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あすかの幸せについて

作者:こうた
最新エピソード掲載日:2026/05/08
母を亡くしてから一年。三十歳になったあすかは、仕事を終えるたび、街の裏通りにある小さなバー「人生の交差点」へ通うようになっていた。

薄暗い照明、静かなジャズ、必要以上に踏み込まないマスター。そこは、誰かと繋がりたいのに、強く踏み込まれることも怖いあすかにとって、唯一落ち着ける場所だった。

冬、春、夏、秋――。
季節が巡るたび、あすかは店で様々な男性と出会う。

優しく包み込むような悠真。
軽い言葉で退屈を忘れさせる直樹。
中学時代の憧れだった彰。

彼らとの恋は、どれも本物だった。だが同時に、どこか決定的に噛み合わなかった。

安心だけでは前に進めず、楽しさだけでは孤独は消えず、憧れだけでは未来を作れない。

出会いと別れを繰り返すなかで、あすかは少しずつ気づいていく。

自分はずっと、“誰かに満たされること”を幸せだと思っていたのだと。

やがて、恋に救いを求めるのではなく、自分の人生を自分で選ぼうとし始めた時、あすかは静かで不器用な男性・遼と出会う。

特別な恋ではなかった。
劇的な運命でもなかった。

けれど、一緒にいる沈黙が苦しくない。
無理をしなくていい。
それは、今までの恋にはなかった感覚だった。

これは、“運命の恋”を描く物語ではない。

傷つき、迷い、遠回りしながら、誰かと生きることの意味を知っていく、一人の女性の長い季節の物語。
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