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約束

いいなあの感じは…

身仕度を終えた俺はフィリア共に馬車の乗車のりばに来ていた。

「ようやく帝都に行けるな。」

ギルドから店に行く間に色恋沙汰に暗殺…余計な揉め事に巻き込まれたがなんとか帝都行きの馬車に乗る事が出来るようだ。

「フィリア」

「はい」

「フィリアの店案内のおかげで時間内で此処に来る事が出来た…。感謝する。」

「いっ…いえ。こちらこそ。」

笑顔で答えてくるフィリアはいいな…。

「あっ…あの嫌なら別にいいんですけど…その…次も会ってくれるでしょうか。」

もじもじしながら俺の答えを待っている…やっぱりいいなこの感じは…

「構わないぞ。」

「はいっ!有り難うごさいますっ!!」

「馬車が出ますよ乗る方は早く乗ってください。」

《主…業者が乗れといってるぞ》

「わかってるよ。じゃあ帝都で…。」

「はい」

こうして俺は仕官するために帝都行きの馬車に乗った…。馬車の窓からのぞき込むと何度も手を振るフィリアを見てうれしく思えた。この世界に来て以来親も気を許せる友人もいなかった俺にとって彼女の好意は嬉しかった。出来れば次もあいたいな…。《主…顔がほころんでいるぞ。》

顔にでていたようだ…

《恋もいいがうかれて試験を落ちたらなにもならんぞ。》

気持ちを切り替えろって事か。

「わかった。この気持ちは後にして今は試験の事に集中しよう。」

《それでいい…。》

試験に落ちたらそれこそ師匠に顔向けが出来なくなる。

「すまん。アレスに言われなかったら落ちてたかも知れん…。」

《構わんサポートするのもパートナーとしての勤めだ。腑抜けなっても困るからな。》

帝都に着けば色んな敵がいる…。出世を邪魔する者…逆恨みする者…試験を落とそうする者…それらを相手しなきゃならないんだ。俺は再び気を引き締めた…。

「誰であろうを邪魔する者は叩きのめす。待っていろ。」

馬車は帝都に向かって突き進んで行く…。様々なおもいを乗せて……。





「フィリア…上手くいった?」

「勿論ですっ!レシアさん有り難うごさいますっ!!おかげでうまくいきました!!」

「そう…よかったわねっ!逃がさずしっかりと捕まえておきなさい。」

「はい」

次に会う時まで女を磨いて、磨いて、磨いて彼に相応しい女になるために一層努力する事を誓ったフィリアであった…。


アレスにいわれなかったら落ちてたかも…

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