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ノワール・ガールズ・パニック  作者: アキラ明晃


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私の名前はノワールガール

 ドン・リングル「何だ〜?この近くに反応があるのか?」


 キンピアス「正確にはこの奥の山だ。私の探知機は優秀だ」


 ネクシース「どうでもいいけど、あの建物をどうするの?」


 ドン・リングル「決まってるだろっ!!金目の物は全て奪うだけだっ!!」


学校にドン・リングル達がやって来ていた。時間帯は昼休みの時間、みんなが外へ出ている時に奴らが現れた。当然驚かない筈もなく、みんな驚いて学校の中へ入っていった。中には机や椅子を積み重ね、バリケードを作る所もあった。しかし、ブレスロイドの攻撃には全く意味がなく、すぐに壊された。そして、出会った生徒や教師達に暴行し、金や金目の物を盗んで行った。


ネクシース「ふん、このぐらいしかないの?」


キンピアス「ここは金目の物があまりないな」


ドン・リングル「構わんっ!!とりあえずありったけ金を持ってこいっ!!!」


リングル達が好き放題暴れている時、遠くから誰かが現れた。正体は四天王と呼ばれた生徒会メンバーだった。手には竹刀やほうき、消化器など戦えそうな物を持っていた。


東雲「やめろっ!!これ以上学校で暴れるなっ!!」


ドン・リングル「ふんっ!!たかがガキが俺様に楯突くたぁいい度胸だな」


キンピアス「やれっ!!ブレスロイドッ!!」


ブレスロイド達が東雲達に襲いかかった。それに伴い、彼も対抗するもののそこら辺にある物では役に立たなかった。なので柔術を駆使して、何とか戦えるようにはなったが、やはり数が多すぎていつの間にか劣勢になっていた。


東雲「な、しまったっ!?」


西馬「東雲っ!!」


東雲はブレスロイドの攻撃を喰らってしまい、腕を掠ってしまった。腕からは血が流れ出て、まともに戦える状況ではなかった。それからもブレスロイドは校内を進み続け、生徒達を襲った。


南條「これはピンチッ!?」


北斗「自衛隊が来るまでの辛抱だっ!!早く食い止めないとっ!!!」


キンピアス「無駄な事を。貴様ら人間、我々に勝とうなど100年早いわ」


ドン・リングル「こいつらと戦っても一銭もならねぇ。早く進むぞっ!!」


その頃、校舎裏では瀬戸、前川、村上、松木、ベル、クロノスが待機していた。クロノスが状況を見に行くとそこはもう悲惨な現場となり、カオス状態だった。


クロノス「大変だっ!!リングル達が暴れているぞっ!!」


ベル「ここで使いたくなかったが、仕方がない」


瀬戸「な、何をする気?」


ベル「"アームドサーヴァント"」


するとベルのペンダントが光り出し、そこから白色の光が伸び出した。それはベルの体を包み込み、白の軍服になった。白の帽子に白のマントを靡かせた姿は先程とは別人みたいだった。


瀬戸「えぇっ!?」


前川「すごい・・・すごすぎるわっ!!!写真撮らせてっ!!!」


村上「どうなっとんねんっ!?どこからつっこんだらいいか分からんっ!!」


松木「というか、さっきのは何っ!?」


ベル「ここに隠れてて。クロノス、彼女達を頼む」


クロノス「了解、こっちについて来て」


ベルはたった1人ブレスロイドの集団に立ち向かった。私達が逃げる時間を稼ぐ為に。ブレスロイドがベルの存在に気づくと銃撃を開始した。しかし、銃撃など全く効いてなく、ブレスロイド達に殴りかかった。奴らは機械なので体を貫通すれば壊れて動かなくなる。それを利用して、ブレスロイド達を次々と壊していった。それに気づいたのか、リングル達に気づかれた。


ドン・リングル「貴様っ!!」


キンピアス「お前はあの時のっ!!」


ネクシース「例の物、返してもらうわよっ!!」


ベル「断るっ!!あれは貴様らには渡さないっ!!」


ドン・リングル「小癪なっ!!"ジェットバスター"!!!」


リングルの口から水が放出された。ベルがそれを避けると壁に当たったがその威力は凄まじく、壁が壊れてしまった。その後もブレスロイド達の攻撃もかわしつつ、リングル達の攻撃もかわさないといけないので1人では手に追えなくなった。


