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SCHOOL  作者: HANTA
1章
3/6

お仕置きルーム

うるさいな...

「お、おい死んでるんじゃないのか?」

「いやいやそんなことはない現に僕たちはこうして生きてるでしょう?」

「俺たちと比べてもな」

「....死にましたか」

こいつらの声聞いたことがあるぞ。確か放課後に喧嘩を始めて高橋女史にぶちのめされた歩と葵って奴だ。それに巻き込まれた俺は俺は.....!?

「ぎゃああああああああ‼︎」

「「きゃあああ生き返ったあああ‼︎」」

くそ‼︎嫌なこと思い出してしまった。何が楽しくて後頭部に受けた打撃なんて思い出さなきゃならんのだ⁉︎とりあえずその原因を作った馬鹿二人を睨みつける

「く、くく、杭で心臓を貫け‼︎」

「馬鹿‼︎それは吸血鬼の対処でしょうが‼︎

ゾンビには銀の弾丸と相場は決まっています‼︎」

「それだ‼︎」

「それだ‼︎じゃねえよそれは狼男への対処方だろ。てか勝手に殺すな‼︎」

馬鹿ってパニクると更に馬鹿になるのね一つ賢くなった。

「少し落ち着け」

「に、人間?」

「人を化け物のように言うな!」

能力が能力だから違うとは言いきれないけどな

「で?ここは何処でどういう状況?」

とりあえず馬鹿二人に状況確認

「咲希ちゃんに捕まって縄で拘束されお仕置きルームに放り込まれたという状況です」

インテリメガネ葵くんが教えたくれた。

「お仕置きルーム?」

「そのまんまの意味だぜ?お仕置きするための部屋」

本当にそのまんまもう少し捻りを加えてもいいじゃないかと文句を言いたくなるぐらいまんまの意味だった。

周りを見渡すと漫画やアニメでよく出てくるような拷問器具の数々が壁に掛けられ部屋の中央に血で赤く染まった手術台のようなものが…なんてことはなく普通の教室だった。変な事と言えば窓が無く出入り口が一つしかないということぐらいだ。

「お仕置きって具体的になにするんだ?」

「いろいろありますよ。反省文100枚や学園内の掃除」

「後咲希ちゃんとの12時間耐久レース」

耐久レース⁉︎なんて卑猥な響き健全な思春期男子にそんなワードぶち込んだりしたら色んなもうそ

「組手だぞ」

うなんてするはず無いし。そんな変態と一緒にされても困るし。俺はそんなのするはず無いエッチいのはダメだと思います‼︎‼︎

「あの化け物と12時間って死と同意語だろ」

ポロリと本音が出てしまった。

「そりゃあもう一言で言えば地獄‼︎」

「待っているのは死だけです‼︎」

なるほどどんなものか分かった気がする

そんな恐ろしいお仕置きがあるっていうのに目の前の二人は

「お前ら落ち着きすぎじゃないの?そんな恐ろしいお仕置きがあるならもっと怖がったりするもんじゃないか?」

「おいおい転校生舐めてもらっちゃ困るぜ」

「この程度恐れるに足りません」

おお〜すげえ余裕こっちまで元気出てきたぞ

「どこからこの余裕が出てくるかって?」

「そうですね敷いて言うなら…」

「「慣れ‼︎」」

おお〜すげえ情けねえテンションガタ落ちだ

「それに逃げればいいし」

「もっと大変なことになると思うんだが?」

「咲希ちゃん適当なんです」

妙に納得あの手の女性って中身残念な感じするする。

「逃げるって言ってもこれどうすんだよ?」

こっちは縄で拘束されているのだこんな格好で逃げられるはずがない

「ん」

ゴキゴキゴキ歩から嫌な音が聞こえてきた。関節外して脱出って人としてどうなのよ。

「うっ」

今度は葵が何かしようとしていたとっても嫌な予感がする。ズルズルズル口から何か棒のようなものが.....は⁉︎日本刀⁉︎

「お前はどこのオロチ◯だ⁉︎」

そのまま日本刀を口に咥えて縄を器用に切って葵も脱出

「さあお前の脱出術を見せてみろ!」

バカの歩が何か言ってる。だいたい脱出術なんて普通の人は一生知ることなく墓まで行くことになる。俺は普通の人だから脱出術なんて知らねえよ。

「お前らと一緒にするな化け物!」

「化け物なんて酷いな」

「俺たちは好きでこんな化け物になったわけじゃない」

やばいなんかのラノベで読んだことあるセリフ使ってきやがった。

「なぜこんな化け物になったかその原因をあげるとしたらそれは…」

「「慣れ‼︎」」

知らなかった人は慣れで人間やめれるらしいそんなの知りたくなかった。人間って怖い

「見たところお前は炎系のMSだろ?そのぐらいの縄簡単に焼き切れる筈だが?」

このバカなんでそんなこと知ってるんだ?

