専属メイド.....!?
「やっと戻ってこれたか、ここに」
京真達は数日振りに、ルイスガルへと帰還していた。
教会の扉を開けると、複数の組員が出迎えてくれた。
「お帰りなさい!姐さん!」
「ハイルに、それに皆も数日空けて済まない」
しかしハイルは京真に巻かれた包帯を見て目の色を変える。
「そ、その怪我は…?」
「ああ、ちょっとヤンチャしてね、でも私にかかればこんな怪我かすり傷だ……いてっ!」
しかしレガリアスとルシーラに思い切り頭を引っぱたかれた。
「なーにがかすり傷だ、ですか両腕大火傷に肋骨骨折なんて普通は当面動けませんよ」
「キョウマ、流石にこれはかすり傷ってレベルじゃない、無茶しすぎだから反省して」
それを見てハイルは笑みを浮かべた。
「あはは、その様子なら心配無さそうですね、あれ?その子は?」
ハイルは京真の背後にしがみつきながら隠れている少女に気づいた。
「ああこいつか、竜人族のキャロルだ、私が組織にスカウトした」
すると照れくさそうにキャロルがひょっこりと出てきた。
「初めまして!わたくしは竜人族のキャロルと申します、このキョウマお姉様に命を救われた恩返しにここでご厄介になることになりますわ」
組員全員も初めて目にする竜人を物珍しそうに眺める。
その時だった。
「大変ですっ!ルイスガル正門でバカが暴れてますっ!」
一人の組員が飛び込んできたのだ。
「よし…なら私が行こう、リハビリには丁度いい相手だろうしな」
「その程度の相手なら京真さん一人で大丈夫そうですね」
レガリアスには止められるかと思ったが、後押ししてくれた。
「よし、行ってくる」
―数分後
ルイスガルの正門では町の外からきた盗賊団が門兵達と交戦していた。
このままではジリ貧だと思ったのだろう、京真はすかさず発砲した。
「オラァ!クソ共っ ウチのシマで何してるんだ!全員ぶち殺すぞッ!」
京真の姿を見た周りの住人や門兵が羨望の眼差しを向ける。
「あれはシスター・キョウカだっ!もう安心だ…」
それに対して盗賊団は京真の姿を見て戦慄していた。
「な、シスター・キョウカだと…なんでアイツが戻ってきてるんだよっ!しばらく町に居ないんじゃなかったのかよ!」
それを聞いて、京真の目の色が変わった。
「へー私が町に居ない事をいいことに、ルイスガルを襲ったのか、随分ナメた真似してくれるねぇ」
舐め腐った奴らをこの場で全員地獄に送りたいのは山々だったが住人たちの前で殺しを見せる訳にはいかない、なので徹底的に恐怖を植え付けることにした。
― 二分も満たない間で全員を半殺しにしたのだ。
そして盗賊団のリーダーにロングナイフを突き付けた。
「カタギの前だから殺さないどいてやる…死にたくなかったら今すぐルイスガルから出ていけ」
「ひいいいい」
奴らを全て町から叩き出した京真は、教会に戻るのだった。
「ただいまー、バカは叩き出しといたよ……ってえ?」
教会の扉を開けた京真は目の前の光景に驚愕する、そこには。
「お帰りなさいですわ、お姉様っ!」
なんとメイド服に身を包んだキャロルが立っていたのだ。
フリルにミニスカートという可愛い系のメイド服姿とお嬢様口調のギャップは破壊力が抜群だった。
(なっ…こ、これは……クソ、俺も元男なんだ…刺激が…)
「えーと...キャロルさん?その格好はなんですか?」
京真は理解が追いつかず、ついつい敬語になってしまう。
「なんですかも何も、わたくしはキョウマお姉様に恩返しをしたいんですの、それをレガリアスに伝えたらこの服を渡されましたわ」
そう、全てレガリアスの仕業だった。
(あの女神.....何遊んでんだ...)
頭の中に醜悪な笑みを浮かべるレガリアスの顔が浮かんだ。
「ええと、専属めいど...?としてこれから誠心誠意尽くさせて頂きますわ!よろしくお願い致します、お姉様っ」




