第よん話 未来からの復讐者(追放側視点)
誤字脱字のオンパレードでこの作品は続きます。
一年後、ブライアンを追放した勇者達はボロボロになり頭は三人ともハゲていた。
「くそが、あの野郎よくも俺達の髪の毛を亡き者にしてくれたな!」
「ほんと何なのよ! あの角の生えた幼女は! いきなり口から火を吹いて来て!!」
「おかげで医者から一生髪の毛の生えない体にされちゃったし! これからどうするの?」
「決まってるだろう、ブライアンの野郎に復習するんだよ!!」
「復習? 一体どうやって?」
「一年前の俺達に情報を贈る、性行すりゃハゲ頭もフサフサに戻るはずだ!」
「なるほど、その手があったわ!」
勇者一向はブライアンに復習しフサフサを取り戻すべく過去の自分達にテレパシーを贈る。
−現在−
俺とクレナイは幸薄そうな奴隷少女を買うべく何故か命乞いをする魔物を切り捨て金に変換していく。
「た、助けてくれ……俺には愛する家族が。」
「知らんがな……。」
「うぐああああっ、…………がはっ!」
「お主、容赦ないのお………。 本当に人間か?」
「何言ってんだ? 喋る魔物に家族なんている訳無いだろ、それより金だ。」
随分と人の言葉を喋る魔物を倒し、それなりに金も溜まり奴隷商の元へ行く道中、俺達の前に見ず知らずの自称勇者と子分Aと子分Bが立ち塞がる。
「よう、ブライアン……よくも未来の俺様達の頭皮を亡き者にしてくれたな?」
「まさか生きてたとは思わなかったわ。」
「今度こそ息の根を止めてあげるわ。」
「なんじゃ? コイツらは、お主の仲間か?」
「昔のな。」
「ヘルファイア!!」
俺が昔の仲間だと告げた瞬間クレナイは自称勇者達にブレスを吐くと三人の頭皮が燃え盛る。
「「「アッツウウウウ!?」」」
「あーっはっはっはっ! やった、やってやったぞ! 昔の仲間の苦しむ姿を見て後悔するんじゃなあ!!」
「良くやったクレナイ! 俺の為にコイツらに天罰を与えてくれたんだなサンキュー! ん〜ま!」
「は、離せ! 何をする気じゃ、止めんか!!」
自称勇者達に天罰を与えてくれたクレナイを持ち上げ俺は最大限のお礼を込めてその可愛らしい口にブチュチュンパと接吻を交わす。
「オロロロロロロ!!」
「どうした、もしかして魔力切れか?」
クレナイはどうやら魔力切れで疲労し嘔吐したようだ。
流石に自称勇者達は頭皮だけが器用にお亡くなりになり、ようやく焔が消えると熱烈な恨みがましい視線を俺に向けてくる。
「て、テメェ……良くも俺達の命の次に大切だと思いたい髪の毛を燃やしてくれたなああああ!!」
「これが私見たいな可愛らしい女の子にする仕打ち!? 死になさい! エレクトリックブラスター!!」
何に怒っているのかは解らないのが俺の顔面目掛けて自称勇者が殴りかかって来るが拳が当たった瞬間に相手の骨が砕ける感覚を覚え、あまりの痛さに自称勇者は右手を抑えながら叫ぼうとするが魔法攻撃が近付いて来ていたので自称勇者を盾にし直撃を免れる。
「ぐわああああ! 俺様の、俺様の腕がああああ!! はっ? テメェ今度は何する気だヤメロ!! ぎぃやああああ!!」
「わあ、すごーいビリビリする。」
「な、何て奴なの! アンタに人の心はないの?」
「私達だって誰かを犠牲にする事までしか考えないのに!」
「お前ら、もう帰れよ……正直顔も見たくないんだ! 俺は無益な殺生はしない主義だから今回は見逃してやる!」
俺は黒焦げになった自称勇者から財布を抜き二人の子分に投げつける。
「お、覚えてなさいよ! 必ずアンタを殺して世界を平和に導いてやるんだから!」
「もし、ここで私達が死んでも第二、第三の勇者が貴方の息の根を止めに来るわ……精々その首粗って待ってなさい!」
子分の二人は自称勇者を担いで何処かへと消えて行った。
「オエッ、何故ワシがこんな頭イカれた野郎に口付けされないとならんのだ!」
「お、もう大丈夫そうだな! 早速奴隷を購入しに行くぞ!!」
「まだまだ足りないのでは無かったか?」
「さっき臨時収入が会ったからな! 問題無く帰るぞ!!」
こうして最高の相棒クレナイと奴隷少女を求めて奴隷商の元へと再び音ずれる。
「よっ! これだけ有ればエチエチな奴隷少女を買えるだろ?」
「エチエチな娘が良いのか? 他には条件は有るのかい?」
「そうだな、多くは望まないが何処にでも居る柔順でモフモフしてて少女の姿から動物の姿になれたり美味しい料理が出来て家庭的な俺を見た瞬間一目惚れしてくれる様な大人にも少女にもなれる普通の娘で頼む。」
「お主何言っとるんだ? そんな都合よく馬鹿みたいに全要素を取り入れた奴隷なんぞ変態野郎の妄想の中だけじゃぞ? 惚れ見ろ、奴隷商も困ってリストを読み始めおったではないか困るんじゃよな、こう言った世間知らずが世の中を駄目にするんじゃ。」
「おるぞい。」
「は? えっ? いや流石に嘘じゃろ、そんな無茶苦茶な要望に答える必要は無いのじゃぞ人間?」
「今連れて来るから待っておれ。」
奴隷商は店の奥へと入って行きしばらくすると鎖に繋がれた犬の様な耳と尻尾を生やした少女を連れて来た。
少女は俯いたまま顔を挙げず、俺は少女の顔を両手で触り自分の顔を見せる、すると少女の顔はほんのりと赤くなり自分を買ってくれるのが俺だと分かるとさっきまでの暗い表情が一気に明るくなった。
「あ、あの私……ご主人様に一目惚れしてしまいました! これから一生を共にします!」
「ああ、よろしくな名前は犬っぽいからポチコで良いか?」
「はい! ご主人様の付ける名前なら何でも構いません! 今日からアタシの名前はポチコです!」
「いやいやいやいや、可笑しいじゃろ! 何ていうご都合主義じゃ!」
「クレナイ、これはご都合主義ではなく。 運命って言うのさ。」
「何が運命じゃ、貴様何れぶっ殺してやるから覚悟するんじゃな!」
「さて、次はクレナイとポチコを学校に通わせないとな。」
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次回からはクレナイとポチコを連れて冒険者学校編を始める予定です。