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16・5-27 私の天使と告白 (マァサ side)

告白と付いているのに 恋愛模様が見当たらない今…

皆様に大変、たいへんっ申し訳なく感じております汗


もうしばらくお付き合いいただけたら 

物凄く 物凄く嬉しいですすす〜涙目


本日もお邪魔いたしますすすー(´・ω・`)

















「え… 」








思わず声が出てしまった。






確かまだ 追跡できると言っていたのに…











私の声で ビクリと肩を震わせたミーナは





私に視線は向けず バツの悪そうな顔で(うつむ)いた。












「マァサお嬢様には スキルで追えるとお伝えしました…







公爵様の(おっしゃ)るとおりで 






先程まで私は 弟達が亡くなったであろう場所で




弟達と共に天に向かいたくて 解放を望んでいました…






お嬢様 申し訳ありません… 」








ミーナの声はどんどん小さくなっていった。













そんな事って…








ミーナの言葉を信じて 私は動いていたのに。





自死の理由は もしかして、とは思ったけれど。










再び嘘をつかれ 




スキルで(あと)を追えない事実に 私は言葉を失っていた。








交渉事として 話を(まと)めてくださったエルディン様も




根本から(くつがえ)され 言葉を失っていた。









皆が言葉を失う中 エルヴァラ様が










「なぜ 弟達が亡くなったとわかるの?」











ミーナに声をかけ




私の心を(なぐさ)めるよう 手を握ってくださった。









いつもこの美しく愛らしい天使に 私は救われる。






優しさに 心と目頭を熱くし 落ちた心を取り戻す。











ギュッと エルヴァラ様の柔らかい手を握り返し




天使の淡い黄金色の 美しい瞳を見返した後







ミーナの事実と向き合う為 視線を彼女へ向けた。











ミーナは視線を落としながら 苦しそうに話し出した。








「私の追跡(ついせき)は 




相手の魔力を感じ 追いかけていくものです。








ある日… 数日前に…    








… …っ… … …弟達の魔力が消えましたっ…








私… 私は…







認めたくなかった  です…








弟達を探せないなんて 初めての事で…







何か事情があるんだと思って 確かめようと…







 … …







だけど…






だけど  私はっ








私は  アイツらに  見張られているから!」









最後の言葉と共に 服の(すそ)を力のまま握りしめている。










初めは 苦悶(くもん)の表情を浮かべ 




絞り出す様に言葉を吐き出していたが








何かを思い出した様に 苦しみから憎しみへ表情を変え





(ちゅう)に険しい視線を向けていた。








握りしめた拳に力が入り 身体は震えている。










「…行きたくても 弟達の元へ行くことも出来ない。







だからっ






だから だから私は!











…っ…







 … っ… … っ… … っ… … っ… ! 」











憎しみが込められ 力強かった声と




怒りで 宙を見据(みす)えていた視線は









言葉が詰まると同時に 苦悶(くもん)の色を含み





握った(こぶし)に打たれ続ける(ひざ)へと 向けられた。






力のまま何度も何度も 打ち続けるミーナ。






(ゆが)んだ表情は 痛みのものか苦しみのものか。












その痛々しい行為に 静かに見守っていた私達は(あわ)





ざわりと揺れた。











ミーナは涙を溜め まるで





弟達の元に向かえない足など 要らないとでも言うように





自分の足に 自分の感情をぶつけていた。










その姿は





何も出来ない不甲斐(ふがい)ない自分を (うら)んでいる様で。













膝を何度も打ち付けた後 項垂(うなだ)れ 





力無く前のめりになったミーナは 







視線を(うつ)ろに彷徨(さまよ)わせ 言葉を続けた。










「私は… だから私は…








ボンバの契約を   言葉を信じるしかなかった…








仕事を達成したら 全部元通りにすると…







約束  した  から… 」











最後の言葉と共に 涙を(こぼ)した眼は 





何の色も感情も映さなくなり 





そのまま 心が消えてしまったかのように見えた。











絶望という言葉が 彼女を包むと






無意識なのか (おのれ)を守るようにソファの上で膝を抱え





自分の身を抱きしめるように 小さく丸まった。











きっと人目のつかない所で この様に自分を守り





孤独の中 今まで必死に生きてきたのだろう。













ミーナの痛ましい姿に 私達は再び言葉を失い




それぞれが 顔を見合わせた。









事情は 理解出来た。










彼女もギリギリのところで 





自分のできる事を 精一杯頑張ってきたのだ。












複雑な心境の面々の中 公爵様がミーナに声をかける。











「君が以前 弟達を見つけた場所を覚えているかい?」











ミーナは ハッと意識を戻し




袖で目元を(ぬぐ)い ソファに座り直した。










「はい、あの… 私は地図の見方がわかりません。





言葉の説明でいいでしょうか… 」











追跡ができない為 




ミーナに関して この件は終わりかと思われたが








公爵様は 有益な情報がどこかにないか 




このまま 探されるようだった。












ミーナの言葉を聞きながら 公爵様とリンデル様が





地図を進めていくとそこは この国の国境を越え






隣の大国の 国境付近にある小さな村だった。











その村に視線を落としたまま





公爵様もリンデル様も固まってしまった。








少しの沈黙後 改めてミーナに確認してから






公爵様は 大国の(はし)にある 




その小さな村について 説明してくださった。












そこは もともと黒い噂のある村だった。







盗賊の隠れ里とも噂され 




立ち寄る旅人が度々 行方不明になる村だった。









だが




長い間国から追及(ついきゅう)される事も (とが)められる事もない為






周りから怪しまれながらも 普通の村として在り続けた。









それでも 相変わらず寄った旅人の消息不明が続くことから







国がらみの 人体実験が行われているだとか




国がらみの 人身売買の連れ去りだとかの噂が立ち 






人の立ち寄らない村になっていた。










しかし その村はそれだけでは終わらなかった。









ある日 消えたのだ。








何かと争った形跡(けいせき)もなく 日常の生活を残したまま





忽然(こつぜん)と村人だけが 姿を消したのだ。



 








ちょうどその頃 エルフの子供が何人も 




大国に(さら)われるという問題が起きており




怪しい村として その村が疑われ始めていた。








そのため




エルフ族に報復(ほうふく)されたんだろうと 噂が飛び交った。










しかしその後も 興味本位で訪れた人々の姿も消える為





そんな村を周りの人々は不気味がり 立ち寄る人も無く





そのまま打ち捨てられた廃村と なっていた。













この村について 公爵様が詳しいのは 







我が国 アルーン王国の国境近くで万が一 




エルフ族と大国で戦争が起きた場合 







国境を越え こちらに戦火が広がる可能性を考え




外交問題の準備をしていたからだと お話しいただいた。












そのような(いわ)く付きの廃村の ()ちた教会の中に








ミーナの弟達は (とら)われていたのだ












本日もお読みいただき まことにー



ありがとうございましたたっきゅう(´・ω・`)♡ピンポ−ン




心を大切に書きたいのですが 難しいですねぇ汗


作者の能力不足のため まったく上手く伝えられず

反省しまくり 直しまくりです!!


何度直しても満足いかないですー

どうしたらいいんですかぁぁーー神様ーーんがっ!

(何か投げられたっ汗)









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