異世界から来た奴ら!?
別世界に存在する地球に似た星、チーキュ。様々な歴史を繰り返したチーキュは新たな新たな発展の時代を迎えていた。人種は人間だけに留まらず、その行動範囲を地上から宇宙、そして異世界にさえ広がっていた。その中でも世界移動装置、通称パラレルマシンが開発され、あらゆる異世界へと行けれるようになった。そして異世界を守る組織も存在した。その名は世界防衛局、彼らの主な内容は世界を守る事である。そこでは丁度、世界防衛隊になる為に実技試験が行われていた。人種様々な受験者がおり、男女問わず試験が行われていた。そこへモニターから男性が映し出された。
男性「ようこそ、様々な試験を乗り越えた受験生諸君、私はこの世界防衛局隊長、"コクモク"だ。よくぞここまで来てくれた。我々の任務はその名の通り、世界を守る事だ。この世界にはパラレルマシンを使い、異世界を支配しようとする者がいる。異世界の均衡を守るのが我々の目的だ」
コクモクと呼ばれる男性は受験生達に試験内容を伝え始めた。各専用ジェットに1人乗り、パラレルマシンを使って様々な異世界へ行き、この世界に戻ってくるという内容だ。そして、その中で見て来たものをレポートにまとめて、優秀だった人が合格らしい。みんなパイロットスーツに荷物を持って専用ジェットへ乗ろうとした。そして大きな門状のパラレルゲートが発動し、それぞれの専用ジェットが入り出した。やがて、最後の1機が入ったその時、横からスポーツカー状の車が割り込んできた。サイレンを鳴らしながらパラレルゲートの中へ入って行き、パラレルゲートが閉じると共に消えてしまった。あまりの予想外の出来事に局員達は驚きを隠せなく、至急パトロールジェットを発進させてパラレルゲートを再び開き、中へ入った。異空間の中は辺り一色虹色に光っていて、そこに穴が開いていた。その穴に入るとその異世界に行く事が出来る。パトロール隊も必死で探したが、それらしきものを見つけられる事は出来なかった。一方、例のタイムマシン型スポーツカーはある時代に来ていた。そしてそのまま不時着してしまった。やがて地面についた事を確認するとガルウイングを開けて、中から白色のポニーテールをした女性が降りた。
???「ここが地球・・・何とか逃げ出せたわ」
彼女は辺りを警戒しながら歩いた。胸にはエメラルドのペンダントをぶら下げて。
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次の日、無理矢理入部させられた瀬戸。おかげで友人作りに集中出来なくなり、ずっと悩み抜いていた。それもこのペンダントを手に入れたせいか?でも退部しようとしても、相手はそれも読んでいたみたいで私のクラスまで来て、無理矢理入部させるつもりらしい。つまり、死ぬまで追いかけてくるという謎の現象が起こってしまう。
瀬戸「ぐー・・・なんで、こんな事に?」
昼休憩にもなり、食堂へ昼ご飯を食べに行った。今日は鯖の味噌煮定食を頼んだ。1人ボソボソと食べている時に横から誰かが座って来た。それはあの不思議研究会にいた村上と松木だった。
村上「横、えぇか?」
松木「こんちわー!!一緒に食べよ♪♪♪」
瀬戸「えぇっ!!か、構いませんけど」
人生初の一緒に昼飯、まさか昨日出会った人と食べる事になるとは、理想のJKライフが1つ叶った。村上はカツ丼、松木は弁当を持ってきていた。
村上「昨日はごめんな。部長、ああいう人やから、私達も同じ理由で強制的に入ってしもうたんや」
松木「でも私は楽しいわよ!!なんだか面白そうだし!!」
瀬戸「なるほど、つまりみなさんも被害者なんですね」
