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音響監督の覚書11(アクセント・読み)

正しいアクセントって……案外わからないんですよねぇ。

アクセント辞典が手放せません(笑)


そんなお話。

『重用』をあなたはどう読みますか?

「じゅうよう」?

「ちょうよう」?


正解は、どちらもです。


元来は「ちょうよう」が正しい読みでした。

同様に『重複』も「ちょうふく」が正しい読みでしたが、「じゅうふく」も最近はOKとされています。


この「最近は」と言うのが曲者で、この業界に15年も居たら「じゅうよう」とか「じゅうふく」は間違えだと指摘したくなるのですが……若いナレーターも然ることながら、ディレクターがその正しい読みを知らず、指摘出来ないらしいです。


……いや、自分がディレクターなので指摘出来ない現場に居合わせる事が無いのですが……


声優とナレーターは本来別スキルなのですが、どちらもやれて当たり前になりつつあります。


アクセントはもちろん、難読……と言うか、普段使わない言葉の読みも知らないといけませんし、ナレーションの場合芝居よりも読みの正確さを求められます。


と言うのも、キャラクターであれば多少違ってても「このキャラの読み方」で力技で納得させられるのですが、ナレーションは正しく読む事が命題だから間違えを誤魔化しようが無いのです。(但し、キャラナレの場合は芝居的な逃げが可能)


いや、本来はディレクターが指摘して直せば良いのです。

ナレーターだって人間ですし、出身地によって訛りだってあります。

間違える事があって然るべきです。

それを現場単位で正しい読みが出来たらなんら問題がないのですり


……が、先の通り、ディレクターが指摘出来ない場合があります。

そうなると、放送されたものが間違えた読みやアクセントだった場合……表に立つナレーターの能力の低さとして認知されてしまうのです。


アクセントや読みのトラブルに限りませんが、ミスは表に立つタレントの評価に直結するのです。


言い方悪いですが……ディレクターを過信すると、ダメージはタレントに行ってしまうんです。


それはディレクターとして怖い部分でもあります。


芝居に限らず、ナレーションでも、そしてラジオでも……


タレントは自己防衛のためにも正しい読みやアクセント、それ以外の『常識』を自分で知る事が大事ですし、ディレクターを始め現場スタッフは自分の無知がタレントを傷つけると自覚して学習すべきなのです。


ちなみに、『熊』の正しいアクセントはどちらでしょう?


く?

ま?


正解は『ま』です。


眼の下に出来る「くま」と同じアクセントです。

『く』にアクセントを持っていく人が多く、わりと一般化してしまっています。

もしかしたら近い未来、第二アクセントとして『く』にアクセントが来るもの許容されるかもしれませんが、今のところは間違えなので……一つの目安になるのかもしれません。


本当に書きたいのはこれじゃ無いのですが……前振りとして書きました。

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