この学園に来て自分の能力の事なんて一度も話して無いのに普通の会話も出来てないけどな

「知らないのですか?MSは能力発動時に瞳がその能力の属性に関係の深い色になるのですよ。水系統のMSなら青にと言った感じですかね。君は赤い瞳だから炎系のMSだと分かります。それにしても能力も発動してないのに瞳の色が赤になっているということはかなり強力な能力ということなのでしょうか?」

さすがインテリメガネくんだ説明ご苦労そんな君にテリネくんの称号を授けよう

「ありがとうテリネくん」

「?テリネ?」

半分正解ってところだな確かに炎操れるけどそんなのは本当の能力の副産物に過ぎないまあそんなことはどうでもいいさっさと帰ろう

「ちょっと下がってろ」

馬鹿二人を壁まで退避させる

「なんで縄を焼き切るだけなのにこんな下がらなきゃいけないんだ?」

「僕はとても嫌な予感がするよ」

「奇遇だな俺もだ」

馬鹿二人が何か言っているが無視無視昔から加減が苦手なんだ。

「行くぞ!」

火野の周りから炎が立ち上がり火野を覆うように収束そして.....

結果からいうとお仕置きルームは吹き飛び歩と葵は某ドラゴン⚽︎に出てくるサイバーマンにやられたヤムチャ氏のようになり騒ぎを聞きつけやってきた高橋女史に捕まり12時間耐久(組手)レースをやらされる羽目になった。

.

.

.

「体が痛い.....」

咲希ちゃんとの組手で全身筋肉痛の火野が机で呻いていると

「誰のせいだと思ってやがる‼︎」

歩が殺気を向けてくる

「力加減苦手って言ってもあれは無いでしょう⁉︎」

葵もかなり怒ってるようだ。

「...ごめんなさいです」

肩身が狭いぜ昼飯一食で怒りを鎮めてもらおう。ちょうど日替わり定食二人分しか手持ちにない今日の昼は水で我慢か...

火野達は、咲希ちゃんとの組手を終え教室で体を休めていた。あんだけやったんだから一日ぐらい休みが欲しいと思っていたが葵が休みを進言して吹き飛ばされる光景を見ているので諦めるしかない。

「馬鹿だな」「歩と葵は分かってたけど火野もあの二人に負けないぐらい馬鹿だったとはな」「コンビ名三馬鹿」「「「それな‼︎」」」「私火野くんタイプだったのに」「「「モテ男は死あるのみ‼︎‼︎」」」クラスメイト達が好き勝手言っている転校初日誰も話しかけてこなかったのは歩と葵の通過儀礼が原因らしいあれって通過儀礼だったのかよ.....

「危ねえぇぇぇ‼︎」

木刀で殴りかかってきやがった‼︎

「「「モテ男ぉぉぉぉぉ‼︎」」」

「怖!」

こいつら目が逝ってやがる。完全に囲まれた‼︎

「散って」

そんな境地に女神の救いの声が。

振り返ると予想通り有栖川智花が立っていた。

「救世主よ....」

そう救世主俺の淀んだ心のとかそんな感じの意味で

「気持ち悪い」

そんな辛辣なあなたも私の女神です‼︎

そんなことをやっている間にクラスのクズ共はいなくなったようだ。

「助かったよ」

「日替わり定食」

食い意地の張った女神とかポイント高い。

女神と一緒に食事か幸せだなー。歩と葵?何だそれ?知らん

「天使が人と話すなんて珍しいな」

歩が目を丸くしてこちらを見ているなんだ女神様はお前が見ていいような低俗なものではないぞ!

「天使か......」

なるほどそんな呼び方も有りだな。

なんて考えていると咲希ちゃんが教室に入ってきた。

「はいはい席についてー」

何か話のようだ全員凄い速さで自分の席に座るそりゃあ誰だってあんな化け物に目を付けられたくないよな全員席についたのを確認して一言

「近いうちに戦争するから」

.......は?

長らくお待たせしましてすいませんでした。

盾の勇者読んでたらどんどん遅くなってしまいまして....

ラノベで聞いたことあるって言いましたがあれは「伝説の勇者の伝説」っていう僕が大好きなラノベからのセリフです

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