その後もたわいの無い会話を続けて楽しんでいた。その時、食堂の入り口から大声が聞こえてきた。そこには女子が多くたむろしていた。女子達の前には4人の男子がいた。1人は生徒会長の東雲桐斗、生徒会副会長の西馬竜也、生徒会書記の南條冬馬、生徒会会計の北斗鎮雄。みんなイケメンかつ、成績優秀でスポーツマン、さらに家が金持ちという理想の男子であった。そのためかアプローチする女子が異常に多く、いつも悲鳴が聞こえている。
瀬戸「あれはあの4人?」
村上「ああ、四天王っちゅうやっちゃな」
松木「相変わらず人気だね」
3人はそのイケメン達に目もくれずに食堂を出て行った。その時、松木の電話が鳴っていた。電話の相手は前川だった。何やら興奮状態のようだ。話を聞くと、何かを発見したんだとか。ここで来なかったら、またぐずぐず言われそうな気がしてきたので旧校舎へ向かう事にした。
前川「さぁっ!!今日は面白そうな物を見つけたわっ!!」
村上「またUFOとかやろ?」
前川「車を見つけたわ!!」
瀬戸&村上&松木「はい?車?」
前川「まあ、百聞は一見にしかずね。実際来てみたら分かるわ!!」
そう言われて、前川はみんなを連れ出した。大分森深く入って行き、旧校舎が見えなくなり始めた。そして前川は歩くのをやめた。そこには真新しい見た事ない車があった。確かに面白そうな形ではあるが。
前川「これってUFOとかじゃない!?私達は大発見しちゃったわよっ!!」
松木「でもナンバーはあるね。あれ?何これ?」
村上「ん?なんやこの場所?マシロヒ?聞いた事ないで?」
瀬戸「それにこんな車がどうしてここにあるのですかね?」
前川「きっと宇宙からの贈り物よっ!!これを目玉にしましょ!!」
村上「いやこんなイタ車無理やて。これが人の物だったら大変やで!!」
瀬戸「そうですよ!!持ち主がまだ近くに・・・」
???「誰?私の車に何か様?」
その時、林の奥から少女が話しかけて来た。あまりの出来事に4人は驚いた。衣装は見た事の無い柄の服で全身白く、体のラインピッタリの服を着ている。まさか、宇宙人?
前川「あ、あのっ!!あなたは宇宙人ですかっ!?」
???「宇宙人?私は宇宙出身じゃないわよ。チーキュって星で生まれたチーキュ人だよ」
前川「チーキュッ!?それはやはり宇宙の何万光年から来た宇宙人じゃないですか!?」
???「だーかーら、宇宙人じゃない」
村上「なんや、この胡散臭いやり取り」
瀬戸「チーキュって何ですか!?」
松木「ねえねえ、これって何?」
???「それは異世界移動車、ワルドリアンだよ」
村上「異世界移動車?ワルドリアン?」
???「私は"ベル・アナスタシア"。宇宙人ではなく、異世界人と呼ぶべきかな」
4人「い、異世界人ーっ!!!!!?????」
4人は驚いた。宇宙人ではなく、異世界人がやって来たという事に!!!しかし、異世界からやって来た奴は彼女だけではなかったのだった。
§
???「どうだ?例の女、見つかったか?」
???「残念ながらまだ見つかってない。ただ、探査機はこの世界に来ていると反応していてな」
???「ふん、あんたがヘマするから逃げられたんじゃない」
???「まさか、あそこで煙玉を使うなど考えられないだろ?」
その頃、ジェットマシンからある3人組が出て来た。1人は黒い帽子にスーツを着飾り、巨大な二足歩行のアンコウみたいな男、1人は全身金ピカなロボット、1人は赤い衣装を来た可憐な姿をした女性だった。彼らの名前は順に"ドン・リングル"、"キンピアス"、"ネクシース"と呼ばれる。彼らは異世界犯罪集団"プレシャスファミリア"の幹部であった。
ネクシース「この世界に来たはいいけど、これからどうするのよ!?」
