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9話:慣れない朝には敵わない

興味を持ってくださり、ありがとうございます!

実は5年半ほど使ったスマホをついに変えました…

買ったはいいですが怖くてなかなか触れず結局前の方を使ってます。以上です

今後の予定なのですが、次回で10話となるのでそれ以降は投稿頻度が下がります。と言っても2日ごとだったのが3日ごとになることが多くなるというだけです。出せる時は2日ごとに出します。

まだ1話から読んでないという方は是非1話から読んでみてください。

 これはなんだろう。


走っている?のか。隣にいるのは…


あぁ、そうだまたこれだ。


もう忘れたと思っていたのに。


「ゆめ…か」


思わずそう呟いてしまうほどリアルな夢だった。


あれはおそらく中学の時…そう中学の時だ。


そんな思い出もあったな。


「ん、さく…どうしたの?」


そう言い目を擦りながら舞は起きた。


そういえば横にいたなこいつ。


「なんでもない。そんなことよりこんな場所で寝てたら風邪ひくし2階に行くぞ」


家には2階があり、2階には寝室が2部屋あるのでいつもはその2部屋で寝ていた。


「ん、分かった」


そう言ってのそっと立ち上がった舞はとんでもなく眠たそうだ。


フラフラだったので体を支えながら歩いて寝室まで連れて行った。


寝室に到着すると倒れ込むようにベッドに入った。


「ふわぁぁぁぁあ…おやすみ」


特大のあくびをしながらのおやすみだった。


「おやすみ」


そう一言いって部屋を後にし俺ももう一部屋の寝室に入り、ベッドに倒れ込んだ。


時刻を確認するためスマホを見ると現在時刻は2時を少し過ぎたあたりだった。


そしてメッセージが届いていることに今気づいた。


そういえばスマホ見てなかったしな。


メッセージは小池さんからだった。


「今日はお話ししてくれてありがとうございます。また明日部室で会いましょう」


わざわざこんなこと送ってくるとはなんて良い子なんだ。


でも明日インタビューしに行くこと小池さんに言ったっけな。


まあ部長かインタビューちゃんが言ったんだろうな。


そう思ってすぐにメッセージを返信した。


「こちらこそありがとうございました。当日楽しみにしております」


返信が完了し眠気がきたため再び眠りにつくことにした。


⭐︎⭐︎⭐︎


「…く…さく〜」


目を開くといつもの天井があった。


しかし横を見るといつもはいない舞の姿があった。


なぜか俺の布団の中に入っていた。


「早く起きないと遅刻するよ〜」


「起きてるよ」


「知ってる」


じゃあなんで聞いたんだ。


朝から不思議な気持ちになりつつ布団をどけて立ち上がる。


「キャーッ」


何事だと思って舞を見るとエプロン姿のいつもの舞がいた。


「何かあったのか」


「布団どけたら女の子が裸だったドッキリ。叫んだらそれっぽくなるでしょ」


とりあえずこれは放っておいて部屋を後にし顔を洗いに行く。


「あ、待ってよ〜。次はもっとリアルにするから」


何をリアルにするかは聞かないでおこう。


顔を洗い終わりリビングへ行くとそこには朝ごはんが出来上がっていた。


「さすがだな。ありがとう」


「どういたしまして、さあ早く食べよ」


そう言って席に着く。


「じゃあ手を合わせて、いただきます」


「それやるのギリ中学生までだろ。いただきます」


朝食として用意されていたのは、トーストとサラダと牛乳であった。


シンプルでとても良い。


昨日いろいろ考えることがあったが、よく寝て食事をしてると不思議と気にならなくなっていた。


そして黙々と食事をし、量も少ないのですぐ食べ終わり片付けを始めた。


「舞、今日は先に行くんだぞ。遅れるからな」


「いやだ、一緒にいく。走れば間に合うし」


ムスッとした表情になった。


こうなったら何を言っても聞かない。


諦めてさっさと片付けを済ませた。


「じゃあ早く行くから準備を早く済ませてくれ」


「分かってないな〜女の子は準備に時間がかかるんだよ」


やれやれと言った表情である。


なんか朝から疲れるな。


そう思いつつも俺は準備を進め、いつも出る時間より20分ほど早い時間に準備が終わった。


まだ舞は準備が終わっていないようだったのでしばらく待っていると。


「おまたせ〜」


そう言って出てきたのは20分後であった。


意味ないじゃん。


「早く行くぞ、間に合わなくなる」


「はーい」


しかしなんだそのピンは。


今日はドクロだった。


どこで買ったんだよそれ。


不思議に思いつつもさっさと家を後にした。


通学中はいつもより早く歩いた。


舞が間に合わなくなる可能性があるからだ。


しかし早く歩いても普通に舞はついてきた。


これが運動部の力か。


「今日って部活行くの?」


少し不安そうな表情で話してきた。


「行くよ。今日はインタビューに行かなきゃならないからな」


「そっちの学校、授業終わるの何時だっけ」


「?16時だけど」


「16時、16時ね。分かった」


まさか本当に来るつもりなのだろうか。


まあ部活もあるだろうし難しいだろう。


「じゃあ、そろそろ行かなきゃ。また放課後ねさく」


気づいたら結構ギリギリの時間だったらしくとんでもないスピードで走っていった。


そしてしれっと放課後会う約束を取られてしまった。


まあいいか。


そう考えながらボーッと道を歩いていた。


実はこの時間が結構好きだったりする。


何も気にせずただ歩くだけだからだ。


ボーッとしているうちに気づけば学校が近づいていた。


正面から入ると既に部活をしている人がちらほら見えた。


朝練である。


部活動の盛んなこの学校ではほとんど全ての部活が朝練を実施していた。


まあゆるいところだと自由参加だったりするみたいだが。


しかしラッキーだ。


インタビュー部はそんなもの存在しない。


唯一入ってよかったと思う点かもしれない。


そんなことを考え少し良い気分になりながら教室へと向かった。


教室は4階にあるのでこれは良くない点だ。


文化部にもう少し優しくしていただきたい。


すこし疲れながらも1-3の札が刺さった教室に到着した。


いつも少し早く来るようにしているので十分休憩時間はあるしゆっくりしておこう。


そう思ったのでいつも通りイヤホンを取り出そうとカバンを弄りながら教室へと入った。


「朝練を始めますよ!」


インタビューちゃんが待ち構えていた。


俺の休憩時間は今この瞬間無くなった。

最後まで読んでくださりありがとうございます!

感想等ございましたらどしどしお願いします。

喜びます。

次回は明後日投稿予定です。よろしくお願いします!


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