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エキドナの子供達
エキドナの馬鹿げた申し出に俺は反対した。
「俺を息子に? なんでそんなこと認めねばならないんだ」
当然の反論だ。
「メリットはある。妾はこの地の支配者であり、その子供は妾に次ぐ権力を持つことになる」
「その支配者様は岩山の下敷きになっていたわけだが」
「そう、そこだ。妾がどうして下敷きになっていたか教えようか。妾の子供たちに反乱を起こされたからだ」
エキドナが解き放たれた今、その子供達とやらに復讐を企てるのは不思議なことではない。
俺はそれに利用されるわけか。
「俺はこの奈落から脱出し、復讐したい相手がいる。お前にそれを叶える力はあるのか」
「不可能ではない。妾が権力を取り戻した暁には奈落の果てに現世へとつながる通り道に案内しよう」
どうやら現時点でこの申し出を受ける以外に良い策は見当たらなそうだ。
「いいだろう、その申し出受けた」
「では、名を名乗り、契約を結ぶがいい」
頭に契約の言葉が流れ込んでくる。俺は素直にその言葉を口に出した。
「我が名はネロ・バジリコック。蛇王の力を宿すもの。怪物の源流、エキドナの息子なり」
満面の笑みを浮かべるエキドナ。
「では、ネロくん、行こうではないか。まずは妾の子供の一人であるラドンを倒しに」
こうして俺たちの復讐の旅は始まった。




