10. 決意 新たに
皆さんの様に 上手く書ける様になりたい…。
既に 息も絶え絶えですが。
稚拙な文章でも、許していただける皆様に
感謝の念しかありませんー!(´・ω・`)
「わたしの 今後の目標は!
婚約破棄ではなく! 王子との円満な 婚約解消なのー!」
両手を握りしめ 決意新たに 鼻息を荒くする。
ふんすふんす。
マァサの ブラウンカラーの瞳が
溢れそうなほど 見開かれていた。
「アルバレッド殿下を お慕いしていたのでは?」
探る様に 確認してくるマァサ。
ドヤ顔で答える わたし。
「ふふん、それは 昔のエルヴァラよ!
今のわたしは おNewなエルヴァラなのよ!
玲奈には彼氏がいたの 青春をしていたのよ!!
アオハルよ アオハル! わかる? アオハル!
今のわたしだって アオハルしたいのよっ!
…まぁ? お貴族様の政略結婚も理解できるわよ?
でもっ! 前の 何も知らない わたしじゃ無いからっ!
指を咥えて ただの政治の駒になる気は無いのよ!」
語尾も鼻息も荒く 強気で捲し立てる わたしは
顔の横にビッと 親指を突き立て
ニカッ!と 白い歯が光る最高の角度で
マァサに 輝く笑顔を送る。
一方 天を仰いだマァサは
気力を振り絞り 真面目な顔を作ると 言葉を繋ぐ。
「あのー… エヴァお嬢様。
以前のエルヴァラ様とは
あまりにも雰囲気がかけ離れている為…
玲奈様、とお呼びした方がよろしいのでしょうか?」
おNewなエルヴァラは キョトンとする。
「あら、ごめんなさい マァサ。
私 元々が このような性格でしたの!
忘れてしまったかしら?」
うふふふ、と エルヴァラは 笑う。
「9歳で アルバレッド様の婚約者に選んでいただき
とても嬉しくて とても光栄で 幸せでしたの。
子供心に あの日の王子の優雅さが忘れられず
巨城に負けない凛々しさに胸を打たれ…
私も 王子の隣に立てる様な 皆様に憧れて頂ける様な
素敵な女性になろうと 思っていましたの。
その結果 ずっと努力と我慢を していただけなのよ?」
ふふふふ、と しなやかに笑い 話を続ける。
「まぁ、今では?
努力も実って 淑女のお手本と お褒め頂けますけども?
…その結果が これですものねぇぇぇ〜〜。」
うふふふふふ… と、最後は
地の底を這う様な 不穏な声になっている。
大丈夫か! エルヴァラッ!!
「玲奈の記憶を持ってしまえば あんな浮気男!
立場がなければ さっさと捨てているものをっ!」
吐き捨てる様に話す エルヴァラの心は
ズキリと痛む。
強がるエルヴァラの 心は泣く。
そんなエルヴァラの心を わたしが ギュッと抱きしめる。
少し目を伏せながら 自嘲気味に笑うエルヴァラは
「…だから、もう良いの。
自分から入り込んだ殻を 突き破りたいの。」
ゆっくりと 意味を噛み締めるように、呟く。
「なので、私は これからもエルヴァラよ?
新しい私は、これからの道は 自分で探すわ!
誰かの顔色に振り回されず、自分の足で歩くの。」
出来るものならね? と、肩をすくめて 軽やかに笑う。
その為に 先ずは
難攻不落のお父様との話し合いを 頑張らなくっちゃ!
ニッコリ笑い
ジャム入りのスコーンを頬張る エルヴァラ。
…この方は 誰なのでしょう。
エルヴァラ様の容姿をしていますが
まるで、私の知らない方の様です。
それでも
厳しい王妃教育を 弱音を吐かず
前向きに学び続けたお嬢様のお姿と 重なります。
かつての、、
思い詰めながら 日々を真面目に過ごすお嬢様と
目の前で 強い輝きを放つお嬢様の お姿を重ね
私の胸は 熱くなるのでした。
今日も ありがとうございますー!!
嬉しいですすすずめ(´・ω・`)♡チュン♪