キンピアス「どうした?焦っているぞ?」


ベル(く・・・負ける訳には・・・)


その頃、クロノスに連れられて逃げている瀬戸達。瀬戸はベルの事が気になり、途中止まってしまう。あの娘に何かあったら、そう思うと足が動かなくなってしまう。


前川「どうしたの?あの子が気になるの?」


村上「もしかして、彼女のとこへ行くんちゃうんか?」


松木「無茶だよ!!危険すぎるよっ!!」


瀬戸「でも、このままじゃ死んでしまうっ!!!」


瀬戸はみんなの制止を振り払って、ベルの所へ駆けて行った。ベルはボロボロになりながら戦っていた。しかし、腕からは血が流れ出ていて、純白の白から赤く、黒く染まっていた。やはり1人で戦うにはキツすぎたようだ。


ドン・リングル「どうした?もう戦えないのか?」


キンピアス「もう無理なようだ。見ろ、もう体がボロボロだぞ」


ネクシース「もう終わりね」


リングルとネクシースは銃を取り出し、キンピアスは手を銃型に変えた。ブレスロイドも構えの姿勢に入った。もう戦える気力もないベルは死を覚悟した。


ベル(ここ、までか・・・だが、こいつらをこのまま野放しにする訳には・・・しかし、もう体が・・・)


ドン・リングル「じゃあな」


リングルが引き金を引こうとした時、横から誰かが走ってきた。それを見たベルは持っていた煙玉を投げて、辺りを煙まみれにして相手を撹乱させた。その隙に誰かが腕を掴み、校舎内へ逃げて上の方へ行った。その正体は瀬戸だった。瀬戸は救急箱を手に奥の空き教室へベルを連れて行った。


ベル「何故ここへ来たっ!!危うく死ぬ所だったんだぞっ!!!」


瀬戸「ご、ごめんなさいっ!!!と、どうしてもあなたが心配でっ!!早く手当てをしないとっ!!」


ベル「・・・!!!な、何故だ、どうして見ず知らずの私を助ける?」


瀬戸「誰かが困っていたら助けるのに理由なんていりますか?」


ベル「っ!!!」


瀬戸「1人で抱え込まないで、誰かに頼ってください」


ベル「あ、ありがとう」


瀬戸は急いで血が流れている腕を手当てした。そんな時、ポケットに入れたペンダントが光り出した。これは前に黒ずくめの人がくれた縁結びのお守りだとか言っていた。これを見たベルは驚いた。


ベル「どうしてあなたがそれをっ!?」


瀬戸「うへっ!?いや、これは知らない人からもらった物で・・・」


ベル「私のと色違いだが、これはただのジュエリーではない。これは・・・」


その時、下からドガーンッと音がし始めた。下からブレスロイド達が上がっていた。ここは奥の隅の方で、3階故に外へ出るには階段を使わないといけないが、階段はブレスロイド達が占領している。


瀬戸「どうしようっ!!逃げられないっ!!」


ベル(く、ここまでか・・・いや、そう言えば彼女のペンダントが光っている、という事はっ!!)


ベルは何かを思いついたようだ。そこで瀬戸へ言い寄った。


ベル「そう言えば、名前は?」


瀬戸「へ、瀬戸、黒美です?」


ベル「そうか、瀬戸。助かる方法が1つだけある。ペンダントをつけろ」


瀬戸「えっ!?急にどうしたの!?」


ベル「早くしないとここで2人共死んでしまうぞ。多少のリスクを背負ってでも生き残りたいと思わないか?」


瀬戸「リス・・・!!何を言ってるのっ!?」


ベル「時間がないっ!!早くっ!!」


徐々にブレスロイドがこっちへ近づいてくる。ベルの目は本気だった。ここで苦渋の決断を迫られてしまった。外は騒がしいが空気は静かに感じ、自分の心臓音の高鳴りだけが異様に響く。ここで死ぬか、リスクを背負ってでも生きるか。・・・そして、答えを出した。勇気を振り絞ってペンダントを首にかけた。その時だった、いつの間にか静かになった。辺りは薄黒く時間が止まっているようだった。瀬戸は一瞬怖くなった。しかし、背後に誰かいる気配がしたので振り向くと、そこには全身黒ずくめでフードを被って顔が見えない人が立っていた。以前見かけた人とは似ているが、雰囲気は何処となく違う。


