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最強の極道、呆気なく散りました

御門 京真という人間は最強だった。

日本各地の極道から恐れられており、彼は持ち前の戦闘技術で何人も何人も敵対組織の人間を葬ってきた。

しかし、そんな彼に用意された結末は自宅で睡眠を摂っていた時、敵対組織のヒットマンに襲撃され死んでしまうという呆気なさすぎるものだった。


そんな彼は死後の世界にいた。


「お疲れ様でした御門京真さん、そしてようこそ死後の世界へ 私は女神レガリアス、貴方を導く役割を担った者です」

女神と名乗る美しい少女、背中から生えている羽や流れるような金色の髪が神聖さを引き立たせている。

「俺は……死んだのか?ははっ…まだ組になんの恩返しも出来てねぇや…」

あまりに呆気ない最後に情けなくなった京真は思わず涙が零れそうになった。

「ええ、あなたは不意打ちの襲撃であっけなく死んでしまいました、ですがそんな可哀想な貴方にいい話があります」

一体なんだ?いい話って。

京真は静かに返答を待つ。

「貴方を異世界に転生させてあげます、もちろん定番のチート能力とやらを付与してあげることも可能です、転生するかしないかは京真さんの自由ですが、どうします?」

京真のこれまで極道として培ってきたものは死ねば無となってしまう、彼の答えは一つしか無かった。

「ああ、その話乗らせてくれ、生き続けられるなら異世界でもなんでもいい!」

京真が快諾すると、レガリアスは顔を明るくした。

「その言葉を待っていました!では転生の特典としてチート能力を付与してあげましょう、何がいいですか?」

レガリアスがウキウキな顔で尋ねてくるが、もう京真の中では何を貰うか決まっていた。

「なら俺の銃に何かしらの能力を付与してくれ、それだけでいい」

「貴方の銃……ああベレッタM92Fですか、ではそれに色々と能力付けちゃいますね!」

「いや、そんなに沢山は……」

京真が言い終わる前にレガリアスは手元のパネルを操作する。

すると京真の手のひらに淡い光が収束して、気がついたら生前の愛銃であるベレッタを握っていた。

「とりあえず京真さんが向こうで困らないようにたっくさんの能力をそのベレッタに付与しておきました!これで異世界でも楽できますね!」

おいおい、勝手に色んな能力を付与したとか言ってるけど大丈夫なのか?

だが異世界がどんな世界か分からないし戦力は持つに越したことはないな。

「ではこれから、異世界に貴方を送りますね、ああそういえばもう一つ特典として貴方の願望を具現化するというのもあってですね…まぁそれは向こうに着いてからのお楽しみってことで」

「願望の具現化…?」

オウム返しに尋ねる京真に。

「それは向こうで確認してください!びっくりしますから!では御門京真さん、異世界に行ってらっしゃい〜!」


聞きたいことを聞く前に京真は眩い光に包まれ……意識を手放した。

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