その1 あなたは神がほんとうに存在すると信じているだろうか 結論から先に言うと、神は実在している
◆◆◆ その1
あなたは神社やお寺に参拝するとき、どんなお願いするだろうか。
「病魔退散」、「厄払い」、「厄除け」、「交通安全」
「家内安全」、「商売繁盛」、「無病息災」、「良縁祈願」、
「夫婦和合」、「学業成就」、「合格祈願」、「就職祈願」
「こんなもんかなあ。」
と、お参りを欠かさない信心深い人はいうのではないか。
「信じる者は救われる。」
「まあ、そう思わない人もいるんだろうけどね……」
あなたは神がほんとうに存在すると信じているだろうか。結論から先に言うと、神は実在している。実在を信じる人は神の放つオーラを知っている人である。
これはそんな身近にいる神様の一人、隣の女神様の話である。
玉川涼子はベビーシッターや飲食を業務とする会社の社員である。現在は保育士として雇用されている。同僚に御鏡静奈という同じ保育士雇用の女性がいる。
同じ年くらいと思うが、とにかくどんくさく見える。他の同僚からばかにされることもありとトラブルが絶えない。
静奈は直感で子供の状態を把握してやりかたをその都度変える。同僚たちはマニュアルに決められたやり方で仕事をする。この違いからしばしトラブルが発生する。そんなわけで静奈をばかにする同僚も多い。
「静奈先生にはお似合いのやりかたよ。」
などと陰で言っている。
「あいつ、適当にやってんじゃねえ?」
という感じの陰口だ。
「あれは勘がいいんだよ。ただそれだけだよ」
などと悪態をつかれる。