瀬戸「あ、あなたは誰ですか?」


???「我は人が心と呼ぶ者、或いは欲望、或いは感情、或いは心理、そして我は汝だ」


瀬戸「は、はい?」


???「お前がつけてくれるのをずっと待っていた。我、いや我々はずっとその石の中に封印されていた。我々が解放されるには我々が認めた人にそのペンダントをつけさせる事だ。我はお前を認めたという事になる」


瀬戸「ちょっと何言っているか分からない」


???「我はお前に宿る、反逆者の魂。お前が望むなら、更なる力を与えよう」


謎の存在は自分の体内に宿る何かだと言っている。しかし、いくら力を得てもあの敵に敵う筈がない。しかも、私は戦うのが嫌だし。


???「あれは間違いだったか?」


瀬戸「あれ?」


???「お前は何故助けに走った?我が身を捨ててまで、何故他者の魂を救った?」


瀬戸「・・・!!!!!」


???「答えはもう決まっている筈だ」


瀬戸「・・・そうだ、あの時、死んで欲しくなくて、私・・・」


???「では再び同じ質問をしよう、力が欲しいか?」


瀬戸「分かったわ。契約よ、私に力をくださいっ!!それがあれば、何とかなるのでしょっ!!」


???「良かろう、お前の覚悟、聞き届けたり」


その時、頭に頭痛が走った。それは立っていられなくなるほどの痛みで、足元がふらつき、体中鳥肌が立っていた。そんな状況でも謎の存在は話しかける。


???「さあ、真の実力者の力を今、解き放たんとするっ!!たとえ闇に堕ちようとも全てを己で見定める、強き意思の力を!!」


その後、謎の存在はペンダントの中へ入っていった。瀬戸はしばらく苦しんだが、その後動かなくなり座り込んでしまった。その後、動かなくなっていたベルが動き出し、壁にもたれかかっている瀬戸の方へ駆け寄った。


ベル「瀬戸・・・?はっ!!」


ベルが瀬戸に声を掛けた時、ブレスロイドが入って来た。ブレスロイドは銃を構えて、ベルと瀬戸を狙っていた。ベルは立って、瀬戸を守るように腕を伸ばした。万事休す、かと思われたその時、背後から急に風が吹き始めた。それに気づいたベルとブレスロイドは瀬戸の方を見た。そこには座っていた筈の瀬戸が急に立ち上がる姿だった。しかし、何も話さずにただ立ち上がっている事を不思議に思ったベルは瀬戸の方へ駆け寄った。瀬戸はただ猫背になっていた。その時、瀬戸が自分の手を顔につけた。それは顔を隠すように両手で顔を塞いでいた。


ベル「瀬戸?」


瀬戸の胸元には黒いペンダントがぶら下がっており、歪なオーラを放っていた。その直後だった・・・。瀬戸の背後から何かが浮かび上がって来た。それは人間の身長を遥かに超えるぐらい大きく、全身が赤黒く、フードを被ってコートをなびかせている、顔から液体みたいな物がドロッと出ている怪物みたいな者だった。瀬戸が顔から手を離すと顔は全面黒く塗られていた。その後、背後の怪物が瀬戸を抱きしめるように近づいていき、瀬戸もそれを受け入れた。謎の怪物はやがて液体状になり、その中から瀬戸が現れた。しかし着ていた制服とは違い、全身黒ずくめで髪が白くなり、瞳は赤黒く染まり、先程の弱々しい雰囲気が一瞬、歪で実力者に相応しい雰囲気を放出していた。


瀬戸「これが私?力を得た私」


ベル「瀬戸、どうした?」


瀬戸「今度は私に任せて。もう誰も、死なせはしないっ!!」


瀬戸はブレスロイド達に襲いかかった。ブレスロイド達は応戦したが、銃撃を難なくかわした瀬戸はブレスロイドの顔を次々ともぎ取った。これが致命症になったのか、ブレスロイド達は動かなくなった。その後も襲いかかってくるブレスロイドに対して、パンチや蹴りを繰り返し、やがて外へ投げ出されていた。


