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グラム・アポカリプス

里の奥の神殿に到着するとそこには無数の武装した竜人がたむろしていた。

「あんなユルユルの鎖で拘束した気になってるなんて甘いと思うんだ、よっ!!」

その言葉と同時に京真は素早く発砲。

奴らは油断しきっている表情をしていたので手始めに一人の額を撃ち抜いた。

「グガッ……」

その一撃で一人の命は消えた。

「な、なんだこりゃ…どこからだっ!」

いきなり一人が撃ち抜かれ驚愕する竜人たち、その視線の先には強烈な圧を放つ三人が立っていた。

「貴様らそこを退け、死にたくなかったらな」

「従っとかないと首と胴体は永遠にお別れですよっ!」

「私はキョウマの為にあなた達を殺す…」

そう言いながら各々の武器を構えて、竜人たちに殺意をぶつけた。

「こ、こいつら、あの時の女たちだ!独房から逃げてきたのか、バカな…」

しかし、目の前の濃密な死の気配に狼狽しつつも無骨な剣を構えて京真たちに素早い踏み込みをかけてきた。

「馬鹿め、貴様ら如きにこの誇り高き竜人族の戦士が敗れるかぁぁぁ!!」

竜人の踏み込みは背中の翼を利用するため、異様な速さを誇っていた。

「ふん、甘いな」

しかし京真はするりと体を捻り、軽々と躱す。

「ぬぅ…!いだぁぁぁ!!」

そして流れるようにロングナイフで高速の突きを繰り出し、一瞬のうちに翼をボロボロにした。

「地獄への餞別だ、受け取っとけ」

翼が機能しなくなった竜人はその場に倒れ込んでしまう、そこに京真は容赦なく弾丸を撃ち込んだ。

「キャロルさんを再び生贄なんて絶対に許しませんよっ!天使のような一刀両断ですっ!!」

レガリアスはエンジンの駆動音を響かせながらチェーンソーで目の前の竜人を切断して回っていた。

「もうそれは天使ではなく悪魔だろ……」

冷静にツッコミながらもルシーラに目を向ければ、

「裁きの蒼き炎よ、無数の礫となり、敵を穿て、蒼炎乱舞!!」

多量の蒼炎を操って竜人たちを翻弄していた。

二人ともこの調子なら大丈夫だろう、そう確信した京真は大声で彼女たちに伝える。

「ここの露払いは任せた!こっち先にキャロルを助けてくるぞ!」


「「任されました!!」」


二人も後押ししてくれたので京真は神殿の内部に侵入する。

中に足を踏み入れると竜人は誰も居なかった、恐らく人員が全てレガリアス達に回されたのだろう。

狙うなら今だ、そう思った京真は奥の大階段を素早く駆け上がるのだった。

しかしその足は突如止められてしまう。

「な、なんじゃあこりゃ!」

なんと階段の上から巨大な大岩がこちらに向かって転がってきていた、流石の京真にもこれは対処のしようが無く、紙一重で回避した。

「古典的なトラップ用意しやがってあの族長……」

悪態がつい漏れてしまうが、そんな余裕もなく上からは連続で岩が転がってくる。

(極限まで集中だ…一気に突破する事が出来るはず……よし、見えた!このルートなら!)

そして転がってくる岩がある一定の並びになった瞬間を京真は見逃さなかった。

「オラッ!上手くいってくれよっ!」

上に素早くジャンプして岩に足を着く、そして続けて奥の岩にジャンプ、その一連の動作を繰り返して徐々に上へと登って行ったのだ。

「よっ、ほっ、どりゃぁ!!」


どのくらい経っただろうか、京真はいつの間にかトラップを掻い潜り、階段を登りきっていた。

「はぁはぁはぁ……久々にここまで疲れた…な」

息を切らしながらも目の前に現れた大扉を開ける。

そこには儀式場だろうか、煌びやかな装飾が大量に施された場所に出た、奥には紫炎が燃え盛る祭壇が設置されていた。

「キャロル!大丈夫かっ!」

キャロルは今まさに炎に身を投げようとしている。

「あっ…キョウマ…さん…」

こちらに振り向いたキャロルの表情は涙が零れ、必死に恐怖に耐えているようだった。

その近くには醜悪な笑みを浮かべたアポルドラが佇んでいた。

「おいアポルドラ、死にたくなかったら今すぐキャロルを祭壇から下ろせ!」

京真は警告を促す、しかしアポルドラは眉一つ動かさずにこちらを向いた。

「ほぅ…まさか独房を抜け出すとはな……だがもう遅い!この娘は祭壇に身を捧げ、グラム・ラグナ復活の礎となるのだっ!」

そしてアポルドラはキャロルの背中を押し、祭壇の炎に落とした。

「あっ……」

その瞬間、京真は激昂した。

「てめぇぇぇ!!死に晒せ!」

ベレッタを抜き、奴に向けて発砲。

しかし奴は避ける素振りすら見せず、ニヤリと笑ったのだ。

「ふふ、ぐあっ……想定内よ…更なる進化の為に私も祭壇に身を捧げるとしよう…ゴフッ…」

そう言い残すとアポルドラも祭壇の炎に堕ちていったのだ。

それから数秒後、どこからともなくとてつもない圧を秘めた声が響き渡った。

「な、なんだ……!?こ、この殺気は……はは…ヤバいなこれは…」

そして祭壇の炎から這い出てきたのは、紫色と金色の混ざった鱗を纏った飛竜だった。

そして奴はこの世のものとは思えない声色で名を名乗った。


「我は竜神グラム・アポカリプス、全てを破壊し全てを再生する為、今ここに顕現する」


京真はここで、過去最大の難敵とぶつかることになるのだった。

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