」

『俺様からのありがたーい施しだぞ十分に感謝しろよな!』

「いや、確かにありがたいがなんか押しつけがましいな・・・」

『押しつけがましいついでにお前にくれてやった能力について教えてやるよ』

「自覚してるのかよ!!」

『当たり前だろ?俺は悪魔なんだぜっ!ってことでお前にくれてやったのは【魔物・魔獣を操る】力だ』

「開き直りやがった・・・っとまぁ置いといてだ、ふむふむ魔物や魔獣を操る力ねぇ・・・具体的にはっと」

『以上』

「・・・あれ?」

『以上』

「・・・なんじゃこりゃー!!!説明書の癖に肝心なとこ書いてねーじゃねーかぁ!!!!」

『うっそうそ~後のことは裏に書いてあるからそっち読めよ』

「紙っきれ一枚に遊ばれてる俺って一体・・・」

なんてやり取りを紙とやった後、とりあえず裏に書いてあるという能力の説明を見る。


『1.操りたい奴に向かって「我を主とし、我に従え」っと言えば操れる。簡単簡単』

『2.操る数に上限はない。すげーだろ!』

『3.ただし、お前の力じゃ従わない奴もいる。そーゆーときは適当にガンバ!』

『以上。細かいことは自分で確認でもなんでも勝手にしてくれ』

「・・・こっちもかぁぁぁ!!ってかアバウトすぎだろぉ!」

もはや紙を微塵に破り捨てたい衝動を抑えられずに、紙を持つ手に力が入り・・・


「ガルルルル・・・」

「ビリビリビリ・・・・へ?」

紙のやぶける音ではない音が耳に届く。ふと周りを見るとだ・・・まぁあれだ、狼っぽいのが居るんだ。数は1、2、3の・・・10匹・・・あーさっそく俺ピーンチ。


「えーっと・・・そっそうだ!『我を主とし、我に従え』!」

ビシィ!っと目の前の奴らに指をさしながら紙に書いてあった言葉を叫ぶ。するとどうしたことだろうか。目の前にいた狼――っぽいとかいちいち面倒だからもう省略省略――が全員あげていた唸り声をぴたりと止めその場に座りだす。どうやら成功したようだ。


「えっと・・・全員横一列に並べ」

本当に操れるのか確かめるために適当に命令することにした。狼たちは命じられたままに素早く横一列に並び、その後もいくつかの命令を出したが、いずれもすべて完ぺきにこなして行った。


「これはすごい・・・すごいけど・・・なんか微妙?」

大した力ではあるが、操れたからと言って何になるだろうか・・・ってかこの力だけで勇者倒すって・・・無理じゃね?

まぁ、細かいことは自分で確認しろって書いてあるしもしかしたらまだ隠された何かがある・・・っといいなぁ

ここまで読んでいただきありがとうございました。

誤字・脱字・感想・ご指摘など、何かありましたら感想フォーム等にてよろしくお願いします。

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