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中途半端な者の思い

とある場所を目指して、廊下を走っていた。


まさか、自分が誰かのことを助ける事になるとは思ってもみなかった。

そういうことができるのは、ラノベの世界でも現実世界でも、イケメンだとか、何か特別な強さを持っている人だけだ。

だからそんな役割は、僕みたいな中庸で、中途半端な人間に務まるわけがない。


でも、彼女は言った。これは僕にしかできない事なんだと。


正直に言えば、それを受け入れるのは難しかった。だから、僕は一度はその言葉を、彼女のことを否定した。


でも、あの日出会って、一緒に暮らして、一緒にアニメを見て、一緒に出かけて、一緒に学校生活を過ごして。

その日々は、間違いなく本物だった、彼女と心通わせたのは絶対嘘なんかじゃない。


だから、今僕は走ってるんだ。


相対する敵はは現実世界じゃ使えないような、なんでもありのチート的な力を使える。

対してこちらが使える力は、制約をかけられた、実に中途半端な力。


そんな中途半端な力を、中途半端な僕が使いこなそう。

彼女のお願いを、彼女との約束を守るため。


そして走った先で、僕は唱える。


「聖なる気勢を持つ暁の輝きよ―――」

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