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狂人たちの脱出劇

どれくらいの時間が経ったのだろうか、京真は独房の天井から吊るされた鎖に手首を繋がれていた。

(締め付けが緩い…俺なら簡単に抜けられる…がアイツらが心配だな)

すると独房の外に見張りらしき竜人が見えたので、情報を聞き出そうと話し掛けた。

「そこの貴方、一体あなた達の族長サンはキャロルを使って何をする気なの?ねぇ教えてよ」

京真は最大限の色っぽい表情で尋ねる。

「う……い、いいだろう教えてやる、アポルドラ様は二年までに死んだ伝説の竜人、グラム・ラグナを完全に復活させることだ、孫のキャロルはその儀式に必要な存在なんだよ」

グラム・ラグナ…前に倒した竜か。

「でも、この前に儀式は成功したと思いきや、アンタらが倒してキャロルを取り出しちまった、そのせいでこれから再度儀式を行うってわけだ、だから大人しくしとけよ」

彼が話した、族長の目的はキャロルの事など完全に無視した身勝手なものだった。

(よし、そろそろ抜け出すか…)

見張りの男を最速で殺して、独房から出ようと思ったその時、彼が多量の血飛沫を撒き散らしたのだ。

「ふぅ…やっぱりチェーンソーで切り裂く感触は心地いいですねっ!あ、京真さん、助けに来ましたよー!」

そこには大量の返り血を浴びて、手にチェーンソーを握るレガリアスが立っていた。

「お前、やっぱりイカれてるな」

京真は彼女の狂人っぷりを見て思わず、ため息をついた。


「で、お前はどうやって抜け出したんだ?」

この女神の素の力はそこまで強くなかったはずだ。

「簡単ですよ、神能でヤスリを出して鎖を削りましたっ」

「全く、その神能とやらは便利だな、なんでも作れるんじゃねぇのか?」

今まで気になっていたことを聞いてみた。

「いえいえ、さすがに常識を超えた物とかは作れませんよ、それに神能は使うとめっちゃ疲れます」

そんな他愛もない会話を続けてるととある部屋に辿り着いた。

そこには京真の没収されていた武器が置いてあった。

「よし、これで戦闘体勢は万全だな」

その時、向かい側の扉が急に開いてルシーラが姿を現す。

「あっ、キョウマにレガリアス!無事だったんだね、まあそうだろうけど…」

何事も無かったかのように脱出してきたルシーラを目にし、二人はなんとも言えないような表情を浮かべた。


そうして建物を出ると、周りには誰も居なかった。

「くそ、アイツらどこに行ったんだ」

「あっ京真さん、あそこの建物の上からなんか光が…」

レガリアスが眩い光を放つ建物を指差した。

「多分あそこだ…さっさとアイツらをシメてキャロルを助けるぞ!」

三人は素早いスピードで光の出所に向かうのだった。


―同時刻


「い、嫌ですわ…もうあんな儀式は…」

キャロルは酷く怯えた表情で抵抗を続けていた。

「何を言う、お前の肉体を利用して最強の竜人を呼び戻せるならこれ以上の名誉は無いだろう、さああの炎に身を投げるのだ」

そう言って彼が指を差すところには紫色に燃え盛る業火が祭壇の上で揺らめいていた。

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