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最強の極道、美少女シスターになる

「……一体どういうことだ」

確か俺は死後の世界で女神と名乗る少女に異世界に転生させてもらった。

しかし自らの体にとてつもない違和感を感じたのだ。

まず目線がいつもより低い、まるで背が縮んだかのようだ。それに何故か胸が重い。目を落として見るとそこには胸の膨らみがあった。

触ってみるとすごい柔らかい…というかこれは女……え?

「はぁぁぁぁぁぁぁ!?俺、女になってる!?」

いやいや落ち着け御門京真、これまで数々の鉄火場を生き抜いてきただろ、これくらいの事じゃ動じない……訳ないよな、だって性別が変わってるんだもん。

京真の今の姿は、腰まで届く白銀の髪に、服装は白と黒を基調とした修道服に包まれていた、これはシスターの姿だ。

「うふふ、可愛いですねぇ京真さん」

すると先程の女神の声が聞こえてくる。

辺りを見回してみるとそこには球体状の物体が浮遊していた。

「あんた、レガリアスか?なんでここにいる、というかそれはなんだよ?」

「いやぁ、あの後京真さんを送り届けたのは良かったんですけどあの後、上司からの命令で共に異世界に行き、京真さんをサポートしろって言われちゃって…でも私自ら行くのとかめんどくさいじゃないですか?だから私の分身ドローン、レガリアスキッズを送り込みました!」

こいつ、思ったよりめんどくさがり屋か。

極道の世界にいた頃は上の命令は絶対、が当たり前だった京真には有り得ない話だった。

「というよりなんで俺が女になってるんだよ!あとこの服装!説明しろ今すぐ!」

京真はレガリアスを鬼の形相で問い詰める。

しかしレガリアスはヘラヘラした声で言う。

「いやだから言ったじゃないですか、もう一つの特典、願望の具現化って」

「いや、俺には女体化願望なんて……」

咄嗟に否定した京真だったが、レガリアスが爆弾発言をした。

「……TS系聖女Vライバー、シスター・キョウカ…って言えば分かりますよねぇ?」

「なっ…それはっ……」

京真はその名前に心当たりがあった。

「いやぁ可愛いですねぇ、最強の極道と恐れられた人がまさか、ボイスチェンジャーを使ってVライバーをやってるなんて、しかも仲の良い舎弟には自分は女体化願望があるって得意気に話してたらしいじゃないですか?この願望は叶えてあげるべきじゃないかなって私なりのサービスですよっ!」

秘密を次々に話し出すレガリアスに、流石の京真のカチンときてしまった。

「……おいてめぇ…覚悟は出来てんのか?人様の秘密をペラペラと喋りやがってェ…もう殺すわ…」

深い殺気を放つ京真は凄まじい速度で腰のホルスターからベレッタを抜き発砲する。

しかしドローンは銃弾をひょいひょいと回避する。

「やめてください京真さん!当たったら壊れちゃいますって!!これ高かったんですよぉぉぉぉ!!ごめんなさいいいいいいい!!」

必死に謝罪するレガリアスだったが、怒り爆発の京真が発砲をやめることは無かった。

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