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波乱万丈な第一試合

「まずは国際武闘大会のルールを説明します!今大会の規則はたった一つ、殺害行為だけは絶対禁止だということです!」

しかし、ミモリは冷静に補足説明を入れた。

「でも裏をかけば殺さなければ何をしてもいいってこと...かなりえげつないルールだよね、ヘレンさん」

「ふふ、ミモリさんもそう思いますか...そうです、殺さなければなんでもアリ...では参加者の皆さんの健闘をお祈りしてます!」

観客のところどころから、早く始めろよという声も上がり始めてる、周りの野次を察知したのか、ヘレンは即座に切り替えて試合の開始を宣言した。

「それでは早速っ!第一試合を開始します!」

ヘレンの言葉と共に二人の人物が舞台に出てきた。

「へへ、ここがコロシアムか.....面白そうじゃねぇか、ふんっ!」

筋骨隆々の屈強な男が、得意げに鼻を鳴らす。

「まずは一人目、最強の肉体と拳で帝都のトップクラス格闘家に上り詰めた曲者っ!ジョン!!」

ヘレンはハイテンション気味に一人目の名前を告げた。

そしてミモリに紹介をバトンタッチした。

「対するは...サブルナイル公国の気高き騎士、青薔薇の異名を持つ男、ロベリオ!」

その男は青髪に白い甲冑姿という、顔はホストで衣装は中世というよく分からない出で立ちだった。

「ふふ、この舞台こそ僕が輝くのにふさわしい.....さあ観戦してくれてる子猫ちゃん達...僕の勇姿に惚れなよっ♡」

そう宣言するとロベリオは腰のレイピアを抜いた。

「いやキモっ....私が引くことはそんなにないけど流石にこれは....ヘレンさんもそう思わないッスか...?」

ロベリオのセリフを耳にしたヘレンは侮蔑の眼差しを向ける。

「いやぁ、あれはキモいというより可哀想な人なんですよ....」

二人の本音の声は拡声魔法で会場中に聞こえていた。


「ギャハハハハ!司会にもバカにされてやんの!」

それを見たジョンは大笑いする。

「ふ、ふふんこれくらい想定の範囲内さ.......それでは行くぞ!」

ロベリオは周囲の視線を気にせずにレイピアを構えて踏み込んだ。

「そうこなくっちゃなぁ!」

ジョンはメリケンサックを装着した拳で応戦する。

「はぁぁぁぁ....青薔薇剣舞ッ!!」

ロベリオは腰に構えたレイピアで鋭い突きを放った。

しかし、

「ふん、甘いな!」

ニヤリと笑みを浮かべたジョンはメリケンサックで突きを止めたのだ。

「な、なんだと...僕のレイピアが.....止められた...?」

狼狽するロベリオだったが直ぐにレイピアを引き、体勢を立て直す。

そこからはメリケンサックとの乱打戦に突入した。

「ここまで持ち込めば単純な力比べだな!オラオラオラァ!!」

金属同士がぶつかる音がコロシアム中に響き渡るが、明らかにロベリオが押されている、そして。

「これが帝都最強クラスの拳だ!伸びやがれっ!」

「グボァァ!!?」

決着の時はすぐに訪れた、ジョンの拳がロベリオの顔面を捉えたのだ。

1発で意識を刈り取られたロベリオは大の字で倒れた。

「し、勝者!ジョンっ!」

その瞬間、凄まじい歓声が響き渡った。

「割とすぐに決着が付きましたッス、あの男のパンチの威力は凄まじいですよ」

「今後の活躍も期待できますね!では負傷者を運び込んだら第2試合すぐに開始しますよ!」

ロベリオは係員数名に運び出されて行った。


その頃、ルシーラは舞台の入口に立っていた、つまり出番が来たということだ。

(私は最近、役に立つようなことができてない...ここで大活躍して、優勝を目指す...)

そう決意を固めると舞台に向けて歩みを進めた。

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