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24話:起

興味を持ってくださり、ありがとうございます!

まだ1話から読んでないという方は是非1話から読んでみてください。

「なあ左鳥、今日の活動ってこれだけか?」


「はい、そのつもりです。元々私だけでしたし」


「だ、そうだ。どうするんだ舞」


内容が内容なだけにこれ以上居ても意味はなさそうだ。


「んー、そうだね〜…よし、じゃあ今日はここまでだね。用事思い出したから先帰ってて!今日はありがとう!またね」


そういってそそくさと教室を後にした。


何だったんだ急に。


「嵐のような人ですね」


「だっはぁ〜疲れたぁ。なんで急に来るかね、こちとら疲れをとりにきたってのに」


しずちゃんはそう言って教室の椅子に深くもたれかかった。


「あんた普段ここに休憩しにきてたんだ。ほんとに顧問なのか…」


「あ?」


おっと口が滑った。


「失礼しました。つい心の声が」


「まぁいいけど、それここ以外ではやめろよな」


何だ優しいじゃん。


「ここが使えるのもしずちゃんのおかげなんですよ、部活として承認されていないインタビュー部では教室も使えません。なのでしずちゃんがわざわざ教室を使えるようにしてくれているんです」


「やめろや、私が使いたいだけなんだよ。お前らの面倒見てやる義理はねぇ」


そう言ったしずちゃんは少し顔が赤くなっていた。


可愛いとこあるじゃん。


「ところで、ふと気になったんですけど舞さんってどうやって転校してきたんですか?」


「そういや聞いてなかったな、しずちゃん何か知らないの?」


「今日初めて知ったから何も知らないな。ただ転校ってのは稀だな、この学校だと特別な条件がない限りはできないって話だ」


腕を組んで真面目な顔して話してる。


なんか違和感あるな。


「特別な条件ってなんですか?」


「詳しくは知らないが、テストとかそういうのじゃないらしい。まあ、本人に聞くのが一番早いんじゃないか」


それもそうだ。


「次会った時聞いてみるよ、気になるし。てかどこいったんだあいつ」


「さっくん何か聞いてなかったんですか?」


「今日案内して欲しいって話しかされてないからな」


「なら今日はもう空いてますよね」


嫌な予感がする。


「ぁあまぁねそうなるかもしれないしならないかも」


「なら最後に少しだけ話を聞いてください」


今から部活参加しろとか言われるかと思ってた。


「それくらいならまぁ」


「まず放置してきたサッカー部のインタビューについてです。さすがにそろそろ行こうと思うので日程の調整をお願いします」


「あれいつ来てもいいとか言ってたけど」


「そういうわけにはいきません、インタビュアーとして最低限のマナーは守ります」


そういうところしっかりしてるよな。


「じゃあこっちで勝手に決めておくからな」


「お願いします、それと…」


何かを言いかけたインタビューちゃんが言葉に詰まった。


「なんだよ」


「いや、これはまた今度にしましょう。もう今日は大丈夫です。私も帰ります」


なぜかそれを聞いてしずちゃんがため息をしていた。


終わるのが思ったより早かったし、今日は早く帰れそうだ。


☆☆☆


薄暗くなった校舎を後にし、インタビューちゃんと並んで帰ることになった。


ちなみにしずちゃんは今から仕事があるらしい。なんで部活来てたんだあの人。


いつも騒がしいインタビューちゃんが今日は少し静かだ。雨でも降るかもな。


そう思っていたら口が開いた。


「さっくん、インタビュー部はどうですか。まだ活動も始まったばかりですけど」


「そうだな、居心地はまあ悪くないかな。不安になることはよくあるけどな」


「ふふっ、そうですか。私は、今のこの環境が嬉しくて嬉しくてたまらないんです。だから、これからもがんばって、活動続けていきましょうね」


そう言って顔は笑っていたがどこか暗いように感じたのは気のせいだろうか。


「まぁ頑張るよ、色々とな。言っとくが部活だけじゃないぞ、学校生活は」


「分かってますよ、私は何一つ欠けることなくこの高校生活を謳歌するって決めてるんですから。それじゃーまた明日お会いしましょう!」


そう言ってインタビューちゃんは走り去っていった。


まだ別れ道には距離があるというのに。

最後まで読んでくださりありがとうございます!

感想等ございましたらどしどしお願いします。

喜びます。

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