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底辺の澱んだ感情

作者: 拗らせ男

 何もない。誇れるものがない。つまらない。

 人生が充実している人には決して理解できないだろう。推測すら不可能に違いない。


 持つ者と持たざる者。

 そこには越えられない壁が存在する。


 持つ者が上位者だ。持たざる者を見下す権利を有している。

 粗末に扱おうが持たざる者に気を使う必要はない。持っていないのが悪いのだから。

 もし文句を言ってくるようなら、こう言ってやればいい。


 努力をしろ、と。


 持っていない理由を努力不足ということにすれば相手は反論ができなくなる。

 なぜなら努力には実体がないからだ。努力をした証拠を提出できるのは結果が伴ったときだけ。

 結果が伴うまでは努力の証明をできない。


 持たざる者は卑屈だ。根暗だ。ネガティブだ。

 そうじゃない持たざる者などいない。もしポジティブならそいつは持たざる者の仮面を被っただけの偽物に過ぎない。


 底辺の感情は黒く、醜い。

 攻撃的で、嫉妬深く、自己愛に満ちており、否定が大好きだ。

 それが通常なのだ。ポジティブな人間とは理解し合えない。する気もないだろう。

 今日も不快な情報に対し、澱んだ感情をぶつけているに違いない。

 一度澱んでしまえば、透明には戻れない。底辺は一生底辺だ。

 持つ者が過ごしてきた楽しい時間を取り返すことはできない。


 底辺に救いはない。

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