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半霊体のイレース
剣圧でハイドラの血が刀身から飛び、イレースの身体を打ち据え、
さらに続くハイドラの牙による毒の即死攻撃が決まる。
彼女は立ち尽くしたまま動かない。
刀身が凍り付き、毒が効いていないのだ。
彼女は霊体にも関わらず、苦しそうに息を吐き出す。
血が触れた部分を中心に彼女の身体が再生し、瑞々しい白い肌が身にまとった衣服の隙間から露出している。
彼女は半分生者として蘇生したのだ。
しかし、これが通用するのは一度だけ。
俺はハイドラの牙を火炎球で熱し、氷を溶かす。
再度ハイドラの牙で切りつけようとしたところ、明らかにイレースは戦意を無くしていた。
「責任取ってください…」
「は!?」
突然のことに戸惑うが、彼女は止まらない。
「半霊体では、この世界を治められない!
責任を取って、私と一緒に共同統治してください!」
しまいには泣かれ、せがまれる。
エキドナは、わらわの立場はどうなるのじゃ!?と狼狽するばかりだった。




