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意外な案内役

カイラルから得た情報でルシーラの行き先が判明した。

「ルシーラの居場所は恐らくここだ、サンベルク魔導国ロントハイム領で間違いないな」

キョウカが広げた大陸地図の1箇所に印が付けてあった。

「サンベルク魔導国.....魔法技術が高度に発達した大陸随一の先進国家ですわね」

キャロルが納得したような表情をする。

「だが詳しい居場所についてはまだ分かっていないんだ、レガリアスはロントハイム家の場所は分かるのか?」

レガリアスはこの世界に詳しいので、ロントハイム家の詳細な位置を知っているのかと思ったが望みの結果は得られなかった。

「いいえ、私にも場所は分かりませんね、そもそもロントハイム家は謎が多い一族で、領民ですら住居は知らないのだとか.....」

レガリアスは険しい顔をしながら答える。

(領民ですら知らないか.....直接聞き込みを行う方法は現実的じゃなくなったな、仕方ない)

キョウカは諦めて再び、カイラルに調査を頼もうとしたのだが。


「おい、妾だ入るぞー」

そこである人物が教会に入ってきた。

それは高貴なドレスと雰囲気を纏った、皇帝エメラダだった。

「エメラダ?どうしてここに」

彼女には今回の件は伝えていなかったはずだったのだが。

キョウカは予想外の人物の登場に驚愕していた。

「お主ら、ロントハイム家の住居を探してるのじゃろ?ならこやつを案内役に据えて行けばよい」

彼女はどこからか嗅ぎつけたのか、今回の件について知っていた。

そうしてエメラダが外に手招きをすると一人の女性が姿を現した。

「どうもっ!ヘレン・ザッパーですっ!シスター・キョウカさん達の案内役を努めさせて頂きたくてここに来ました!」

それは国際武闘大会で司会を務めていた天光のヘレンの異名を持つ魔法使い、ヘレン・ザッパーだった。

改めて真近で彼女を見てみると、光のような黄色の髪が良く似合う美少女という印象を受けた。

「ええとヘレン・ザッパーさん?がどうして私達の案内役を?」

「エメラダ様に頼まれたからですよっ!私は昔ロントハイム家に行ったことがありますから...それにあのアルフレッドがなぜ死霊人形という禁忌に触れたのか知りたいから...」

どうやらヘレンとアルフレッドは知り合いのようで、彼が禁忌の魔法を犯したのが余程ショックなのだろう、拳を力強く握りしめて耐えていた。

「ということじゃ、ヘレンは規格外の実力者だから道中心配することはないはずじゃ、では妾はこれで...」

エメラダはそれだけ言い残すと、外に止めてあった馬車に乗りこんで去っていった。

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