第2話 ドラゴン女体化する
この作品には、多分にいつものなろう要素を含みます。
苦手な方はブラウザバックを推奨しています。
それでも良いという方は続きをどうぞ。
「確か、この辺りに降りたはずだが……。」
俺はドラゴンが降りたであろう森の中心部にきていた。
「場所を間違えたか?」
「ワシを捜しておるようじゃが人間が何のようだ?」
ふいに後ろから声が聞こえ、振り返るとそこには赤いドラゴンが立っていた。
「お、さっき見た奴だな丁度良い! お前の力を見せてくれないか?」
「何じゃ? ワシの力が見たいとな、良かろう………フンッ!」
ドラゴンは尻尾を軽く振り回すと周囲の木々が簡単に薙ぎ倒されて行く。
「どうじゃ? ビビって声も出んか?」
「すげーな、よし採用!」
「あ? 貴様ワシをなめておるな?」
「別になめちゃいねーよ、俺の相棒に相応しいと思っただけさ!」
ドラゴンは、あまりにもなめきった態度を取るブライアンに対して怒りを顕わにし尻尾で攻撃してきた。
「怨むなよ、人間? ワシを怒らせた貴様が悪いのだからな!!」
「お、良いぞ! どれ位の威力なのか知りたいしな!」
振り下ろされた尻尾は確実にブライアンを捉え、命中するのだが時間差でドラゴンの方が痛かったのか尻尾を両腕で持ちふう…ふう…と息を吹いて痛みを和らげる仕草をする。
「愚か者めが自分の行動を後悔しながら逝くが良いぞ! ………痛っ!?」
「おーい、大丈夫か? かなり痛そうだが?」
「人間如きに心配される筋合いなど無いわ! これならどうじゃ!!」
そう言うとドラゴンは口から地獄の業火を俺に向けて吐き出すが、少し熱いくらいで周りの草むらが焼けただけだった。
「な、何なんじゃ貴様! 本当に人間か!?」
「いやあ、俺にも分かんね! そんじゃ、そろそろ実験に付き合ってもらうぜ?」
俺は女体化の指輪を装着し、ドラゴンに触れると段々とドラゴンの躰が縮んでいき人間の女の子の姿へと変わっていく。
「何なんじゃ? 躰が縮む! 一体何が起きておる!?」
「なるほどな……女体化させるってのは、こういう事か。」
今のドラゴンの姿は、赤いストレートヘアーに後頭部から2本の角が生え背中には翼があり腰から尻尾が生えていた。
「な、何なんじゃあこりゃー!?」
ドラゴンは今の自分の躰を見て激しく困惑し俺に向かって両手でポカポカと殴りかかってきた。
「戻せ、今すぐ元に戻すのじゃー!! こんな姿では森の主を名乗れんじゃろーがー!!」
「ふむ、姿が変わっても威力は左程変わらないようだな。」
「何訳分からん事を抜かしておる! とっとと元に戻せ悪ガキが!!」
何故かドラゴンは今の姿にご立腹のようだ、せっかく俺の相棒として全くおかしくない様に姿を変えたというのに。
「しかし、この指輪……どうやらオスをメス化させるだけだと思っていたが人間の女の子に変える力が有るようだな。」
「無視すんなコラ! 戻せと言っとるじゃろが!!」
少々しつこいドラゴンを大人しくさせる為、俺はうろ覚えだが尻尾を優しく擦るとドラゴン娘が変な声を上げる。
「きゃうん!? 貴様……何を……止め!?」
「お、何か気持ち良さそうな顔になってきたな。」
「そんな……わけ………くふっ……ん……♡」
(ダメじゃ、このままではワシのオスとしての威厳が無くなる!)
しばらくするとドラゴン娘は、俺に躰を預けるように倒れかかる。
「凄い顔がフニャッてなってるな、効果は思ってた以上なようだ……どうだ、俺の相棒になるなら毎日してやっても良いぞ?」
「ふざ……けるな……ハァハァ……♡ 誰が貴様何ぞの……相棒になんか……。」
まだドラゴン娘は強がりを言っているが、次で限界にしようと俺は尻尾の先端をクリクリと刺激する。
「ひゃうあー!? そこはダメじゃ、感じちゃうじゃろー!!」
「へー、ここ感じちゃうかー。」
こんなやりとりをして数十分後、ピクピクと躰を痙攣させながら倒れたドラゴン娘に裸のままだとまずいと思いアイテムボックスから服を取り出し着させてあげた。
「お、覚えてろよ人間……いつか必ず痛い目に合わせてやるからなぁ。」
「そいつぁ、楽しみだな! これからよろしくな、相棒!!」
「誰が相棒じゃ!!」
「さて、指輪の効果も大体分かったし他の魔物だとどんな姿になるのか試してみるかな。」
俺は森の周辺にいる魔物を片っ端から女体化させていき、気付けば、とんでもない数の女体化モンスターが蔓延る森へと変わってしまっていた。
「うーん、ちとやり過ぎたかな? ま、良いか。」
「良くないわ! どうしてくれるんじゃコレ!!」
「ん、何だかんだ言って俺の相棒になる気になったか?」
「なるか戯け! ワシは、この森を貴様の魔の手から護る為に傍で寝首を掻く隙を窺ってくれるわ!」
「何だか思ってた相棒と違う気がするがよろしく頼む!」
「誰が頼まれるか!!」
俺は一度、森からでて勇者一行の元へ行き要らない荷物を返しに城へと向かった。
「ん、何だ? ヤケに城の方が赤いな何かあったのか?」
街に着き城に入ると魔物の群れと兵士達が戦っていた。
「おい、危ないぞ! 一般人は下がれ!!」
「ケギャー!」
魔物は俺に気付くと剣で斬りかかってきたが、剣が俺に当たると折れてしまい魔物は困惑する。
「そうだ、こういった魔物の場合どうなるんだ?」
そう言って、俺は魔物に触れ女体化させる。
やはり、魔物の特徴的な部分が残り裸の状態で女体化するようだ。
「は?」
「ケケ!?」
「言葉は喋れんのな。」
その光景を目の辺りにした兵士は、まさに奇跡でも起こったかの表情で困惑し、魔物も自身がどうなったのか未だに理解出来ないようすで四つん這いになっていた。
「さて、他にも沢山魔物がいるし女体化させまくるか。」
俺は城に現れた何体もの魔物を女体化させ戦意を失わせて、国に平和をもたらした。
「お主、ブライアンか? 勇者達から死んだと聞いておったが。」
「国王陛下、ご無沙汰しております少し狂ってますが俺は正常です。」
「そ、そうか……お主のおかげで助かった。 しかし……少々目のやり場に困るの……。」
「助けてもらった礼をせねばならんな申してみよ!」
「では、俺の母親の病気を治してはくれませんか?」
「心得た、必ずやそなたの母の病を治してみせようぞ。」
こうして、俺は国王陛下から病気の母親の病を治してもらい残してきた相棒のいる森へと帰って行くのだった。
この作品は気が向いた時にしか書きませんねで気長に待てる方のみお楽しみください。