ドン・リングル「まずは資金調達だ!!1つ街にでも繰り出すか!!異世界の金じゃあ、ここでは使えねぇからな!!どの世界も金がなきゃ始まらね!!」
キンピアス「なら手下が必要だな?ちょっと待ってろ」
キンピアスは落ちてあったガラクタを拾って、手からビームみたいなものを出した。するとガラクタ同士合体し、体を形成した。
ドン・リングル「なんだぁ、これは?」
キンピアス「ブレスロイドだ。どの時代にも兵隊は必要だろ?」
ネクシース「面白そうじゃない♪♪早速行きましょうよ♪♪♪」
ドン・リングルを筆頭にキンピアス、ネクシース、ブレスロイドがついていく。
§
場所は銀行。様々な人が預貯金、口座開設、振り込みなどをしていた。
銀行員「いらっしゃいませ」
自動ドアが開き、誰かが入って来たのだろうと挨拶をした。しかし、現れたのは人ではなく、ブレスロイドだった。ブレスロイドはまず武器の銃を乱発した。銀行内にいた人達は何が起こっているか分からず、慌てふためいた。みんな外へ逃げようとするも、外にはブレスロイドが列を成すように集まっており、1つの場所に固まり始めた。恐怖に怯える人達だったが、ブレスロイドは人など目もくれず、金庫、貸金庫にあった金や貴重品を盗むとそのまま出て行った。しかし、これで終わりではなかった。今度は現金輸送車を襲撃して金を全て盗み、宝石店で宝石やジュエリーを強奪し、骨董店で壺や絵画などを掻っ攫っていた。やがて街中大パニックになり、警察も出動した。
警察「動くな!!大人しくしろっ!!」
警察一同は拳銃を取り出し、ブレスロイドに撃ち放った。しかし、奴らは機械故金属で出来たロボットな為、警察の声も拳銃の弾も一切効かなかった。寧ろ、銃で反撃され、返り討ちにあった。そして、街中は大爆発に火事などで溢れ返っていた。
ネクシース「これがこの世界の警察?全然話にならないわ」
キンピアス「この世界は我々の世界と比べて大分劣っているな」
ドン・リングル「寧ろ稼ぎ甲斐があるってもんだ。ガーッハハハハハッ!!!!!」
こうして好き勝手に犯罪をするドン・リングル。もちろんこの情報はベルの所にも来ていた。
§
瀬戸「つまり、この車は世界を渡る事が出来る車という事?」
ベル「そうよ。私が改造したマシンでワルドリアンと呼んでるわ」
村上「どっかで聞いた事ある名前やな」
松木「ガルウイングだ!!初めて見た!!」
瀬戸達がベルと話している時、ワルドリアンから何かが出て来た。それはピーピーッとサイレンを鳴らしていて、空を飛んでいた。見た目はミミズクみたいな機械だ。
???「大変だ!!リングル達がこの世界に来ている!!」
ベル「何だとっ!?」
瀬戸「リ、リングル?」
ベル「私がこの世界に逃げて来た理由だ。私は奴らに狙われている」
瀬戸「えぇっ!?」
ベル「お前達も早く逃げろ!!もう被害が拡大している!!ここまで来たら戦うしかない!!」
???「無茶だ!!ここで戦うのはまずい!!」
ベル「クロノス、もうワルドリアンは使えない。なら奴らをここで倒すしかない!!」
鳥はクロノスと言うらしい。クロノスとは時の神様と
言われているが、なんか似合わない?
前川「ほうっ!!これはおもちゃではないわね!!寧ろリアルッ!!」
村上「そんな事言ってる場合かっ!!もうこっちにもすごい音が響いてるで!!」
松木「て、いつの間にか学校にも来ているっ!!」
瀬戸達のいる場所は幸いな事に森の中なので奴らには見えないが、学校の方を見ると金色のロボットが襲撃しているのが分かる。あ、これ絶対危ないやつだ。私の勘がそう言っている。そして、この出来事がきっかけで私の運命が変わるなど、この時はまだ知らなかった。