ネクシース「なんだっ!?あの魔力っ!?」


キンピアス「まさかっ!!あの力はっ!?」


ドン・リングル「ば、馬鹿なっ!?」


やがて瀬戸とベルも上から飛び降りた。そして瀬戸はリングルに向かって


「次はあなた達だっ!!」


と宣言した。もちろんリングルの怒りを買ってしまい、リングル自ら動き出した。


ドン・リングル「やっちまえっ!!この小娘がっ!!」


ブレスロイド達は瀬戸とベルに襲いかかったが、傷を治したベルと瀬戸のコンビネーションにより、次々と倒されていった。瀬戸は手からバールを取り出し、リングルに襲いかかった。しかし、キンピアスが前へ出てリングルを守った。


キンピアス「調子に乗るなよ」


瀬戸「お互いねっ!!はっ!!」


瀬戸はキンピアスの足に足蹴りをして、キンピアスの体を横に倒した。これはキンピアスにとって予想外の出来事らしく、キンピアスは驚く間もなく倒れてしまった。


キンピアス「ば、馬鹿なっ!?」


ネクシース「くっ!!私を怒らせた事を後悔させてあげるわっ!!"炎舞曲(ファイヤーワルツ)"」


ドン・リングル「よせっ!!俺達を巻き込む気かっ!!」


ネクシースはリングルの警告を無視して、手から炎を出した。ネクシースの能力、炎舞曲(ファイヤーワルツ)は炎を自在に操る能力で火から剣や銃、鞭などの武器も作り出す事が出来る。


ネクシース「この炎から逃げられるとでも思ってるのかしらっ!!」


瀬戸「熱い・・・黒焦げになりそう」


ネクシース「今からさせてあげるわ、"地煉獄(デス・フレイム)"」


ネクシースは手からとても大きな炎を出した。それは竜巻状になっていて、彼女の周りから数本出ていた。あれを喰らってしまえば、間違いなく焼死する。しかし、ネクシースはお構いなく繰り出し、グランドは焼土と化した。しかし、瀬戸はそれでも落ち着いていた。なぜなら、これも全て彼女にとって予想内だからである。


瀬戸「"グラトニーイータ"」


瀬戸は地面から大きな口で角や目、手がある黒い怪物を出した。その怪物は火の竜巻を素手で取って、そのまま一口で食べてしまった。しかも、全て喰らいつくしてしまった。


ネクシース「ば、馬鹿なっ!?」


ベル「なんだ、あの力は?」


瀬戸「次は誰?」


瀬戸が前へ歩こうとした時、リングルは危ないと感じたのか、キンピアスに撤退するよう指示した。


ドン・リングル「ピアスッ!!逃げるぞっ!!」


キンピアス「もちろんだっ!!」


キンピアスは腕にはめ込んであるスイッチを押すとそのまま消えてしまった。場には焦げて壊れたブレスロイドに灰になったり、まだ原型を保った金や貴金属が残っていた。


瀬戸「お、終わったのね・・・?」


ベル「ああ、これで終わった筈だ」


安心したのも束の間、その時警察がサイレンを鳴らしながら現れてしまった。パトカーから何人もの警察官が現れて、銃を構えていた。


瀬戸「あ、良かった〜、これで助か・・・」


ベル「いや、むしろ悪化してるぞ」


瀬戸「はい?」


ベルが何を言ってるか分からなかったが、すぐに分かった。警察はこっちに拳銃を構えていた。いや、どうして・・・あ、お金やロボットがこんだけあれば、あいつらの仲間だって疑われるか・・・いや、何考えているのっ!?再びピンチに戻った。


警察「犯人に次ぐ、犯人に次ぐ、無駄な抵抗をやめて投降しなさいっ!!」


瀬戸「どうして私ばかり、こんな目に」


ベル「ここで捕まるのはまずい。早く逃げるぞ」


こうして瀬戸はベルに連れられて、そのまま逃げて行った。それを見た警察もすぐさま追いかけ来た。私はただ、普通の学生生活がしたかっただけなのに、どうしてこんな目に〜!!!!!!後にこれが彼女がノワールガールと呼ばれる、運命の出来事となってしまった。

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