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9. 今後の目標!

またまた お目汚し

失礼いたしますすすー(´・ω・`)ぺこり








「お嬢… 様? 




いったい何を… (おっしゃ)っているのですか?」








マァサの (いぶか)しむ視線が 痛い。



ビシビシと ビームの視線が飛んでくる。








痛い視線に負けて 一度は言葉に詰まったが




ここで引いては (もと)木阿弥(もくあみ)








(たた)み掛ける勢いで 言葉を吐き出した。









「ほんっと 驚かせてごめんね?




これでも 一生懸命 考えたんだよ?






一人の中に 二人分の意識があるなんて



あり得なさ過ぎて 頭のおかしい人認定されるでしょ?








信じて貰えなくて 孤立したらどうしよー!とか



不快な思いをさせて 嫌われたらどうしよー!とか




色々と考えたんだよ?







もしかしたら



少しづつ話したら 信じて貰えるかなーとか





いつかは一緒に この不思議現象について



調べていけるかなーとか…







ほんとに いっぱいいっぱい 考えたんだ!




でも いっぱい考えても 不安ばかりが募って…



 


 ……





でもっ!  でもねっ  マァサなら!!



マァサなら… 信じてくれるんじゃ無いかって…






 ……






…思って しまった…  訳ですハイ。」







最後の方は 声が小さくなったけど、ハイ。








マァサを離したくなくて 必死になり過ぎて



思ったままを 言葉にしてしまった。








あぁーー! 勝手に盛り上がって



勝手に 自爆するパターンだーこれーー!(泣)








うぐぅぅーー、伝えるにしても



ボキャブラリーの乏しい自分が、ツラいわぁぁーー


残念すぎて こんな自分 無いわぁぁーー(泣)






心の中で くぅぅ〜… と 涙を流していると











「はぁぁーー… わかりました。




実際は わかりかねますがっ! でも、わかりました。




エヴァお嬢様の中には



もう一人のお嬢様がいらっしゃる、という事ですね?






受け入れました、承知致しました。





仕方ないですが、まるっと全部 受け入れます。



それにそれなら これまでの件も 納得出来ます!」








 …お? お、 おう…







ため息混じりの マァサの言葉に押されて



とりあえず コクコクと(うなず)く。







わかってくれたの? マァサ!



ありがとう、マァサ!









「そして… 残念なお嬢様は 玲奈お嬢様、なのですね?」








 …お? …おぉ? …おぉぅ?







最後っ! ちょっ、マァサさんっ?



何を(おっしゃ)っているんですか? マァサさんっ?



その認識は(ひど)すぎませんかっ! マァサさんっーー!!



泣くよ? 雄叫(おたけ)びあげて泣いちゃうよ?








ムクれて 口を(とが)らせていたら








「 はぁ… まぁ…  今は 玲奈様ですか… 」







と 残念なモノを見る顔をしながら…





ふふ… と マァサは 小さく笑った。













「それにしても、何の現象でしょう?





 …不思議ですね?」







それからのマァサは 一緒に考える姿勢を 見せてくれた。







それが嬉しくてーー




さっきの不穏な言葉は 聞かなかった事にしてあげた。



わたしは 優しい。 むふん











改めて マァサに 

 


わたしも エルヴァラなのだと伝えた。







夢の中の玲奈を 自分なのだ、と認識した途端(とたん)




意識が混濁(こんだく)し、気が付くと わたしがエルヴァラだった事。








そして、マァサの知っているエルヴァラも



わたしの中に "ある" という説明をした。









エルヴァラの人生の記憶も エルヴァラの心もあるけど



気が付くと 玲奈のわたしが 強く出てしまう、と伝え





色々と迷惑をかけるけど よろしくお願いします…



と 挨拶をすると








マァサは




なんとも言えない顔で わたしを見つめた後



覚悟を決めた声で






「玲奈様が エヴァお嬢様である限り



これからも 誠心誠意(せいしんせいい) お仕え致します。」




と 淑女の礼を取ってくれた。







心がカッコいいんだ、マァサは! ありがとう マァサ。








それからは




別の侍女が用意してくれたお茶菓子を (つま)みながら



二人で話を詰めていた。











何かの事情で魂が召喚(しょうかん)され 融合(ゆうごう)してしまったのか




もともとが同じ魂で 忘れていた記憶が戻ったのか




パラレルワールドの もう一人の自分を(のぞ)き込んだら



意識が混ざってしまったのか










わたしと エルヴァラと マァサの持っている情報で



考え付くのは ここまでだった。







そして 次の問題が 浮上した。








お父様達に  …話すべきか どうか。








そして もう一つの問題。









今のエルヴァラは わたしだから




色々と残念さは(ぬぐ)えないけれど…






でも マァサからは 見守られている感はあった… ので



( 時々 冷ややかな視線が来るけどもー(涙)!)









なので、ここは再び!




正直に生き 語ろうでは無いか! の精神で!!








エルヴァラと合致(がっち)した本音を ぶちまけた!










     わたしの、今後の目標は!




婚約破棄では無く! 王子との "円満な" 婚約解消よっ!!







…出来るかどうか不安で 夜しか 眠れなさそう~~はぁ~~








今回も お読みいただきっ!

ありがとうございますすすー(´・ω・`)♡

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