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ワケありの竜人族キャロル

グラム・ラグナの胎内から姿を現した、謎の竜人族の少女はキョトンとした表情を京真たちに向けた。

「…人間……?わたくしを助けてくれたんですの?」

人間相手に警戒することも無さそうだった。

「俺…いや私はシスター・キョウカと言う者だ、えっと君は…」

「キャロル・ラグナ、わたくしの名前はキャロル・ラグナですわ、伝説の竜人族グラム・ラグナの孫娘ですのよ」

キャロルは軽く会釈をしながら名乗る、その佇まいから高貴な生まれであることは明らかだった。

「と、とりあえずキャロルさんっ、服を…服を着てくださいっ!」

未だ自らの姿に気づいてない様子のキャロルにレガリアスが必死に服を着るように促した。

「服…?あっ………きゃっ!わたくしったらなんて格好を…」

必死に胸元を隠しながらキャロルの体が光に包まれる、少しして光が晴れると彼女はゴスロリ服の様な服装に変貌していた。

「服のことは置いといて…あなた、グラム・ラグナの孫娘って言った?というより伝説の竜は竜人族だったの?」

ルシーラは服のことは意に返さず、淡々とした表情で、質問を次々にぶつけた。

しかしそれに対して彼女の返答は。

「ええ、わたくしは正真正銘グラム・ラグナの孫娘ですし、お爺様はれっきとした竜人族ですのよ」

しかしそれを聞いた京真には一つ気がかりなことがあった。

「しかし、なんでキャロルはそのグラム・ラグナの体内から出てきたの?状況的にそのおじいちゃんに食われたってことになるが……」

だがキャロルは険しい顔で否定した。

「違いますわ!お爺様は絶対にそんなことをしませんし、そもそも一年前にお爺様は…」

途端、キャロルが今にも泣き出しそうな表情をする、つまりそういう事だろう。

「…亡くなったって訳ね、だとしたらなんで竜化したグラム・ラグナが現れたんだ…?」

そう、もしグラム・ラグナが亡くなっているのなら先程交戦した竜はなんだったんだって話になってしまう。


「…わたくしは……グラム・ラグナ復活の生贄として捧げられたのですわ、同胞たちに……」

キャロルの口から飛び出したのは衝撃的な一言、つまり彼女は同胞に裏切られて竜の腹の中に押し込まれていたという事だ。

「そんな…ひどい……」

レガリアスは口元を抑え、思わず絶句していた。

竜人族はやたらと力を誇示しようとする特徴がある人種なので、グラム・ラグナを生き返らせる為に生贄を捧げるのも躊躇わないらしい。

それを聞いた京真はあることを思いついた。

「なぁキャロル、ひとつ頼みなんだが私たちを竜人族の里に案内してくれないか?ちょうどこっちも探している人達がいてね、心当たりがないか聞いてみたいんだ」

そう、第一の目的は行方不明になった行商人を探すことなのだ、そのため情報を得るにはまず竜人族に接触を図ることにした。

「え…助けてもらったお礼にそれくらいは大丈夫ですけど…それでも里のみんなが人間相手に取り合ってくれるとは限りませんわ」

しかし、それを聞いて京真はニッとうすら笑いを浮かべた。

「そこでキャロル、あんたの出番だ」

「「「えっっ」」」

その場にいた三人が一斉に疑問の声を上げた。

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