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暗殺

暗殺か…来るとは思ってたけどこんな早くくるとはな…。


俺はパートナーのアレスとダカスの騎士ウィークと登録所のフィリアをともなって店に向かって歩いていた。

「あんたはダカスの騎士ウィークといったな…。」

「ああ…。君にとっても重要な話なるとおもう…。帝国が戦争を仕掛けようと知っていると思うが…。出来るならその戦争を止めたい。頼む、仕官するなとは言わない…仕官するしないは本人の自由だ。だがこの時期に仕官するなど正気とは思えん。力ずくの殴殺の時代を作る気か!?」

「そんなつもりはないよ。」

「では何故…。」

「努力で得た力を使ってどこまで行けるか…それを試してみたい…それだけだよ。」「それで仕官かっ!?やはり正気とは思えんっ!!わざわざ戦乱の時代を作るなど…。」

「俺の事を正気じゃない…か。俺からしてみれば、あんたの君主ほうが異常だよ。」

「何っ!」

その瞬間殺気が所々から放たれた。誰か付いて来てると思って試しに挑発してみたがやはりな…。

「それにあんたは視野は狭い…。帝国が戦争仕掛けようとしている話だが俺の考えじゃ仕掛けようとしてるんじゃなくて他国が帝国にさせようとしているんだよ。」

「何っ!?」

「戦争をやろうとする理由原因は多々あるが一番の原因は三年前帝国とダカスの国境に発見された金鉱脈だよ。国境に発見されたために帝国とダカスがお互いに鉱山の領有権を主張…一時軍隊を派遣して力ずくで奪おうする動きまであった。だがお互いに血を流す事を良しとしない者達の手によって戦争は回避された。しかし国境にダカスの前身であった国の遺跡が発見された事で状況は一変する。ダカスの王が再び金鉱脈領有権を主張…力ずくで奪う事を宣言してしまった。…だろ?」

「それは…」

「両国が平等に分け合うべき物であるのに王が昔の事を掘り返し決着の付いた領有権を主張する事自体おかしいだろ。」

「………。」

「と、言うのが俺の主観なんだが……あんたはどうだ?戦争を止めたいと言ってたが止めるには布石が必要…しかし現状そんなものはない。俺が仕官しなかったとしても近いうちに戦争になってたと思うよ。遅いか速いかの違いだよ。」

「……ぐっ!」

「こんな所で情勢を話してる場合じゃない。国に帰って戦の準備するほうがまだ利口だ。早く帰ったほうがいいぞ。」

「…そうはいかん。私にはするべき事がある。」

ウィークはそういった瞬間複数の殺気が俺に向けて放たれ始めた…。…やはりな。

「…王から仕官を阻止しろと命令されたか?周りの者達を使ってまで俺を殺すよう命令されたかな?…選択ミスだな。」

'あれ'を使う事は気が引けるがこの際仕方ない…。

「…アレス、フィリアを守ってくれ…例の'あれ'を使う。」

《了解した。フィリア…我のそばにこい結界を張る》

「あ…はっはいっ!》

よし…フィリア安全は確保した。後は…

「俺は国に帰れと忠告した…。帰らなかった事を後悔するといい…。結界魔術'結界呪'発動っ!!」

「がっ!」「ぐぎぃっ!」「ごっ!」

「ぐっ!」

突然周りから苦しむ人達の悲鳴が聞こえだす…当然ウィークも…

「くっ!?…身体が動かん…貴様…一体なにをしたっ!」

「俺の結界魔術の一つでな…。結界を張り俺に敵意をもつ者を拘束する魔術だよ。」

「なんだとっ!」

「そして、拘束するだけでなく拘束した者の身体を任意に操作できる。さて…このままお前らをズタボロにできるがそんなのは趣味じゃない。このまま帰ってもらおうか。」

『なにもせず国に帰れ』

まるで夢遊病者ように立ち上がりダカスの向かって歩きだした。はっきり言って異常な光景である。

「バカな…。」

ウィークは異常な状況に驚愕している…。「俺が帝国に行く間にも罠を仕掛けてるんだろうが俺には暗殺は効かない…。いまのでわかっただろう…。帰って王に伝えろ…。約束を破った報いは必ず受けるとな。」肩を震わせながらウィークは帰っていった…。





「アレス…終わったぞ彼女の結界をといてやってくれ。」

《わかった。》

結界をといたらフィリアはへたり込んでしまった。

「大丈夫だった?」

「はい…大丈夫ですよ。」

大丈夫といってもさっきよりも元気じゃない…。あんな光景見せられたら当然か…。「怖い思いをさせた詫びに店案内頼みたいんだけど…。」

フィリアが驚いた顔で…

「いいんですか?」

「俺が頼んでるんだけど…ダメかな…。」「喜んでっ!!」

「じゃあ行こうか。」

「はいっ!」

こうして俺はフィリアに店案内を頼んだ。道中満面の笑み浮かべながら店案内をするフィリアを見てなぜか楽しく思えた。

これが俺の妻の1人になるフィリア出会いであった…。


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