新組員 キャロル=ラグナ
「ん…ここは……」
京真が目を覚ますとそこはベッドの上だった。
「あっ、京真さん!起きたんですね」
レガリアスがずっと看病していてくれたようだ、腕を見るとまるでミイラみたいにぐるぐる巻きで包帯が巻かれていた。
「ああ、すまない心配をかけたな」
「祭壇の上でキャロルさんと一緒に倒れていたのでびっくりしましたよ…それに身体中酷い怪我でしたし…」
ふと京真はキャロルの容態について気になった。
「キャロルは無事なのか?かなり衰弱していたが…」
キャロルについて尋ねるが、レガリアスが苦笑いをしながら京真の腰付近を指差した、そこには小さな体の竜人の少女がしがみつきながら眠っていた。
「この子、ずっと京真さんのことを心配していたんですよ、随分懐かれちゃいましたね〜」
口元に手を当てながらレガリアスはニヤニヤと笑みを浮かべた。
「それより、キャロル以外の竜人はあと何人残ってるんだ?」
「あーそれについてなんですが……ルシーラさんと一緒に戦う内に全滅させてしまったんですよ…みんな殺す気で襲いかかられてきたので…」
仕方ない、流石に正当防衛だ。
(となるともうここの里は無人ということか)
「なら、ここに組員数人を常駐させて武器を製造する拠点にしようと思う。」
「分かりましたー、ならルイスガルに戻り次第手配しときますね」
今後の予定について話し合ってると、腰にしがみついていたキャロルがもぞりと動いた。
「むにゃ…寝ていたん…ですの…?はっ!キョウマお姉様が起きてますわ!け、怪我は大丈夫なんですの!?」
キャロルは起きて早々、捲し立ててきた。
「ちょ、落ち着いてくれキャロル、お…私の怪我は大したことないから大丈夫だって…」
しかしキャロルはほっぺを膨らませ、反論した。
「両腕の大火傷に肋骨骨折、裂傷複数……どこが大丈夫なんですの…?わたくしを助けるためとはいえ傷付きすぎですわ」
本当に懐かれてしまったようだ、京真はついつい彼女の頭を撫でてしまう。
その時、ルシーラが入ってきた。
「……何やってるのキョウマ、それに小娘っ!距離が近いよっ」
慌ててルシーラはキャロルを引き剥がそうとする。
「おお、ルシーラも無事だったか、怪我とはしてないか?」
「あんな三下どもに負けるほどこのルシーラ様は弱くないよ、ふっ…」
ルシーラは自信満々に鼻を鳴らした。
「京真さん、キャロルさんはどうするんです?もう他の竜人は居なくなってしまったので面倒を見る人が…」
「いや、それならもう考えてるぞ、キャロル!君をウチの組織、神聖ミカド組にスカウトしたいっ!」
キャロルを指差しながら京真は高らかに言い放った。
果たして彼女の返事は……
「そのお誘い、お受けします!わたくしを助けてくれたキョウマお姉様のお役に立てるようになんでもやりますわっ!」
彼女は一つ返事でOKしてくれたのだ。
「おおーやりましたね京真さん!新組員獲得ですよっ!」
「ウチの組織は甘くないよ…私がみっちり教育してあげる」
「よし!ならこれからよろしくな、キャロル!」
各々が彼女に、歓迎の言葉を投げかけるのだった。
第2章 竜神編(完)




